全国のドクター9,287人の想いを取材
クリニック・病院 158,646件の情報を掲載(2024年4月19日現在)

  1. TOP
  2. 大阪府
  3. 門真市
  4. 大和田駅
  5. 河村クリニック
  6. 河村 純 院長

河村 純 院長の独自取材記事

河村クリニック

(門真市/大和田駅)

最終更新日:2023/06/06

河村純院長 河村クリニック main

門真市の大和田駅から程近く、商店と住宅が入り交じり下町ならではの温かみを感じる一角に立つ、おしゃれな外観の「河村クリニック」。同院では、2006年の開院当初から地域医療に積極的に取り組んでおり、河村純院長は、医師としてのこれまでの経験を生かして多様な主訴にも柔軟に対応。「幼い頃から住んで慣れ親しんだ、この地元の皆さんの健康を管理して支えることは、医師としての使命だと思っています」と穏やかに話す院長。「話のできる、かかりつけ医」をモットーに、スタッフと一丸となって患者に寄り添う姿勢や、時代の先を見据えて知識・技術・院内設備のアップデートを欠かさないことからも、勤勉で前向きな院長の人柄がうかがえる。温和で飾らない笑顔の院長に、医師としての思いなど、じっくり話を聞いた。

(取材日2023年2月27日)

未来を見据え地域の健康を守って未来へ導く

開業されたきっかけを教えてください。

河村純院長 河村クリニック1

広島大学卒業後は、大阪大学の第一外科で修行し、主に消化器がんの手術など数多くに携わってきました。けれど医師として研鑽を積む中で、専門性の高い外科手術に専念するだけでなく「小さい頃から住んでいた地元の門真で、お世話になった地元の皆さんの健康を長く管理していきたい」と思ったことが開業のきっかけですね。開業を意識してからは、どんな症状や主訴にも対応できるようになろうと、摂南総合病院の整形外科で兼務して腕を磨き、同時に関心のあった地域医療やプライマリケアについて知識を深めました。特別養護老人施設の方の診療を務める中で、内科的な疾患の診療や介護の領域をも経験できましたし、結果的にトータルで診療できるように成長できたことに感謝します。

患者層や多い主訴について教えてください。

当院のある大和田エリアは、義理人情が息づく古くからの下町で、昔から長く住んでいる人が多く、患者さんには、膝や腰に痛みを抱える高齢者が多いですね。ただ、3世代で暮らす人もいらっしゃり、お子さんや働き盛りの患者さんも増えています。私の地元ということもあり、同級生や知り合いが家族ぐるみで来院することも多いです。若い世代では風邪や腹痛、便秘、予防接種といった内科的な主訴が多く、整形外科では、関節症、ケガや骨折、事故、ED治療、AGA治療、禁煙治療ほか多岐にわたります。

院長が診療で大事にしていることはありますか?

河村純院長 河村クリニック2

開業以来「話のできる、かかりつけ医」をモットーに診療にまい進してきました。それは勤務医時代に「あの先生は怖いから話しづらい」と、ある患者さんから相談を受けたことがきっかけです。患者さんが安心して話せる院全体の環境づくりの大切さを痛感しました。まずは患者さんの気持ちをほぐし、信頼関係を築くところから始め、患者さんの言葉や気持ちをうまく引き出していくのが務めです。患者さんから「ここにきたら安心するわ」「スタッフとにこやかに話ができるからホッとする」と言っていただけると、非常にうれしいと思いますね。スタッフたちが、私が気づけないところでもフォローしてくれて、患者さんがリラックスして何でも自ら相談してきてくれる雰囲気づくりに努めてくれているおかげです。そして何げない会話から、患者さんをとりまく生活環境の変化や状況、心身の不調を読み取ることを怠りません。

「話のできる、かかりつけ医」として信頼を築く

変形性膝関節症の治療に注力されているそうですね。

河村純院長 河村クリニック3

はい。腰や膝の痛みを抱える高齢の患者さんは少なくありません。変形性膝関節症の治療には、ヒアルロン酸の注射などの保存療法と手術療法がありますが、手術は避けたいという声が多く、膝の関節注射や、腰の痛み止めで対処しています。ただ、注射を打ち続けることは心身の負担になるため、その間を埋める第3の方法として考えられないかと、患者さんの血液中に含まれる血小板の力を借りる療法の研究や開発に注目しています。実用化されれば高齢者や手術を避けたい人やこれまでとは違った治療方法を探ってみたい人にとって、選択肢が広がります。今はどうすれば患者さんのQOLを高めていけるかということに興味がありますね。

