定期的に受けて健康を確認しよう
エコー検査で内臓のチェック
山口クリニック
(藤沢市/長後駅)
最終更新日:2021/10/12


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エコー検査は超音波検査ともいわれ、体の外から体内の臓器を見ていく検査だ。同様の検査にはCT検査がありエコー検査より画像は鮮明だが、エックス線を使うため被ばくに対して心配する人も。その点、エコー検査は被ばくの心配がなく、そのまま健康診断に組み込まれているケースも少なくない。「エコー検査は現代の聴診器ともいわれていて、さまざまな内臓の異常がわかるのです」と、生活習慣病の治療、予防に力を入れている「山口クリニック」の山口邦彦院長。具体的にはどのようなことがわかるのか、その他の検査との違いなど、エコー検査の基本的な疑問に答えてもらった。
(取材日2019年9月28日)
目次
がんの発見から動脈硬化の評価まで。痛みも被ばくも心配ない検査で、内臓の異常の早期対応をめざす
- Qエコー検査ではどのような病気がわかるのでしょうか?
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A
▲患者に伝わりやすいように説明の仕方も工夫している
がんをはじめとした内臓の異常を見つけるのに対して、有用な検査です。具体的には、甲状腺、肝臓、膵臓、腎臓、膀胱、前立腺などのがん、婦人科なら乳がん、子宮がんです。がん以外に、腎結石もエコー検査で確認可能です。また弁膜症や心不全など心臓機能の評価も行い、こちらは心エコーと呼ばれています。心臓が悪い方が心エコーで検査を行う頻度は高いですね。エコーでは血流も見ることができるので頸動脈部分をエコー検査することで、動脈硬化の程度や進行度を確認していきます。そのため脳血管や心臓血管の病気の早期発見、予防にも有用とされています。
- Qエコー検査を受けるメリットは? 内視鏡検査との違いは?
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A
▲優しく丁寧に説明してくれる先生
基本的に検査は侵襲が少ないものから始めます。侵襲とは体に対して負担となるもので、最たるものが被ばくと痛みです。エコー検査は、この心配をしなくて済むのが特徴であり、メリットといえます。ですから検査目的や、気になる症状がある場合における初期の検査で行うことが多いのです。エコー検査と内視鏡検査の大きな違いは、対象となる臓器の形状です。体内の臓器は、肉の塊と筒状のものでできています。食道、胃、大腸は筒、肝臓、心臓、腎臓などは肉の塊だと考えればわかりやすいのではないでしょうか。超音波はガスや空気を含む筒状の臓器を評価するのが難しいという弱点があるため筒状の臓器は内視鏡で、それ以外はエコーで検査をします。
- Qエコー検査は、どんな時に受けたらいいのでしょうか?
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A
▲患者も自分の様子を確認できるエコー検査
症状が出る前に検査をするのが基本です。ですから生活習慣病を持っている、あるいはその心配がある方、飲酒、喫煙をしている方は、1年に1回は受けたほうがいいと思いますね。近親者でがんに罹患した人がいる方も要注意です。また若い女性で、胸にしこりがあるなど気になることがある方。乳がん検査のマンモグラフィは痛いと感じる方が多く、患者さんも不安があるかと思いますので、まずエコー検査をするという選択肢があります。こういったリスクがなくても、40代以降からはいろいろな病気が起こりやすくなりますので、男女問わず定期的に検査を受けるようにするといいでしょう。
- Qこちらではエコー検査と内視鏡検査を同日に受けられるのですね。
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A
▲エコー検査は簡単に受けられる
上部内視鏡、いわゆる胃カメラの検査後、必要であれば続けてエコー検査ができます。例えば胃が痛いという患者さんの内視鏡検査をしても胃に異常がなく、実は膵臓や胆石が原因ということもあるのです。ですから、それを調べるためにエコー検査をします。腹部のエコー検査をする場合は、周辺の胃や腸に空気があると写らないので、水で満たしたり、対象となる臓器を写りやすくするために、体の向きを変えたりします。その際、食べ物が残っていると胃や腸が動きにくくなるので絶食する必要があります。胃の内視鏡検査は絶食が必須ですから、続けてエコー検査をすれば絶食が1回で済むため患者さんの負担も減ります。
自由診療費用の目安
自由診療とはエコー検査1800円~