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原 宣道 院長の独自取材記事

原歯科医院

(鎌倉市/鎌倉駅)

最終更新日:2020/04/01

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「口腔外科の専門医院として当たり前のことをしているだけだから、記事になんてしないでください」と、笑いながら何度も謙遜するのは「原歯科医院」の院長、原宣道先生。2007年の開院以来、特に宣伝もしていないにもかかわらず、クチコミで患者がどんどん増え続けているという鎌倉で人気の歯科医院を訪ねると、駅から奥まった閑静な住宅街にも関わらず、たしかにその辺りだけ親子連れのマイカーや自転車でにぎわっていた。先端の口腔外科医療に長年携わってきた技術力を、現在の診療に存分に生かしながら、日々患者と向き合う原先生。大の音楽好きという一面を持ちながら、仕事もプライベートも手を抜かず突き進む、そのロックな魅力に迫った。
(取材日2016年6月22日)

ファミリー層に大人気。クチコミで宣伝不要の歯科医院

とてもお洒落な待合室ですね。解放感のある吹き抜けに、白と黒を基調にしたモダンなインテリアが素敵です。

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歯科医院にとって待合室というのは実は一番無駄な空間なんです。予約制で長時間お待ちいただくわけではないので、本当ならこの半分以下のスペースでも十分なはずなのですが、あえて私は広々とした空間にこだわりました。できればこんなところに来たくないという思いで来てくださった患者さんが、院内に入った瞬間に「おお!?」と驚くようなサプライズ的な意味を込めて、吹き抜けや解放感のあるつくりにしたかったのです。ゆとりのあるソファスペースやシンプルなインテリアは、大人のための空間です。当院はご家族で来られる患者さんがとても多いので、待合室は付き添いの保護者の方のためのスペース。キッズコーナーは設けず、大人のための空間として充実させました。

開院から10年目とのことですが、この辺りで大変人気の歯科医院だと伺いました。

開院前はユニットも3台あれば十分だろうと思っていたんです。ところが患者さんは増える一方で、2016年の9月にユニットが完成、現在4台のユニットがあります。院内は車いすだけでなくストレッチャーでも通れる広々としたつくりにしたのですが、実際はベビーカーのまま入れると若いお母さん方に喜ばれています。このあたり(大町・材木座)の地域ではファミリー層が近年増えてきていて、お子さんからおばあちゃんまで、家族の誰かが来るといつの間にかその家族全員が来てくださるようになっています。さらにありがたいことに、若い世代の方たちのクチコミやご紹介で新しい患者さんにもどんどん来ていただいています。何といっても隣に兄がやっている皮膚科があるので、こんなに奥まった場所に関わらず、患者さんが集まるのではないかと思っています。皮膚科と歯科の相乗効果で、これからも医療の場と皆さんに認識していただけたらうれしいですね。

口腔外科の専門医院として、他の歯科医院からの紹介も多いそうですね。

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私が開業した頃、鎌倉の旧市内には口腔外科的な症例を扱えるクリニックがなかったため、他院の先生から抜歯を中心とする歯茎に関する外科的処置の紹介をたくさんいただきました。それまではちょっと複雑な親知らずの抜歯などは、すべて市外の大学病院などに行かなければならなかったので、市内でそのような治療が受けられると重宝されたのです。自分の得意とする専門分野で、同じ地域の同業者の先生方からご紹介いただけるということは本当にありがたく、とてもやりがいを感じています。

ロックと出会ったからこそ始まった歯科医師人生

長年、口腔外科の先端医療に携わってきて、印象深かったことなどはありますか?

