宮島 茂夫 院長の独自取材記事
みやしまリウマチ整形外科クリニック
(枚方市/光善寺駅)
最終更新日:2026/06/15
京阪本線の光善寺駅から徒歩約3分、「みやしまリウマチ整形外科クリニック」がある。クリニック前には5台分の専用駐車場が用意されており、車でも来院できる。院長の宮島茂夫先生は、数多くの症例にあたってきたリウマチ診療のスペシャリストだ。「100人の患者がいれば症状は100通り」といわれるリウマチに対して、一人ひとりに適した治療の提供を信念としている。また、患者と雑談するのが好きという先生らしく、コミュニケーションを大事にした気持ちの通い合う診療を実践している。地域医療を担う医師としての思いや、リウマチ治療におけるポリシーについて、宮島院長に話を聞いた。
(取材日2018年4月12日)
研修先で、先進的なリウマチ治療を学ぶ
駅に近くて便利な立地ですね。

主な連携先である大学病院と同じ京阪沿線で駅から近いこと、駐車場が確保できることを条件に決めました。リウマチは関節の病気ではありますが、他の部位にさまざまな合併症を伴う恐れがある疾患なので、基幹病院とスムーズに連携できるロケーションは重要です。また、歩行に困難を伴う方も多いので、交通の便が良いこと、車で通院できることが絶対条件ですね。クリニック内外はバリアフリー化して、できるだけ患者さんが利用しやすい環境にしました。
専攻は整形外科ですね。
医大で実習などを経験するうちに、外科系の診療科を専攻したいという希望を持つようになりました。整形外科は実習の際に手術を見学して興味を持っており、体の機能の再建を図るというところに惹かれました。
リウマチとの出会いについて教えてください。

当時、研修先は教授の指示で決められるというのが普通でした。僕の場合は松山の病院に行くように言われたのですが、そこがリウマチに特化した施設だったのです。その施設で指導を受けた先生に非常に感銘を受け、先生と同じ道を歩みたいと思ったのが始まりです。その頃、母校でもリウマチは整形外科の重要なテーマの一つでしたが、よく効く薬が開発されておらず、薬物療法はまだ進歩の途上でした。一方、松山の施設ではすでに手術療法・薬物療法のみならず看護師や理学療法士などの多方面から患者さんをケアする「トータルマネジメント」でリウマチに対処しており、その新しい考え方や診療について学ぶことができました。2年間の研修を終えて母校に戻ると、専門的な施設で経験を積んできたことを買われてリウマチの診療を任されるようになり、疾患や診療についていっそう関心が深まっていきました。
患者とじっくり向き合い、丁寧に診察する
開業を決意されたのはなぜですか。

大学病院で患者さんが増えて、じっくり向き合って診療することが難しくなってきたことが大きな理由です。リウマチは、これまで寛解が難しいといわれ、病気をうまくコントロールしていくことが治療の目的でした。基本的に通院が終了することはないので、患者さんの数は増えていく一方です。必然的に大学病院などでは患者さんの待ち時間がどんどん長くなり、診療にかけられる時間は逆にどんどん短くなるという事態になってしまったのです。それなら開業して、患者さんと向き合う診療を提供しようと考えました。
コミュニケーションを大切にしておられますね。
私は患者さんと話をするのが好きなので、診療時間がつい長くなってしまいます(笑)。病気のことはもちろん、他の診療科の病気や薬の悩み、愚痴も含めたご家族の話など治療以外の話題に耳を傾けることも治療の一環で、“なんでも聞いてくれる先生”が患者さんとのコミュニケーションを円滑にするために重要だと考えています。他の患者さんもおられるので、話したいだけ話していただくというわけにはいきませんが、開業したことで、勤務医時代より時間をかけて患者さんに対応できるのはうれしいことです。また、患者さんには、不安なことがあるときや異変を感じたときは、すぐ来てくださいといっています。これも開業医だからこそできることですね。
受診のきっかけになるリウマチの症状にはどのようなものがありますか。
リウマチは、ある日突然、手首や手の指の関節に痛みを感じるようになる病気です。当院でも、膝の痛みや腰痛などで通院されている患者さんが、突然リウマチを発症されることもあります。初期症状は、めざめた時に指がこわばった感じがする、曲がりにくい、手指が動かしにくい、むくんだ感じがするなど、さまざまなパターンがあります。今は情報化社会なので、リウマチについての知識がある程度浸透していて、以前に比べると異変に気づいて発症早期に受診してくださる方が多くなってきましたが、そのうち治まるだろうと放置され、かなり症状が悪化した状態で受診されるケースもあります。
予防することはできないのですか。

喫煙、家族性の因子など、いくつかの要因は認められていますが、これが発症につながるという明確なものはなく、効果的な予防法もないのが現状です。私は長年診療してきて、世の中にはリウマチという“爆弾”を抱えている人がいると思っています。もしかすると、みんなが持っているのかもしれませんね。多くの人は“爆弾”の導火線に火がつかないまま一生を終えるのですが、中には何かのきっかけで導火線に火がついて発症する人がいるのではないかと。一般的には40〜50代が発症のピークですが、中には30代で火がつく人もいます。大学病院ではすでに火がついた患者さんだけを診てきましたが、開業してまだ火がついていない人も診るようになって、そんなふうに感じるようになりました。
一人ひとりにベストマッチな治療を提供したい
リウマチのクリニック選びのポイントを教えてください。

リウマチの病態は千差万別です。有用性のマイルドな薬でコントロールが図れる人もいれば、強い薬でないとコントロールが難しい人もいます。それだけに、その方に合った治療を進めていくことが大切です。薬には副作用もあるので、症状が軽い方に過剰な治療を行うことは避けなければなりませんし、重い方に弱い薬を用いても効果は期待できません。適切な治療を受けるためには、専門的にリウマチの診療にあたっている医師、合併症も含めてさまざまな状態に適切な対応ができる医療機関に相談するのが安心だと思います。
合併症にはどのようなものがありますか。
リウマチは決して、関節だけの病気でなく、関節以外のところの体のいろんなところに問題が生じる病気です。また、リウマチの治療に使う薬による合併症もあります。合併症が起きやすい部位としては、肺や腎臓、肝臓などです。また、免疫を抑える働きを持った薬を使うことが多いので、感染症には十分注意する必要があります。合併症は早期に対処すれば決して、怖いものではありませんので、発熱や咳が出る、体が急にだるくなったなど体の不調が生じた時には、早めに担当の先生にご相談ください。
読者にメッセージをお願いします。

リウマチは、早期発見・治療が大切な病気なので、気になることがあれば早めに医療機関にご相談ください。「そのうち良くなるだろう」とご自身の判断で様子を見るのは危険です。リウマチは、もはや怖い病気ではなく、適切な治療を行うことでコントロールできる病気です。当院はなんでも相談できる「リウマチのかかりつけ医」をモットーに、患者さんの目線に立ち、気持ちを共有できる診療をめざしています。多くの診療経験を生かし、大学病院と同じようなレベルの診療を実践できるよう日々診療にあたっています。症状はもちろん生活背景なども含めて総合的に判断し、ベストマッチな診療に努めます。どうぞ、どんなことでもお気軽にご相談ください。