新たに導入したDEXA法について教えてください。

骨粗しょう症の検査に、より精密に骨密度を測定するためのDEXA法を導入しました。これまでは骨密度は前腕で測定していましたが、腰椎や大腿骨頸部で直接測るための検査方法です。腕の数値は良くても腰や脚の骨はもろくなっていたなど、微妙な骨密度の差や現状を把握できて、どこが弱いかがわかると、気をつけたら良いことを診断できます。転倒した時に寝たきりになるかどうかなど、将来に向けた対策にも生かせます。開業当時は大きくて設置が難しかったのですが、コンパクトサイズに進化していて良かったです。

EDやAGAなどメンズヘルスケアにも注力されていますね。

河村純院長 河村クリニック4

どちらもデリケートな問題で、家族や友人にも相談できずに一人で悩んでいる方に、ぜひ専門の医師の診療を受けることをお勧めします。EDは、加齢によるホルモンの低下や糖尿病、高脂血症、高血圧症の病気や、喫煙、塩分の多い食事など生活習慣が関わっていることが多いです。血管の弾力が乏しくなると血流が抑えられ、EDを引き起こしやすいですね。日常のストレスや心因性の問題も挙げられます。最近の健康診断の結果があればコレステロールの数値から判断できますし、触診もなく問診だけですので安心してご相談ください。そしてAGAは、毛根が残っているか、残ってないかが治療の大きなポイントになるため、早めの受診をお勧めします。慢性的に髪の毛が早く抜ける状態での放置は避けましょう。抜けている原因は、単純にホルモンの問題でない場合もありますので、精神的なストレスや他の病気が起因に絡んでいないか一緒に探っていきましょう。

高水準で適切な医療とプライマリケアをめざす

なぜ全身をトータルに診る必要性があるのでしょう。

河村純院長 河村クリニック5

体内では内科や外科など関係なく、総合的なバランスのもとに、いろいろなことが起きています。病の原因は一つでなく複雑ですから、トータルな診療で、患者さんを良い方向へ導くことが医師としての役目だと心得ています。年に一度の健康診断は重要で、検査で何か異常が引っかかってくるというのは、すでに体が黄色信号を出している状態です。そういった時は男性的な力も含め元気をなくしたり、女性も同じように年齢を感じる時かなと思います。診断結果をそのままにせず、少し自身の健康管理に意識を向けてみてください。

医師としてプライマリケアへの想いとは?

まず、患者さんの声に耳を傾け、全身の健康状態を診て、その患者さんにとってプラスになることや、かなえたい望みがあるなら、それに積極的に取り組んでいくこと。それが、地域医療を担当する者の務めだと考えています。医療技術の向上に切磋琢磨することも欠かせませんが、向き合う患者さんが心と口を閉ざしてしまわないように、コミュニケーションを取ることを大事にしています。医者の立場からすると、実は悪性でなく良性の病気の場合の判断が難しいんです。患者さんがどれくらいその良性の病で生活に支障が出ているか、本人もわからない部分をよく判断することが肝心です。できるだけ手術はせずに導いてあげられたらと思います。

読者にメッセージをお願いいたします。

河村純院長 河村クリニック6

当院は、よろずやさんのように何でも診させてもらい、いろいろな病気とのつなぎ役を担っています。外科、整形外科、消化器内科の専門分野の症状はもちろん、風邪や頭痛、がんに至るまで、どんな症状にも対応し、治療します。それから受動喫煙による家族への影響が不安な禁煙治療や、睡眠時無呼吸症候群のCPAP療法などもご相談ください。また、他の病院にかかっていた症状でも気になることがあれば伺います。今は介護認定の検査も担当しており、医師として患者さんとご家族の、心のもつれをほぐしてあげるようなことができたらうれしいですね。「病は気から」です、ぜひ一緒に、原因追究して心からの笑顔を取り戻しましょう。

自由診療費用の目安

自由診療とは

AGA(男性型脱毛症)治療/1錠200円~、ED治療/1錠500円~、子宮頸がんワクチン/1万5000円×3回

Access