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高見 成洲 院長の独自取材記事

高見医院

(大阪市城東区/緑橋駅)

最終更新日:2026/10/02

高見成洲院長 高見医院 main

緑橋駅から徒歩7分、鴫野駅から徒歩10分。城東区中浜の古くからある住宅地の大通り沿いに、「高見医院」はある。あえて駅から離れた住宅地に開院したのは、この地域の人でも通いやすく、便利な医療機関として認知してもらいたかったからだそう。東成区生まれ、今里で小・中・高時代を過ごした院長の高見成洲(たかみ・せいじゅ)先生は、穏やかな口調と優しい笑顔が印象的。「ずっとこの場所で、内科以外のジャンルでも気軽に相談してもらえる町のかかりつけ医になりたい」と語る高見院長に、問診を重視する理由から将来の展望まで、じっくりと聞いた。

(取材日2018年3月15日)

地域の人たちが通いやすいようにこの場所に開業

クリニックの紹介をお願いします。

高見成洲院長 高見医院1

当院は2006年に開院しました。主に診ている疾患としては、高血圧、糖尿病、高脂血症、痛風などの生活習慣病から、狭心症、慢性心不全、心房細動などの不整脈、弁膜症などの循環器疾患、胃・十二指腸潰瘍、胃炎、逆流性食道炎、肝炎などの消化器疾患、気管支喘息、花粉症、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患、風邪や胃腸炎などの感染症など多岐にわたります。中でも循環器については大学院時代の研究テーマも高血圧であり心臓カテーテル検査、治療にも携わっていた経験から、当院である程度の検査と診断をした上で、高次の処置が必要な方には適切な医療機関へ紹介し、できる限り遅滞のない治療への橋渡しとなれるよう努めています。

内科の医師を志されたきっかけはありますか?

母が薬剤師だった影響で、高校生の頃は薬剤師に憧れていました。しかし、大学進学を考え始めた頃に読んだ書物や、母の話を聞くうちに、少しずつ気持ちが変化しまして、実際に直接患者さんと接し、病気を治療していくことに魅力を感じ、内科の医師を志しました。医師を志した時、「地域に密着した全人的な医療を提供する医者になりたい」と強く思いました。この辺り一帯の地域は自分の出身地で、強い思い入れがあります。常にその私の原点に立ち返り、どんな疾患のご相談も聞いて、地域の方々のお力になりたいですね。

この場所に開院されたのはなぜですか?

高見成洲院長 高見医院2

駅に近い便利な場所に病院は集中しがちですが、駅から少し離れた住宅地にこそ、通院に困っている方がいるはずです。そうした地域にお住まいの高齢者や、足腰の不調で通院が負担になっている方の支えになりたいと思い、この場所で開院しました。症状があっても受診を控え、重症化してしまうことがないよう、地域の皆さんにとって通いやすく、頼りにしていただける医療機関でありたいと考えています。また、当院では開院当初から在宅医療も行っています。足腰の衰えなどで通院が難しくなった方や、遠方への通院が困難になった方には、ご自宅や施設へ伺って診療しています。在宅で過ごすことにも入院することにも、それぞれ良い点と注意すべき点があります。そのため、患者さんやご家族にそれぞれの特徴をしっかりとご説明し、ご希望や状況を伺いながら、納得した上で選択していただけるよう心がけています。

地域の活動にも尽力されていると伺いました。

近隣の小学校の内科校医を務めています。その関係か、子どもの急性疾患やアレルギーの相談を受けることも多いですね。できる限り患児と親御さんの不安を取り除きながら、当院で治療できるものは手早く治療を行い、重篤なものはすぐに専門医療機関へ連絡して搬送するようにしています。また、地域の世話役の方々からの依頼もあり、数年前から災害時の避難場所での医療担当も引き受けています。私自身、近隣に居住していますので、すぐに徒歩でも自転車でも駆けつけられるのが私の利点ですね。

五感を働かせ、問診で症状を探っていく

診察で心がけていらっしゃることを教えてください。

高見成洲院長 高見医院3

問診を大事にしています。検査だけでは読み取れない、思わぬ情報が拾えるからです。ご本人はそれほど重篤だと意識せずに気軽にお話しなさる症状でも、「あれ? ちょっと待てよ」と感じることは多いです。それで検査項目を足して、重篤な症状が見つかる場合もあります。おなかが痛くて来院された方が実は心臓の病気だったとか、関節の病気だと思っていた方が脳の病気だったということもあります。まずは患者さんがドアを開けて入ってきた時の声のトーン、体の動かし方など、全般的に意識して診ます。小さな動きも見逃さず、総合評価をすることが大事だと思っています。

