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山下 強 院長の独自取材記事

やました歯科クリニック

(堺市東区/初芝駅)

最終更新日:2023/08/03

山下強院長 やました歯科クリニック main

初芝駅から徒歩10分。周りを住宅に囲まれた場所にある、「やました歯科クリニック」を訪ねた。院長の山下強先生は、徳島大学歯学部から同大学大学院へ進み、博士号も取得した学究肌の歯科医師だ。高校、大学時代はラグビー部にも所属していたという、文武両道の人物。あまり多くを語らないが、患者への愛情は深い。月曜から土曜日までは午後の診察も休まず、日祝日も急患があれば対応するそう。「たとえ私の休日が減っても、患者さんが喜んでくれれば、そのほうがうれしい」と語る山下院長に、研究から臨床へと方向転換したきっかけから、開業までの勤務医時代に学んだこと、さらには今後の展望までを、じっくりと聞いた。

(取材日2019年4月17日)

予防歯科を根底に体全体をみることを心がける

歯科クリニックのご紹介をお願いします。

山下強院長 やました歯科クリニック1

当院は、駅から少し離れた静かな住宅地の中にあり、近隣にお住まいの方を中心に、幅広い年齢層の患者さんが来院されます。午前中はご高齢の方、午後は学校帰りのお子さん、夜は仕事を終えて帰宅されるミドル世代の方が中心です。月曜日から土曜日までの毎日、午後からの診察も行っておりまして、患者さんが希望されれば、日曜祝日も開けて、インプラント治療や急患の方に対応しております。そのため、あまり私の休みはありませんが、患者さんに喜んでいただけるのであれば、まったく苦になりません。

院長と副院長のお二人で診療しているそうですね。

当院では、歯科に関するすべての治療とケアが完結できるように、副院長と力を合わせて診療しております。一般歯科、小児歯科、審美歯科、インプラント治療を私が担当し、矯正歯科が副院長の担当です。歯科医師が2人いると、その分、視点が2つになります。治療に対しても、違った方法や見方が発見できますし、患者さんへの説明も、「もっとこう説明したほうが、わかりやすかった」、などの振り返りができます。日頃から積極的に意見を出し合って、より良い診療をめざしております。

こちらの診療方針を教えてください。

山下強院長 やました歯科クリニック2

予防歯科を根底に、体全体の健康につなげることです。虫歯を削って詰めるだけではなく、虫歯ができない口内環境に、また、歯周病が発症・進行しない環境に整える重要性を、患者さんに発信しています。そのために、毎日の歯磨きと歯科医院での定期的なケア、PMTCが大切です。このPMTCとは、患者さんがご自宅で行うブラッシングだけでは取り除くことができない汚れを、歯科衛生士のテクニックと特殊な機械によってきれいにすることです。当院では患者さんの年齢や状態に合わせて3ヵ月から半年に1回のPMTCをお勧めしております。また、近隣の内科医院と連携して、糖尿病患者さんの歯周病コントロールにも積極的に取り組んでおります。「歯周病の人は糖尿病が進行しやすい」といわれる昨今。さまざまな全身疾患の予防を、歯科の立場からお手伝いできれば、と考えております。

研究から臨床へ、歯科医師人生の舵を切った

先生のご経歴を伺います。

山下強院長 やました歯科クリニック3

私は徳島大学歯学部を卒業後、付属病院に勤務する傍ら、同大学の大学院へ進み、歯学博士号を取得しました。大学および大学院では、口腔内腫瘍や粘膜疾患などのいわゆる口腔がん、さらにインプラント治療、顎変形症の治療などを学び、シェーグレン症候群についての研究を行っておりました。口腔外科は、歯科麻酔科へ1年間の研修も義務づけられておりましたので、麻酔下における全身管理も習得しております。大学にいた頃は、自分が開業するとは思ってもみなかったのですが、大学院を修了するにあたり、海外に留学して研究を続けるか、大学の外へ出て臨床医となるかで悩み、外へ出る道を選びました。大学の先輩を頼って、富田林市の歯科医院に5年間、勤務させていただいた後、当クリニックを開業しました。今、私がこうしてやっていられるのは、勤務先の院長に歯科医師として必要な知識と姿勢を教えていただいたおかげです。

どのような教えがあったのでしょうか?

