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豊田 和之 院長の独自取材記事

豊田内科

(岩出市/岩出駅)

最終更新日:2022/03/30

豊田和之院長 豊田内科 main

「豊田内科」は岩出市根来の根来西交差点に面して立つ内科・小児科のクリニック。豊田和之院長は、病院の消化器内科で内視鏡検査や初期がんの治療を中心に多くの経験を積んできたドクターだ。父である先代院長の「一人ひとりの患者に丁寧に接する」という姿勢を大切に引き継ぎながら、現在総合病院で月2回の内視鏡診療を続ける院長は、その豊富な経験を生かし大学病院などで受けられる高度な医療の提供をめざす。「父が築いてきた地域とのつながりを大切に、気軽に相談に行ける窓口として、より一層信頼されるクリニックをめざしたい」と意気込む豊田院長に、同院の歴史や内視鏡検査についてのこだわり、地域医療への思いなどを語ってもらった。

(更新日2021年9月25日)

先進的な医療を地域に提供することをめざして

医師をめざしたきっかけを教えてください。

豊田和之院長 豊田内科1

江戸時代から医師をしている家系で、実は父や祖父、曽祖父も医師なんですよ。両親からは「医者になれ」というプレッシャーを与えられることもなく伸び伸び育ててもらいましたが、親の背中を見る中で、自然と医師という仕事に憧れを抱くようになりました。最初は外科医に憧れていたのですが、実家は内科の開業医でしたし、患者さんの生活に寄り添いながら長く診ていけるところに魅力を感じ、内科を選びました。中でも消化器内科を専門としたのは、画像で診断した上で治療を進められる点に外科的な要素もあると感じたからです。

ご経歴の中で特に多くを学んだ病院はありますか?

2004年から勤務した京都府の亀岡市立病院では立ち上げスタッフとして抜擢され、内視鏡室のトップを務めさせていただきました。立ち上げから実際の運営まで携わったことで、クリニックを運営するためのさまざまなノウハウを吸収できたと思います。当時、医師になって8年目でしたが、部署のトップとして責任を持ってさまざまな症例にあたらなければならず、医師としての技術も磨くことができました。また、院長に就任する前に勤めた公立那賀病院では地元ならではの診療を経験することができ、当院でも役立っています。

クリニックでの診療に戸惑いはありませんでしたか?

豊田和之院長 豊田内科2

地域のクリニックで診療を行うのは初めてでしたし、病院とは患者さんの層や診療にかける時間、設備も違うので、慣れるまで時間はかかりました。例えばあらゆる検査を行う病院に対し、クリニックでは必ずしもそうとは限りません。そのため、患者さんの症状や希望、生活背景、経済的負担などを踏まえつつ、本当に必要な検査に絞って行うように心がけています。本来必要のない検査をして患者さんの負担を増やすことはしたくないのです。そういった意味では、他にも院内処方を取り入れたり、時間外でもできる限り対応したりと、皆さんがスムーズに安心して診療を受けられる工夫もしています。私は地域医療に貢献することにやりがいを感じていますので、患者さんにとって何がベストかを常に考えながら健康を支えていきたいですね。

これまでの経験をどのように生かしたいとお考えですか?

亀岡の病院は医療連携が充実していて、各領域のスペシャリストが患者さんをチームで診るというスタイルでした。でも、地元に戻ってきた当時は地域の連携がそこまで深まっておらず、「1人の患者を1人の主治医が診る」という意識が強い傾向にあったので、自分一人で幅広く診る必要があったんです。そのおかげでいろいろな病状の患者さんに対応できる力を身につけることができたかなと思います。今後はその両方の良さを生かしたいと考えています。私は現在も月2回、総合病院での診療を続けていますので、そこで得られる先進の知識や技術を身近なクリニックで提供することが自身の使命だと考えています。

経験と技術を生かし丁寧に検査する

貴院の内視鏡検査の特徴についてお聞かせください。

豊田和之院長 豊田内科3

専門領域の内視鏡検査に関しては先進機器を導入し、胃がんや大腸がんの早期発見に力を入れています。胃の内視鏡は経口と経鼻の両方に対応していますが、多くの方が嘔吐反射の少ない鼻からの挿入を希望されます。内視鏡検査は苦しいイメージがあるかもしれませんが、実は医師の技術に左右されることが多いんです。医師が高い技術を持っていれば、痛みも少なくあっという間に終わることがあります。大切な命を守るには、治療の入り口である検査で苦しい思いをさせないことが大事ですので、丁寧な操作を心がけ、日々技術力を高める努力をしています。なお、この辺りは車で通院される方がほとんどなので、鎮静剤はあえて使わずに技術力でカバーするようにしています。

ポリープはその場で切除可能ですか?