いろんな角度から診られるのはメリットですね。

まずは全身管理をある程度できるように命に直結する循環器疾患を専門として学び、それと同時に日常を送る上で身体の不調が生じやすい消化器系疾患の勉強にも力を入れました。また、現代病としてアレルギー疾患を訴える方も増えているので、そのような症状に対処できるように知識と研鑽を積んでまいりました。どのような症状でもまずはご相談いただければうれしく思います。

患者さんと接するときに気をつけていることはありますか。

高見成洲院長 高見医院4

一番は先入観を持たないようにしようと思っています。慣れてくるとどうしても、きっとこうだろうと、パターン化した思考に陥りがちです。そうすると思わぬ失敗をしたり、足元をすくわれるので、いつもニュートラルな位置で聞くように心がけています。毎回おなかが痛いと訴えて来られる方でも、触診と聴診をしっかりと行い、いつもと同じ症状なのか、違うのかを確認します。お年寄りで何度も同じことを訴える方や、もともと不定愁訴の多い方などさまざまで、見極めるのは難しいですが、小さな変化も見逃さないよう日々努めています。

待ち時間が長くならないよう工夫されていることはありますか?

まず受付で来院の目的を伺い、前回同様の診察なのか、別の何か不具合があるのか、検査だけで済むのかで、順番や案内する部屋を工夫しています。検査はレントゲン、血液検査、尿検査、心電図、腹部・心・頸部エコーも行っており、できるだけ患者さんを一ヵ所でお待たせすることなく、スムーズに診察できるよう、受付スタッフ、看護師と協力しています。また、会社員の方など時間がはっきりしていないと通いづらい人のために、ホームページにウェブ予約システムを導入しています。

めざすのはなんでも気軽に相談できるかかりつけ医

患者さんとの印象に残るエピソードを教えてください。

高見成洲院長 高見医院5

勤務医時代に在宅医療で出会った患者さんとそのご家族です。何例も、いい大往生を見届けさせていただきました。死期を悟りながら、娘さん、息子さんが親御さんの好きな食べ物を用意なさったり、クッションを当てて熱心に体のお世話をし、それを親御さんは感謝の気持ちで受け止めていらっしゃる。できるだけ苦痛がないように、心残りがないようにと願いながら、お世話される様子を見させていただくと、本当にいい家族関係だな、と心を打たれます。

先生が一番喜びを感じる瞬間はどんな時でしょうか。

治療がうまくいった時です。勤務医時代、来院された方を検査すると、大動脈解離の疑いがあり、急いで総合病院へ紹介した、という例を経験させていただきました。そういう時が本当にうれしいですし、医師をやっていて良かったなと思う瞬間です。また、小学生の頃に風邪や喘息で通院していた方が、高校や大学進学、就職のための健康診断に来院されたりすると、成長を直接身近に感じられてとてもうれしくなります。生活習慣病で通院されていた方が月日とともに衰えて、訪問診療の末大往生を遂げられるのを目の当たりにできたなら、地域の人々の生活に寄り添う医療を実感することができます。これからもより理想の町医者像に近づこうとモチベーションを高く持てるよう努めたいです。

プライベートはどのように過ごしていらっしゃいますか?

大学時代にスキー山岳部に所属していたこともあり、冬はスキーやスノーボードを楽しんでいました。夏はスキューバダイビングが趣味でしたが、開業してからは忙しく、今は週に1回のスポーツジム通いがやっとです(笑)。今は子どもと遊ぶ時間が一番楽しいですね。

最後に、今後の展望を教えてください。

高見成洲院長 高見医院6

なんでも相談できる町のかかりつけ医になることが、私の医師としての目標です。内科なのか、整形外科なのか、耳鼻科なのか、婦人科なのか、どのジャンルの不具合かわからない、どこのクリニックを受診したらいいかわからない、というときにも、気軽に立ち寄ってもらえるような存在になりたいと思っています。そしてずっと長く地域の人々の人生に寄り添うような全人的な医療を続けていきたいと思っています。