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三橋広光 院長の独自取材記事

医療法人社団 みつはしクリニック

(市川市/本八幡駅)

最終更新日:2019/08/28

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都営新宿線本八幡駅のすぐ目の前、2002年にこの場所に開業した「医療法人社団みつはしクリニック」は院長の三橋広光先生と副院長の三橋理恵先生の2人の医師が常駐する総合クリニックだ。内科やアレルギー科、小児科、循環器科に加え三橋院長の専門である脳神経外科、整形外科など幅広い診療科目に対応。地域のホームドクターとしての役割を果たす一方、20代〜40代の女性に多い片頭痛をはじめとする頭痛治療に力を入れており、漢方薬を活用した治療を実践。地域の人たちばかりでなく、遠方からもクチコミで患者が訪れている。「片頭痛は治らないと諦めている人に、こんな治療法もあるということを伝えられれば」と話す三橋院長に、頭痛治療のポイントや実際に治療について、また診療の際に大事にしていることなどを伺ってきた。

(取材日2015年10月20日)

「頭痛に悩む患者をなんとか治したい」その思いで試行錯誤してきた頭痛治療

まず開業までの経緯から教えていただけますか。

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1981年に信州大学を卒業して医師になりました。脳神経外科医として総合病院や医療センターに勤務し、2002年10月に開業する前までは公立病院の脳神経外科の医長をしていました。開業して何よりうれしかったのは、実際に患者さんとコミュニケーションが取れること。脳神経外科で向き合うのは麻酔で意識がない状態の方ばかりだったので、外来で顔を合わせてお話しすることを通して、人となりやその背景を含め全人的にその人のことを診られること、多方面からのアプローチが可能なところがすごくいいなと感じました。総合病院にいた時とは違う職業なのかと思うぐらいやっている内容は変わっていますが、開業して良かったと思います。

診療科目に脳外科があるクリニックは少ないと思いますが、どういう患者さんが多いのですか?

私は脳神経外科が専門ですが、副院長は内科、小児科、呼吸器内科などに精通しているので、クリニック全体ではいろんな症状の方が来られますよ。脳神経外科の専門性を求めて来られる人もいらっしゃいますが、私の方に限って言えば多いのは頭痛でお困りの方ですね。頭痛治療は総合病院時代から興味はあったものの、特に専門にしようとしていたわけではありません。一般内科の診療をしていく中で頭痛でお困りの方が非常に多いとわかり、何とか治してあげたいと試行錯誤を重ねて、結果的に一番力を入れるようになったという形です。片頭痛は治らないと思われていますが辛い状態から開放することはできるので、とにかく来てくれた患者さんの辛い症状を和らげてあげる事を第一に診療しています。

実際には、どんな治療になるのでしょうか?

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治療の基本にしているのは、本来その人に備わっている自己治癒力を最大限に引き出すこと。具体的な方法としては、主に漢方を使っています。同じ頭痛という症状でも、原因は冷えだったり、血の巡りが滞っていることだったり、体の中に熱がこもっていることだったりとそれぞれなので、100人いれば100通りの治療法があって当然。ぴったりの治療法を探して試行錯誤を繰り返してきましたが、個々人の症状や体質に合わせてオーダーメイドで処方する漢方が一番合っているのではないかと思っていて、実際に手ごたえを感じています。適確な処方をするためにも、患者さんが診察室に入って来た時からどういうところで辛い思いをしているのか、何がその原因になっているかをしっかり観察して分析すること、その上でどうして差し上げるのが一番良いかを考えて治療を進めていくことはいつも心がけていますね。当院に来るまでにあちこちで大変な思いをしていらっしゃる方が多いので、なるべく辛い時間を少なくして差し上げたいという思いは常にあります。

漢方を取り入れ体質改善をめざす

体質の改善が頭痛治療にもつながるのですね。

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そうですね。というのも、多くの片頭痛のベースになっているのは「神経が敏感」という体質的なもの。神経が環境に対して過剰反応を起こしてしまうために起こってくると考えられます。割合的には10人に1人ぐらいですが、主に自律神経の問題なので、その症状も頭痛のほか足の裏が痛くなる、手がしびれる、肩が凝るなどいろいろな形で現れてきます。片頭痛はその現れ方の1つでしかありません。目の奥が痛むとか風邪や女性の生理の時に頭痛がするなども根っこは同じです。これらの症状の厄介な所は、検査をしても異常が出てこなければ結局「大丈夫ですよ」で治療されずに終わってしまうこと。でも実際、患者さんは痛いのです。原因や治療の方法がわからないままひたすら我慢している人が多いので、そういう人を少しでも何とかしてあげられたらな、というのが僕の願いです。

治療に漢方を取り入れたのは何かきっかけがあったのでしょうか?

