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堀江 恭一 院長の独自取材記事

ほりえ歯科医院

(印西市/千葉ニュータウン中央駅)

最終更新日:2026/09/18

堀江恭一院長 ほりえ歯科医院 main

千葉県内でも早くから大規模開発が進んだ千葉ニュータウン。戸建て住宅と団地が広がる印西市高花エリアのそばにあるのが「ほりえ歯科医院」だ。1991年の開業以来、堀江恭一院長は、患者第一の歯科医療を提供するためには患者と歯科医師という関係ではなく「友達になる」ことが大切と考え、一人ひとりに寄り添いながら診療を続けてきた。院内に温かい雰囲気が感じられるのも、堀江院長の理念がスタッフ全員に浸透しているからだろう。地域から親しまれている堀江院長だが、2029年には引退することを表明していて、今は同院の継承に向けて準備に入っているという。堀江院長にこれまでの歯科診療や医院継承への思いについて聞いた。

(取材日2026年8月3日)

患者と友達になることで信頼関係を構築

開業から35年たちますが、今はどのような患者さんが多く来院していますか?

堀江恭一院長 ほりえ歯科医院1

実は、2029年に引退する予定のため、2017年からは新しい患者さんは受け入れておらず、それまで受診していた方々を継続して診療しています。その半分以上の方がメンテナンスで来られていて、口腔内クリーニングや歯周病のチェックなどで数ヵ月に1回の頻度で定期的に通院していらっしゃいます。皆さん私と一緒に年齢を重ねてきている感じですね。その他、他院からの紹介で来られる方や、近隣の小学校の学校歯科医をしている関係でその生徒さんが来られるというケースもあります。患者さんはこの地域に限らず、比較的遠方からも来られています。歯科医院の場合、歩きでも電車でも車でも30分以内は同じ圏内だと思います。要は歯科医師との相性が重要で、相性が合えば自宅近くの歯科医院を通り越して遠方の歯科医院に通われるようです。

相性が合うという点でも多くの方に親しまれているのですね。診療方針について改めてお聞かせください。

私は開業当初から、患者さんと友達になることを意識して診療してきました。歯科医師と患者という関係ではなく、同等の立場で友達になること。友達になれば治療の際もごまかしが利かないですし、どんなことでも正直に話すことができます。万が一、何か間違ったことがあったとしても、友達として信頼関係があれば、すぐに素直に謝って修正することもできます。そのような信頼関係がより良い歯科医療につながっていくと思います。患者さんもより気軽に来られるのではないでしょうか。地域の歯科クリニックは一次医療機関、地域の方々にとってのかかりつけです。何かあればすぐに相談に行けて、患者さんのいろいろな不安を取り除ける場所であることが大切だと思っています。

患者さんとの信頼関係を築くために、どのようなことを心がけてこられたのですか?

堀江恭一院長 ほりえ歯科医院2

日常生活の中の出来事について自然な会話を重ねています。こちらから日常的なお話をしますと、患者さんもいろいろな話をしてくださいます。その話の中で患者さんの考え方や価値観、生活環境などもわかってきます。患者さんには、治療方法や衛生面、治療への恐怖、さらに費用面などいろいろな不安材料があると思います。その不安や心配事を払拭することが重要です。患者さんの気持ちに寄り添いながら、一つ一つ丁寧にお話しするようにしています。

長く勤務しているスタッフも安心材料の一つ

先生は「医業」ではなく「医療」を大切にしていると伺いましたが、それはどのような意味合いなのですか?

堀江恭一院長 ほりえ歯科医院3

「医業」というのは「医療」をもとにした事業のことで、事業である以上収入を得ることが重要です。決して収入を得ることが悪いわけではありませんが、最初から営業的な利益を追求するのではなく患者さんのことを第一に考えながら医療を行うことを大切にしています。心を込めて診療をすることが最も重要で、金銭は後からついてくるものだと思います。当院ではインプラント治療は行っていません。確かに昔に比べ材料も技術も進化していることは認めます。しかしインプラント周囲炎を起こさないようにする口腔ケアの重要性には変化ありません。誰でも突然何らかの病気等で口腔のセルフケアができなくなることは起こり得ます。特にご高齢の方は基礎疾患とも関連して対応に窮することになりかねません。先々のことも考えながら診療をしなければならないと思っています。

そのような診療姿勢で患者さんとの信頼関係を構築しているのですね。

それは私の診療理念のもと、長い時間をかけて築き上げてきた「ほりえ歯科医院」というブランドかもしれません。当院の評判が広がっていけば、スタッフらもやりがいを感じるようになるのではないでしょうか。例えば、スタッフが街で「どこに勤めているの?」と聞かれ、当院に勤めていると答えた時に、「良い歯医者さんにお勤めなのね」などと言われたらうれしいでしょうし、気持ちも明るくなるでしょう。仕事にも前向きになって患者さんにより優しく接することもできると思います。結果的に好循環を生み出していると思います。

スタッフさんについても詳しく教えてください。

堀江恭一院長 ほりえ歯科医院4

当院のスタッフはみんな長く働いていて、35年以上続けているスタッフもいます。患者さんとはそれこそ友達のような感覚で、常に笑顔で優しく接しています。スタッフの顔ぶれが変わらないという点も患者さんの安心につながっているのではないでしょうか。スタッフには、「やってみたいことはまずやってみなさい」と、話しています。スタッフが自分たちで話し合って出した結論なのであれば、まずは実際にやってみて、もしも都合が悪ければまた考え直せば良いと思っています。私から何も言わなくても自ら考え行動してくれますので、スタッフには全幅の信頼を置いています。

引退後は患者ファーストの理念を継承してほしい

患者さんとの思い出に残るエピソードはありますか?

堀江恭一院長 ほりえ歯科医院5

これまでお話ししたように患者さんとはとてもいい関係が保たれていて、いろいろなものを寄贈してくださいます。折り紙や写真、人形といった患者さんの手作り作品や、熊野神社や結縁寺池を空撮したドローン写真なども待合室に飾っています。ユニットのそばに飾ってある写真も患者さんが近くの公園で撮影した水鳥の作品です。そのような作品や診療室に飾ってある花などが患者さんとの会話のきっかけにもなります。

ところで、2029年には引退すると表明なさっていますね。

はい。2029年で75歳になりますので、それを契機に引退する予定で、今、当院の継承者を探しているところです。当院のこれまでの診療理念を引き継いで、患者さんのことを第一に考えた医療を提供できる歯科医師、患者さんと同等の立場で親身になって考えることのできる歯科医師に継承していただきたいと思っています。継承後は、クリニック名の変更や院内改装などはその方の考えで行っていただいて構いませんが、患者ファーストの理念だけは守ってほしいと願っています。私が引退する前に、半年や1年程度、週に1回でも来ていただいて一緒に診療した上で、引き継いでいければと考えています。

最後に、引退までの展望や読者へのメッセージをお願いいたします。

堀江恭一院長 ほりえ歯科医院6

80代のお元気な患者さんからは「まだ若いのに」などと言われることもあるのですが、歯科医療は精密さが重要で、高齢になると体力面でも難しい点が多々あります。ですので引退についてはご理解いただければと思います。引退するまでは今までどおり、患者さん一人ひとりに寄り添ったより良い歯科医療を提供して地域に貢献していきたいと思っています。スタッフもこれまでのように変わらず温かく皆さんを迎え入れていきますので、心配せずにお立ち寄りください。現在、継承者を探しておりますが、もし継承者が見つからない場合は、適切な歯科医院をご紹介する予定ですのでどうぞご安心ください。これまで長きにわたって通っていただいた方々には改めて感謝申し上げます。