大きさに制限はありますが、検査時にポリープが見つかったらその場で切除できます。大きなポリープやがんが見つかった場合は、通常なら病院を紹介し新しい主治医にバトンタッチします。しかし私の場合、現在も総合病院で早期の胃がん、大腸ポリープの手術を担当しているので、紹介先の病院で手術や術後の診療まで含め一貫して診ることが可能です。もちろん退院後は当院で診療を引き継ぎますから、「次はどんな先生が主治医になるのだろう……」といった心配は不要です。ご安心ください。

内視鏡検査は定期的に受けたほうがいいのでしょうか?

豊田和之院長 豊田内科4

はい。がんは誰しも発症する可能性のある病気です。勤務医時代、がんが進行し余命数ヵ月の方を治療するたびに、悔しい気持ちになりました。今はたとえがんになっても、早くに見つけられれば内視鏡手術で元の生活を取り戻すことが望めます。症状が出る前に早期発見・治療するためには、定期的に内視鏡検査を受けることが大切です。そうすれば、手遅れになることはほとんどないでしょう。現在、胃がん検診については50歳以上では2年に1度受けることが望ましいとされていますが、ピロリ菌除菌を行った方や過去に胃がんを経験された方は、1年に1度の受診をお勧めしています。

大腸内視鏡についてはどうでしょうか?

健康診断で大腸内視鏡検査が必要と診断された場合は、必ず受けるようにしてください。また、お通じの状態が気になる方も早めにご相談ください。残念なことに精密検査を受ける方の割合はそれほど多くありません。しかし大腸がんは発症数が増えており、命に関わることも多い病気ですから、手遅れにならないうちにぜひ検査を受けてください。内視鏡検査の際に痛みやつらさを経験すると、きっとその患者さんは次回からの検査がおっくうになると思います。だからこそ当院では、できる限り負担の少ない内視鏡検査を心がけています。

「高い技術を いつも身近に」をモットーに

消化器内科以外では、どんな相談が多いですか?

豊田和之院長 豊田内科5

生活習慣病の相談が多いですね。特に多いのは糖尿病で飲み薬やインスリンを使った治療を提供しています。HbA1cを測定できる設備がありますので、過去1~2ヵ月の血糖のコントロール状態がチェックできます。糖尿病の患者さんは複数の生活習慣病を併発していることが多いのですが、そうしたケースに対応できることも当院の強みだと思います。また、最近は男性のED (勃起障害)の相談が増えてきました。年齢層は20~70代までと幅広く、薬による治療を進めていきます。一方、女性の更年期障害の相談に関しては、保険診療によるプラセンタ療法を取り入れています。今後は、より女性のニーズや気持ちに寄り添えるよう、美容関係の診療も提供したいと考えています。

貴院ならではの取り組みがあれば教えてください。

当院では患者さんの負担を考慮し、薬の院内処方を続けています。院外処方のほうが効率的ですが、とりわけ、生活習慣病などで長期間服薬する必要がある患者さんだと、自己負担金が増えてしまい経済的な負担が多くなります。また、院外処方だと会計の手間もかかります。雨の日やお子さん連れの方、足腰が弱い方などにとっては大変だろうと考え、このような体制を取っています。

患者さんや読者にメッセージをお願いします。

豊田和之院長 豊田内科6

地域の皆さんが何でも相談できる温かなクリニックをめざし、専門領域については責任を持って治療にあたり、それ以外は適切な医療機関を紹介させていただきます。診療では漢方について学び、東洋医学の考え方も取り入れて対応するなど、時間を見つけては積極的に勉強会に参加し、医療知識のアップデートに努めています。常に一人ひとりの患者さんに優しく丁寧に接していた先代の良さを大切に引き継ぎながら、高度な医療を提供し、地域の皆さんが安心して暮らせるようサポートしていきます。気軽な相談窓口としてご利用ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ED診療/1錠900円~
プラセンタ治療 1300円
インフルエンザ予防接種 3100円
インフルエンザ予防接種2回目(13歳未満) 2600円

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