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「お口の診断書」で知る
口腔内環境と予防歯科

ふじた歯科クリニック

(茨木市/茨木駅)

最終更新日:2021/10/12

ふじた歯科クリニック 「お口の診断書」で知る 口腔内環境と予防歯科 ふじた歯科クリニック 「お口の診断書」で知る 口腔内環境と予防歯科
  • 保険診療

現在の歯科医院は虫歯など口腔内疾患の治療よりも、疾患にならないための予防への取り組みが主流になっているのだそう。とはいえ、患者側は予防の大切さを知りながらも、なかなかメンテナンスに通うことに足が向いていない現実もあるのではないだろうか。「ふじた歯科クリニック」では、患者が定期的にメンテナンスに通う動機づけのツールとして、受診者全員に「お口の診断書」を発行。メンテナンスでチェックした項目がイラスト入りの診断書として発行され、患者自身が目に見える形で、自身の口腔内の状態を知ることができる。この取り組みを導入してから、多くの患者がメンテナンスのために足を運ぶようになったそうだ。この「お口の診断書」について、そして予防の重要性などを藤田昌彦院長が話してくれた。

(取材日2019年2月12日)

口腔内の現状を一目瞭然にする「お口の診断書」を発行。患者の予防に向かう意識を高める

Q予防歯科を受診するメリットは、どんなところにありますか。
A
ふじた歯科クリニック 患者の口腔内環境を確認

▲患者の口腔内環境を確認

近年の歯科は治療よりも、予防に主眼を置く方向にあります。当クリニックにも大人の方はもちろん、毎月予防に通ってくれる小さな子どもさんも多くいらっしゃいます。予防をするメリットはいくつも挙げられますが、その主なものは自分の歯で一生噛める、痛い思いをしなくて済む。そして、生涯にわたっての医療費が安くなる可能性があることですね。歯周病の予防を3ヵ月に一度行っていくと、医療費が半減するとも言われています。当クリニックでは虫歯と歯周病に加えて、不正咬合の予防も行っています。通っていただく頻度は歯周病、虫歯の予防であれば2~3ヵ月に1回。メンテナンスの1回の時間は、30~40分くらいです。

Qこちらでの予防歯科の特徴を教えてください。
A
ふじた歯科クリニック 患者の納得がいくよう説明

▲患者の納得がいくよう説明

お越しいただきますと、患者さんが希望されない限り「お口の診断書」という書類をお渡ししています。これの一番の目的は、患者さんの現在のお口の中の状態を見える化して、メンテナンスに通うモチベーションを上げていただくことです。「お口の診断書」とともに、必要に応じて診察台にあるモニターで事前に、今のお口の中の状態やどういう検査をするかをご自身の目で見ていただき、ブラッシングの仕方をアニメーションで見ていただくこともしています。あとはできる限りお口の中の写真を撮らせていただき、患者さんが目で見てわかる形でご説明できるようにしています。

Q「お口の診断書」とは、どういったものなのですか。
A
ふじた歯科クリニック 口腔内環境を見える化する「お口の診断書」

▲口腔内環境を見える化する「お口の診断書」

その方のお口の中で虫歯、歯周病などがどのような状態なのか。1本1本の歯をチェックした結果が、イラストとともに表示されます。歯の汚れ、歯が動いていないかなどのチェックも同時に行い、それらの検査結果を踏まえて、どういうことに気をつければいいかのコメントがついた診断書です。前回の診断書と比較して、汚れの状態がどうなっているか。歯周病の数値が良くなっているか、あるいは悪くなっているかが、ひと目でわかります。血液検査の結果診断のようなものをイメージしていただくと、わかりやすいかもしれませんね。お口の中の経過を続けて見ることができ、予防に関心を持っていただけるツールになっているかと思います。

Q「お口の診断書」は、どのように使われるのですか?
A
ふじた歯科クリニック 患者に口腔内の状態を丁寧に説明

▲患者に口腔内の状態を丁寧に説明

患者さん側にとってはやはり、お口の中の経過をご自身で把握していただき、予防に関心を持っていただくことですね。当クリニックの立場からですと、前回までの検査結果をカルテに貼りつけていますので、以前から状態がどう変わったかがわかります。虫歯の治療箇所もそこに記していますので、治療が完結しているところと未治療の箇所が明確になる。そうやって、自分たちの診断にも使っています。また、各患者さんの「お口の診断書」に記した情報は、クリニックにもデータとして残しています。前との経過を比較して、今後どうしていくのがベストか。それを判断する材料になっています。

Q歯科衛生士とは、予防歯科にどのように取り組んでいますか。
A
ふじた歯科クリニック 予防の重要性を語る藤田院長

▲予防の重要性を語る藤田院長

歯科衛生士には「できる限り、痛くないようにしてあげください」と伝えています。痛いことは、誰でも嫌ですよね。それが虫歯の治療ならまだしも、メンテナンスなのに痛みが伴うとなれば、誰も来ていただけませんから。メンテナンスによってはやむを得ず、痛みが生じてしまうこともあるんです。それが予想される場合は、事前に麻酔を使って対応しています。衛生士には患者さんとコミュニケーションを図ってもらうようにも、働きかけています。痛くさせない、不快にさせないことが大事。患者さんには口の中だけではなく、気持ちもすっきりして帰っていただくように、衛生士ともども心がけています。

ドクターからのメッセージ

藤田 昌彦院長

「お口の診断書」を発行するようになって、およそ10年。これを制作することで、治療や検査の結果がデータとして積み上がっています。それを用いれば問題を早期に発見できますし、治療が必要になった場合も適切な対処が可能。これは患者さんにとっても、当クリニックにとっても財産だと思います。また、口腔内にさまざまな悪影響を及ぼす不正咬合を予防していくのも重要です。もし将来的に矯正を考えている場合は、子どものうちがベストと考えていますので、子どもをお持ちの親御さんには、お子さんの口の中への関心を高めていただきたいですね。予防に興味を持たれましたら、どんなことでもご相談にお越しください。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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