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口腔外科を勉強して学んだことは、単に上手に歯を抜くということではなく、人間の全身のメカニズムを知るということでした。すべてが人間の体の仕組みを知る修行といってもいいかもしれません。口腔がんなどの大きな手術を通じて、生死の境目にいる人間というのはこのようにして回復していくのだ、あるいはこのようにして死んでいくのだという過程をつぶさに見てこられたことは、医療に携わる者として大きな学びとなりました。歯科医師とはいえども、生死の瀬戸際にある全身を診る。医療の本質ですね。クリニックで有病者や高齢者、子どもなどさまざまな患者さんを診る上でも、不測の事態に備えられるようなトレーニングを積んでこられた意義は大きいと思っています。

口腔外科の専門医院ならではの麻酔を使った治療にも定評がありますね。

リラックス麻酔というのは静脈内鎮静法といって、点滴注射から鎮静剤を投与することで緊張や痛みを感じることなく、半分寝たような状態で治療を受けられる麻酔法です。麻酔が痛くないのはもはや当たり前のことで、歯科医療に恐怖心やトラウマを抱えていらっしゃるような方に、うとうとしている間にこんなに楽にできちゃったという成功体験や感動体験をしてほしいと思って取り入れています。自分としては特別難しいことをしているつもりはないのですが、鎌倉市内にこのようなことをできるところが他にないことから、口腔外科の手術で全身管理をしてきたからこそ、麻酔を使って全身管理をするという医療を普通に提供できるのかもしれませんね。

祖父の代から3代目という医師の家庭に育ちながら、歯科医師の道を選んだ理由とは?

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私は青春のすべてをロックバンドに捧げていました。hard core punkという極めてにマイナーなジャンルのレコードを好んで買い求め、自分もこういう音楽をやるんだと夢中で聴いていました。ただ、心のどこかにこれで食べていけるわけではないという意識があったので、好きな音楽を続けるために稼がなければと真剣に考えていました。その頃たまたま歯科医師をしながらバンド活動をしている方の本を読んで、そのユニークな生き方に、専門職として歯科の仕事をしながら好きな音楽活動を続けていくというのは面白いんじゃないかと思ったのが歯科医師をめざすきっかけとなりました。ただ、実際に歯科医師になってからの10年間は、バンドどころか、朝から晩まで歯科の仕事に没頭する毎日でした。それまではふざけた人間だった私が、今こうして歯科医師としてそれなりに真面目にやっていけているのは、あの時代があったからなんだと思っています。

いい意味で周りを裏切りながら、感動する歯科医療を

大変お忙しい毎日だと思いますが、休日はどのように過ごされているのでしょうか?

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かれこれ25年になりますが、結成当時のメンバーのまま今もバンド活動を続けています。ライブハウスで演奏してCDもリリースするという、いわゆる「自称」ミュージシャンです(笑)。私はギターと作曲担当で、普段は社会に対してなんの不満もなくしずしずと歯科医師として生きていますが、出てくる音楽はなぜか怒りの塊みたいなクレイジーなものなんです。地元の友人には、私は医者の家に生まれたぼんぼんキャラだと思われているので、実はこんな面もあると知ったら驚くかもしれませんね(笑)。

今後の展望をお聞かせください。

現在CTも設置しましたので、わざわざCTを撮るためだけに大きな病院へ行っていただく必要がなくなります。これ以上規模を大きくするつもりはありませんが、今まで以上に高度医療を提供できる地元のクリニックとして地域貢献できたらうれしいですね。また、近隣の学校や幼稚園の校医もさせていただいているので、地元で子どもの知り合いが多いのが自慢です。お子さんを通じて保護者の方々にも信頼していただけるよう、これからもさまざまな形で地域貢献していきたいと思っています。

最後に読者にメッセージをお願いします。

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この5年間は双子の父としてわが子を虫歯にさせないよう努力してきました。そして、それがどれだけ大変なことかが身にしみてわかったので、今は保護者の方に「歯磨きが足りてないですね」なんて絶対に言えません。親だって忙しいんだから歯磨きができてなくても当たり前だな思えるようになったことが、私にとっては大きな収穫でした。患者さんの気持ちに寄り添うと口で言うのは簡単ですが、自らの体験を伴ってはじめて、相手の胸に響く声かけや配慮ができるようになるのかもしれません。悩みも喜びも患者さんと分かち合いながら、本当の意味で寄り添っていければと思っています。また、ホワイトニングで「うわ、こんなに白くなるんだ!」と驚いていただくなど、診療面でも患者さんを驚かせたり感動させたり、常にわくわくするような何かを提供していきたいと思っています。「今日はどんなことがあるかな?」と楽しみに来ていただけたらうれしいです。

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