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宮永 光一 院長の独自取材記事

光葉歯科クリニック

(鹿児島市/鹿児島中央駅)

最終更新日:2020/12/15

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鹿児島中央駅から車で11分。鹿児島市小野3丁目の馬込バス停前にある「光葉歯科クリニック」は1992年に開院。院長を務める宮永光一先生は、大学卒業後社会人として働き、27歳で歯科医師になることを選択したユニークな経歴を持つ。「人は歯並びが命。バランスよく噛みましょう」をモットーに掲げ、歯と体をトータルで健康に導く独特な治療スタイルを展開。来院する患者の原因不明の不調にとことん向き合う粘り強い診療と、生物学や化学、歴史学を愛する先生の魅力的な人柄に迫った。
(取材日2020年10月7日)

歯と体をトータルで健康に導く歯科医院をめざしたい

開院して28年ですね。クリニックの診療方針について教えてください。

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当院では、“患者さんの健康”を診療方針の中心に見据えて、広い視野で歯科治療に取り組んでいます。歯の治療というのは、基本的にはほとんどが対症療法。患者さんが「虫歯ができたので治してほしい」と来院されたら、その部分を治すのが歯科医師の仕事です。でも目先の虫歯の治療だけを行って「はい、終わり」にはしたくないんですよね。なぜ、虫歯ができたのかという原因を探っていかなければ、本当の意味での治療とはいえないのではないでしょうか。原因がわからなければ、また同じように虫歯になる可能性が十分にあると思います。そういう可能性も視野に入れながら、生活改善も含めた治療を提案しています。「私のクリニックに通った患者さんは、その後、虫歯にならなくなった」という歯のサポートができればうれしいですね。

原因を探るとは、実際にはどのようなことをされていますか。

まずは具合の悪い歯を処置した上での話ですが、患者さんの口の中の環境を整えるために、食べ物の嗜好、量やバランス、お口の手入れ法などについて教えてもらいます。ここで虫歯の原因につながるような食習慣や磨き方があれば、それに対してアドバイスさせていただきます。次に、その人の習慣となっている癖について伺います。口呼吸をしていないか、片方の歯だけで噛んでいないか、横向きに寝ていないかの3つをチェックします。この3つの癖を治すことが、口の中の環境を整える近道につながると考えています。口の環境が整えば、体の中の環境にも良い影響を与えてくれるはずです。歯も体の一部、口と体は一体であるということを、もっと多くの人に認識してもらえるようにアピールしていきたいですね。

癖を治すのはなかなか難しそうですね。口呼吸をしているとどのような影響があるのでしょうか。

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唾液には抗菌作用があり、口の中は常に唾液がある状態が正常なのですが、口呼吸だと口の中が乾燥して唾液が口全体にまわらなくなることで、ばい菌を十分に抑制できなくなってしまいます。睡眠中は唾液の分泌が減少するため、口呼吸が加われば乾燥が進んでばい菌が繁殖します。そしてその繁殖したばい菌が、扁桃炎など体調を崩す原因となっていく場合があります。鼻呼吸の習慣をつけましょう。また横寝は、食事を片側だけで噛む習慣からきている場合が多いです。片側だけで噛む癖があると、噛んでいる側の顎から首にかけての筋肉が短くなり、短くなった側に引っ張られるように首が傾き、横寝するようになっていくと考えられています。頭の重さ約5kgが枕を当てた側の顎と歯に加わることで顎の位置が左右不対象になり、歯並びが崩れていくようになります。片噛みを長く続けていると顎関節症を引き起こす原因にもなるでしょう。

正しい生活習慣と整った歯並びは健康の要

院長先生の笑顔、きれいな歯並びが印象的です。歯並びと噛み合わせについてもう少し、教えてください。

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ありがとうございます。私自身も55歳から自分で作った矯正装置で、歯を抜かずに歯並びと噛み合わせの矯正を行っています。歯は1本1本大きさや形が異なり、ものを噛むときにそれぞれが違う役割を担っています。切歯(せっし)と呼ばれる前歯は、食べ物を噛み切る役割、犬歯(けんし)と呼ばれる糸切り歯は肉などを引き裂くための歯。そして、臼歯(きゅうし)と呼ばれる奥歯は食べ物を細かくすりつぶす役割を担っています。歯並びが悪ければ噛み合わせも悪くなってしまいますし、たくさんの種類の食物から栄養を体の中にしっかりと取り入れることができなくなってしまいます。さらに、噛み合わせが悪いことで歯や顎にも負担がかかり、それが不調や疾患の要因となることも。当院では、正しい噛み合わせだけにとどまらず、無抜歯でよく噛める歯列づくりにも配慮しながら治療を進めています。

