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堀江 恭一 院長の独自取材記事

ほりえ歯科医院

(印西市/千葉ニュータウン中央駅)

最終更新日:2020/02/10

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千葉県内でも大規模開発地として知られる千葉ニュータウン。戸建て住宅街が広がる印西市高花エリアそばにあるのが「ほりえ歯科医院」だ。開業は1991年。以来、堀江恭一院長は、患者に寄り添った歯科医療を提供するためには歯科医師と患者という関係ではなく、患者と「友達になる」ことが重要と考え、診療を続けてきたという。その深い信頼関係を表すのが、クリニック内に飾られた写真や絵だ。ユニット横にはアマチュアカメラマンが撮影した水鳥の写真が飾られ、一方の壁にはパッチワークの作品が展示されている。いずれも患者から贈られたものだ。地域住民から厚い信頼を寄せられている堀江院長にホームデンティストとしての思いを聞いた。
(取材日2016年7月25日/更新日2020年1月24日)

無意識に奥歯を噛みしめる症状に注意

開業から25年以上と伺いましたが、患者層や症状などに何か変化を感じられますか。

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開業当時はこの界隈は開発され始めた時期でバブル経済の影響もあり、どんどん戸建て住宅が建設され人口流入も増えていた時代でした。近年は駅周辺にマンションが建って若い世代が増えているようですが、この辺りは高齢化が進んでいます。患者さんは昔から長く診ていることもあるため、高齢の方が増えていますね。症状で最近多いのが無意識のうちに上下の歯をぐっと噛みしめてしまう症状、いわゆる噛みしめ症候群です。普段上下の歯は口を閉じていても1ミリか2ミリくらい隙間があるのが正常なのですが、それを無意識にぎゅっと力を入れて噛みしめてしまう。そうすると歯や歯茎がダメージを受けるだけでなく、顎、首、肩の筋肉が緊張して、肩こり、首こり、頭痛などが引き起こされることがあります。精神的緊張やストレスも影響しているのでしょうか、比較的女性に多いように思います。

歯科医療への考え方も変化してきていますか。

開業当初は、虫歯が悪くなって痛くなったら来る、というケースがほとんどでしたが、最近では、定期的なメンテナンスのために受診する方がとても増えています。特に痛いとかそういった症状はなくても、1年に数回は口腔環境をチェックして、もしも何か問題があれば早目に治療したいと考える方が多いですね。以前と比べれば予防歯科の考えも浸透したのでしょう。当クリニックもユニットを4台設置しているのですが、そのうち1台は歯科衛生士専用のユニットとしています。

堀江院長のご専門はどんな領域でしょうか。

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大学院時代は、歯の保存修復を専攻しました。大学卒業後、矯正歯科を専門にしようかとも考えたのですが、矯正専門の先生から、矯正歯科医師をめざすなら矯正以外の歯の治療はできないほうがいいと言われました。それは矯正以外のことができると、その技術で矯正治療をごまかすこともできるから、という厳しい考え方によるものでした。私の性格上、いろいろなことをやりたいという思いがあり、保存修復を専攻しようと思ったのです。保存修復治療は、歯の治療の基本でもありますので、かかりつけ医としても重要だと思います。専門的な一つの視点から治療するというより、歯科を通して医療全般に携わりたいと思っています。

患者と友達になることで信頼関係が育まれる

こちらの診療方針を教えてください。

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クリニックは一次医療機関、かかりつけ医です。ですので、予防や初期診療をしっかり行うことが重要だと思います。そして患者さんが気軽に来られる場でなくてはなりません。なるべくハードルを下げて、例えばフィットネスクラブや美容室に行くような感じで受診できるのが理想です。それには、患者さんのあらゆる不安を取り除く場であることが大切だと思います。私が開業当初から意識しているのは、患者さんと友達になることです。スタッフも含めてみんな患者さんと友達になる。友達になっていろいろな話をすれば、その方の考え方や生活環境もわかってきます。そして、友達であれば治療の際もごまかしがきかないですし、どんなことも正直に話すことができます。万一誤ったことがあっても信頼関係ができていればすぐに素直に謝って修正することもできます。こうした信頼に基づいた関係がより良い歯科医療につながると思います。