漢方治療に興味を持ったそもそものきっかけは30年以上前、勤務医時代、医局に偶然置かれていた漢方学の本に出会ったことですね。藤平健先生の本でした。そこから勉強を始め、頭痛の患者さんに漢方を出してみたら目に見えて症状が良くなったのです。そういうことがあってその頃から治療に取り入れ、試行錯誤しながら続けてきました。ほかにも、これは最初からは勧められない方法ですが、抗てんかん薬であるバルプロ酸を偏頭痛治療に取り入れたのもこの頃。当時は頭痛治療の黎明期で、頭痛に関心を寄せてあれこれ治療法を試していたら「くも膜下出血でもない限り命には関わらないから、そんなにやらなくてもいいでしょう。」と言われるような時代でした。そんな中やってきたこと・今やっていることが正しいかどうかはわかりませんが、患者さんはそれなりに満足してくれているようです。

患者さんと向き合う時に大事にしていること、心がけていることはありますか?

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月並みですが、医療本位ではなく患者さん本位の治療をすることですね。治療方法もこうじゃなきゃと決めてかかるのではなく、なるべく患者さんの要望に合うような方法で、そこに自分のできる最大限の治療を組み込んで効果が出るように持っていく、という風に治療を行っています。昔に比べて患者さんの要望も多様化しているので、できる限り応えていければなと。実際の診療で大事にしているのは、どんなに忙しくても1人ひとりの患者さんに向き合ってしっかりと訴えを聞くことです。けれど、それをすると必然的に待ち時間が増え、中には待ちきれずにキャンセルしてしまう人も出てしまうので、難しい所ではあります。丁寧な診察と待ち時間の短縮のバランスは開業医の永遠のテーマかもしれません。

諦めてしまわずにまず相談を

ウォーターベッドや牽引機もあり、整形外科も診ていらっしゃるのですね。

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開業時に整形外科を入れるかどうかは迷いましたが、幅広い診療科目を揃えたいと思い、取り入れました。そうやって整形の患者さんも診ることで、片頭痛に伴い本来痛くないような小さな刺激を痛みと認識して、体のいたるところに痛みや痺れを感じてしまう「アロディニア」という症状の診断がより正確にできるようになりました。これは脳神経外科だけ、頭だけ診ていたらわからなかったことです。多方面から見ることにより、診ている部分だけでなく1人の患者さんとして全体を捉えることができる、ということに気がつくヒントになってくれました。

今後力を入れたいことは?

頭痛にお困りの方が多いので今は頭痛治療に一番力を入れていますが、診療を続けていく中でまた新しいもので悩んでいる人がいれば、自分のできる範囲でそれを解決できるような方法を模索すると思います。

先生ご自身が健康やリフレッシュのためにやっていることはありますか?

休日のゴルフですね。大学生の頃は陸上をやっていて100m走の選手でした。北日本インカレ(北日本学生陸上競技対校選手権大会)で優勝したこともあります。大学は信州で、もともと走ったら誰にも負けない自信はあったのでサッカー部に入っていました。それが陸上部の点数を上げたいからこっちに出てくれとスカウトされて、東医体(東日本医科学生総合体育大会)の100m、200mで優勝し、信州大学のリレーメンバーに入れられてしまったので陸上から足を洗えなくなりました(笑)。大学時代はほとんど勉強する時間が取れないほど、走ってばかりいましたね。あと信州だったので、冬はスキー場でバイトしたり、どちらもいい思い出です。

「ドクターズ・ファイル」の読者に向けて、一言メッセージをお願いします。

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一番伝えたいのは「頭痛をお持ちの人で、今の治療に疑問を感じているのなら相談してみませんか。もう少し楽な人生があるかもしれませんよ」ということです。不定愁訴で片付けられる症状も、分析すれば何が原因でどこを改善していけば良くなるのかわかることもあります。それを支えるのは経験と勘ですが今の僕にそれが備わっているというわけではなく、日々患者さんに教わりながらその守備範囲を広く、感度を高くする努力を重ねているところです。僕は脳神経外科の専門医であり漢方を専門にしているわけではありません。開業してからまだたかだか13年に過ぎませんが、めざしているのはハンドメイドの治療。病気ありきではなく、患者さん1人ひとりの状態に合わせて、体本来のバランスを取り戻すような治療を行っています。駅前で寄りやすい立地だとは思いますので、通勤の帰り道にでもお気軽にお越しください。

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