正しい生活習慣に力を注ぐようになったきっかけを聞かせてください。

私自身、これまでに2度、原因不明の体調不良に悩まされた経験がありましてね。1度目はそれが原因で、前の仕事を辞めました。2度目は、クリニックを開院してからになりますが、1年間のうちの3〜4ヵ月ほど、風邪のような状態が続いたんです。自分なりに不調の原因を探そうと、いろいろな書物を読みあさりました。そんな中で、まずは口呼吸をやめること、正しい生活習慣や姿勢、バランスのとれた食事を意識した生活を送ることが、健康的な体づくりの基盤になると身をもって体験しました。この経験をきっかけに、口は栄養を取り込む第一の消化器ということを改めて認識、患者さんのよく噛める歯列づくりと噛み合わせを通して健康のお手伝いをしたいと考えています。私が推奨していることは実はとてもシンプルなことなんですよ。

歯科治療として重金属の除去にも力を入れていますよね。

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修復材料の代表格としてアマルガムという重金属があります。実はごく最近まで、一般的に虫歯の治療後に穴に埋める詰める銀歯として使われてきた材料です。錫や銀などと無機水銀で作られた合金で、治療の際にはやわらかく、穴の部分に密着させて詰めることができ、その後は噛み合わせの力に耐えるほどまで強度が増します。材料学的には優秀で、抗菌力も高いのがメリットでした。ところが、アマルガムの約半数を占める水銀が体の不調の原因を作る可能性があることがわかってきました。歯科で使うのは体に害のない無機水銀ですが、これが何らかのアクシデントで有害物質に変わることも。現在は歯科治療でアマルガムの使用を控えるクリニックが増えてきました。当院では、安全を重視したアマルガム除去と後処理を行っています。

患者の気持ちに寄り添う治療で頼られるクリニックに

院長先生が歯科医師になられたのは33歳。それまでの経歴を教えてください。

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私は高校を卒業後、東京の大学に進学し経済学を学びました。子どもの頃から生物学や化学、歴史学が好きでしたね。古代からの人類の文化を研究する考古学から、地球誕生を知る宇宙史、生物史などについて追求するほどに興味が湧き、わくわくしたものです。将来は大学に残って歴史に関わって身を立てたいと経済学研究科修士過程まで修了しましたが、当時の恩師に「君は社会人のほうが向いている」と言われ、就職しました。2年ほど勤めましたが、そこで体を壊し退職。学問と生計が両立できる仕事で自分ができるものを模索し、27歳で歯科大学入学という、随分遠回りの人生を歩むことになりました。

生物への探究心が今の診療スタイルにもつながっているように拝見します。今後の展望をお聞かせください。

当院は一般的な虫歯や歯周病、抜歯など保険内治療が主ですが、幅広い歯科治療の中から必要があれば自由診療も提供しています。特徴のある診療としては、片噛みなどの原因で引き起こされた顎関節症や歯列矯正、口臭症の治療などがあります。また、抜歯と判断されそうな歯も可能な限り無抜歯にこだわり、丁寧な歯の根の治療で残しています。先ほど歯の形について述べましたが、口と歯による消化はヒトも含む哺乳類のみの特徴で、爬虫類等と比べて、ヒトが考え、活発に行動できる源です。今後も健康第一に、患者さんご自身の歯をできるだけ多く残すためのサポートを続けていきたいですね。

読者にメッセージをお願いします。

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私は、人生の目的は幸せになることだと思います。それを手に入れるには健康であることが必要ですよね。笑うのも健康にいいですよ。そして、笑ったときに口元に見える歯が全部、自分の歯だったら、すてきだと思いませんか? 当院には原因がわからず、不調を抱えた患者さんも来院されます。丁寧な診察や診断があってこそ、患者さんのさまざまな悩みに応えられると考えています。何となく調子が悪い状態が続いているなどの体の悩みを抱えてらっしゃる方は、気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

重金属除去と後処理(アマルガムを含む)/5000円〜
口呼吸相談(口臭症の治療まで)/1万円〜
歯列矯正/初回40万円〜、再診(月1回)5000円
顎関節症治療(器具代込み)/3万円
※すべて税別

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