勤務医していたクリニックはとても忙しく、毎日多くの患者さんが来院されるので、ほとんど休憩時間もありませんでした。院長から一番最初に叩き込まれたのは、診療時の姿勢です。まっすぐ背筋を伸ばし、右手に削る道具、左手にミラーを持ち、ミラーに映った歯を削るという方法です。助手に任せて左手が休んでいると、叩かれることもありましたね(笑)。歯科医師は50~60代で腰痛がひどくなり、リタイヤする先生もおられるそうです。ミラーを使わずに患者さんの口の中をのぞき込む体勢で治療をし続けることで、腰に負担がかかるからだと教わりました。今では、背筋を伸ばした姿勢でしか、診療できなくなりましたし、そのほうがずっと体が楽で、治療時間も短くて済むことを知りました。厳しい先生でしたが、大きな愛情を持って指導してくださる先生でしたね。

先生が大学に残って研究を続けず、開業を決意されたきっかけは何ですか?

山下強院長 やました歯科クリニック4

大学の付属病院に勤務していた時に、舌がんの患者さんに出会ったことです。50代の働き盛りの男性でした。手術の後いったんは退院されたのですが、再発して、また入院して来られたのです。再手術前から、すでに脳にも転移が認められ、あまり意識も鮮明でなく、術後まもなく亡くなられました。私は、まだ経験の浅い歯科医師でしたので、ご病気については、ほとんど力にはなれず。担当医として、患者さんやご家族の気持ちに寄り添うように努めておりました。患者さんが亡くなられた後も、ご家族といろいろとお話をさせていただき、お互いに気持ちが通じたような気がして、臨床もいいなあ、と思うようになりました。そのことがきっかけとなり、研究よりも臨床の道に進むようになったんです。

患者へ寄り添い、不安を和らげてから治療をする

こちらでは、歯科衛生士さんも重要な役割を担っておられますね。

山下強院長 やました歯科クリニック5

現在は、7人の歯科衛生士が頑張ってくれております。当院は、PMTCを重視しておりますので、歯科衛生士の活躍なしには成り立ちません。また、患者さんのメンタル的なサポートも任せております。例えば、治療を怖がるお子さんへの対応です。当院では、泣いて嫌がるお子さんを無理に治療することはありません。診療チェアに座って泣かなくなるまで、数回は治療を見送ることもあります。歯科衛生士が一緒に遊ぶだけで帰ってもらって、「ここは怖くない場所」と認識した頃を見計らって治療を進めます。大人の患者さんも、治療に対して恐怖感があると痛みが増しますので、院内では常にそばに寄り添い、リラックスしてもらえるように話しかけます。患者さん、皆さんが気持ちよく治療を受けてもらえる環境づくりを、スタッフ全員が心がけております。

先生がうれしいと感じる瞬間を教えてください。

患者さんが、喜んでくれる瞬間ですね。例えば、入れ歯を作られた患者さんには、できあがってお渡しした日から、3、4日後に再度、来院をお願いしております。ご自身で何度かお食事をしていただいて、痛みの出る箇所があれば、そこを削って調整を行います。患者さんに噛む喜びをご提供することをめざせるのが、歯科医師の醍醐味だと思います。

最後に読者へのメッセージと、クリニックの今後の展望を教えてください。

山下強院長 やました歯科クリニック6

どんな人も、3ヵ月に1度くらいの頻度で、伸びた髪を整えにヘアサロンへ行くと思います。歯科クリニックにも、ヘアサロンに行くような感覚で、お手入れに来てほしいですね。当院は将来的には、1階を治療のキュア(CURE)スペース、2階を予防のケア(CARE)スペースと分離して、診療を行えるようにしたいと考えております。日本人の平均寿命が80歳から100歳へと向かう今、健康寿命の重要性にも注目が集まっています。歯科医療においても、生涯を通じて健康な口腔環境を維持させていくことが大切です。患者さんがキュアとケアを快適に受けていただける空間をつくり、より質の高い歯科医療を提供できるように頑張ってまいります。

自由診療費用の目安

自由診療とは

オールセラミック/12万1000円~
メタルボンド/8万8000円~
インプラント/1本27万5000円~
矯正治療
子どもの一期治療/33万円~
成人矯正/88万円~
ホワイトニング/3万3000円~

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