患者との信頼関係を築くために大切なことはどんなことでしょうか。

話をよく聞くことですね。いろいろ話を聞いてそれに対して丁寧に説明することで、患者さんに安心してもらうことが大切です。患者さんには衛生面への不安や治療への恐怖、費用の心配などさまざまな不安材料があります。そういった不安や心配事を一つ一つ取り除くことが重要です。例えば麻酔でも、場所を選んでそっと行えば痛みの軽減につながります。このようにちょっとしたことも患者さんの気持ちを気遣いながら、基本に忠実に行うことで、信頼関係も深まっていくのではないでしょうか。

ほかに普段心がけていることはどんなことですか。

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治療法を提示する時は、患者さんの要望をよく聞いて要望に沿った選択肢を考えるようにしています。それでも患者さん自身にとってはどの治療がいいのか判断が難しいものです。その時はもしも自分だったらどうするか、自分が患者さんの立場だったらどうしたいかという方法を提案するようにしています。また、日々の診療の中で、私の念頭にあるのは、「医業」よりもまず「医療」をする、ということです。「医療」というのは、例えば、目の前に具合が悪く倒れている人がいたら介抱することです。そこには金銭的対価はなく、純粋に助けたいという気持ちです。心を込めて医療を行うことで、金銭は後からついてくるものだと思っています。ですから、まず最初は医療を行うこと、そんな気持ちを持ち続けています。

親戚のように迎え入れてくれる温かい雰囲気

病診連携はどのような体制になっていますか。

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このクリニックで対応できない場合は、成田赤十病院や船橋にある医療法人社団誠馨会セコメディック病院に紹介しています。当クリニックはあくまでもかかりつけ医ですから、それぞれの得意分野の歯科医師の先生方と連携をとることで、患者さんにとってより良い歯科医療を提供できると思います。

これまでで何か心に残るエビソードはございますか。

25年以上も続けていますと、3歳、4歳だったお子さんももう30歳くらいになっています。結婚してお子さんを産んで、そのお子さんを連れて来院した時などはやはりうれしいですね。自分の孫のような感じでとてもかわいいです。スタッフも開業当初から勤務していますので、そんなお子さんがいらっしゃると、待合室に集まってみんなであやしていますよ(笑)。患者さんとはとてもいい関係が保たれていて、いろいろなものを持ってきてくださいます。ユニットそばに飾ってある写真は、アマチュアカメラマンの患者さんが近くの公園で撮影した水鳥の作品で、壁に飾ってあるパッチワークも別の患者さんの手作り作品です。待合室の本棚には、お子さんが成長してもう読まないからと寄付してくれた絵本も置いてあります。

ところでプライベートの時間はどのようにお過ごしですか。

休診日が木曜日と日曜日ですが、その日もクリニックに来て普段できない雑用をしていることが多いですね。あとは、学生時代からバスケットを続けていて、今でもプレーしています。実は、印西市のバスケットボール協会の常任理事をしており、バスケットボール協会の仕事をすることも多いですね。印西市はバスケットが比較的盛んで、毎年開催される印旛郡の8つの市町が競う印旛郡市民体育大会では男女ともに好成績を収めています。私も少しでも足を鍛えようと、実は今も足首に1キロの重りをつけて歩いているのですよ(笑)。

では最後に今後の展望をお願いいたします。

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現在65歳ですから、いつまでクリニックを続けられるかわかりませんが、長年診ている患者さんも多くいらっしゃいますので、できるだけ続けられればと思っています。今のところ予約がいっぱいで、月2回は診療したい患者さんも月に1回しか診られていないんですよ。そのため、紹介を除く初診の患者さんは当分お受け入れができない状況となっており、非常に心苦しく思っています。ご高齢の患者さんの中には、「先生、私の歯、ずっと診てね。私より先にいかないでね」と冗談まじりに話してくれる方もおられますし、これからもホームデンティストとして歯科医療を通じて地域に貢献していきたいです。

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