永山 雅大 院長の独自取材記事
ながやまデンタルクリニック
(鹿児島市/郡元駅)
最終更新日:2025/08/12

紫原バス停から徒歩1分、計22台分の駐車場を備える「ながやまデンタルクリニック」。紫原が地元である永山雅大院長が開業した、幅広い診療に対応する歯科医院だ。永山院長は勉強熱心で快活な印象の歯科医師。「Happy and Health」を理念に掲げ患者の健康や幸福を追求する一方、スタッフのことも大切にし、技術面だけでなくメンタル面も親身にサポートしているという。「患者さんが笑顔になれて、スタッフも前向きに働けるエネルギースポットをめざします」と笑顔で語る永山院長。理念や目的の実現のために日々何を考え、どんなことに取り組んでいるのか、同院の診療内容や今後の展望などと併せて聞いた。
(取材日2025年7月10日)
患者の健康と幸せのために研鑽し、治療の選択肢を拡大
感染対策に注力しているクリニックだと伺いました。

新型コロナウイルス感染症流行直後に院内の大規模改装を行いました。世界でも厳しいとされる「R.K.I.」というヨーロッパの滅菌基準をクリアした滅菌システムを導入するためです。これは患者さんを感染から守るためはもちろん、当院で働くスタッフが安全に働けるようにという理由もありました。歯を削ったり研磨したりする器具に血液が付着した場合、高性能の滅菌器「クラスB」でないと十分な滅菌処理はできない場合が多いです。滅菌ガーゼや根管治療で使用する器具も同様で、さらに滅菌の前には超音波洗浄の工程も必要なので、それらも含めて対応できる滅菌システムを院内で共有できるようにしたんです。すべてディスポーザブルが理想ですが、クリニックのかけられる費用内でいかに最大の効果を出せるかを考え、体系化することで、スタッフの安全とそれに対する業務負担の軽減および効率化を図っています。
同院の診療方針を教えてください。
当院では一般歯科から自由診療まで幅広い診療を実施しており、スポーツ歯科の診療や、睡眠時無呼吸症の相談にも対応しているのが特徴です。しかし得意分野の治療の提供は重要ではなく、最も大切なのは「目の前の患者さんにとってより良い治療は何か」を常に考えること。患者さんの話をしっかりとお聞きした上で治療内容を検討し、考えた治療計画をご提示しながら相談・決定しそれを理解していただく「インフォームドコンセント」を心がけています。もちろん求められているものを追求する姿勢は大事です。望む治療を行った結果、ご本人が将来損をしてしまう場合もあります。そのため、治療後のことまで視野に入れて話し合う必要があります。技術力以上に患者さんの満足度が何より重要であるからこそ、選択肢の幅を広げるべく常に勉強しています。
睡眠時無呼吸症候群の診療を開始したきっかけは何ですか?

「Happy and Health」という理念のもと、患者さんの健康を追い求めることで幸福につなげたいという思いから始めました。歯の健康から全身の健康をめざし、最終的にはその方の人生を幸せにしようと考えたとき、運動・食事・睡眠の3つが重要です。これらはすべて歯科医院として関われるところがあり、例えば、おいしくいただく食事には健康な歯や噛める口腔環境が不可欠です。スポーツをする際も、しっかり噛める噛み合わせであるほうが本来のパフォーマンスを引き出せる場合が多いです。そして睡眠においては、睡眠障害の原因である食いしばりや睡眠時無呼吸症の診療が可能です。食いしばりは舌の形状や歯の摩耗具合で診断がつきますし、睡眠状況のヒアリングを通して睡眠時無呼吸症の疑いがあれば、医科と連携を取って対処します。
自信や成長が楽しさにつながり、診療の質を高めていく
先生の学ぼうとする姿勢や成長意欲はどこから湧いてくるのですか?

知らないことがわかるとうれしいし、楽しいですよね。でも、1つわかるとその5倍わからないことが増えて、いつまでも終わらないんです。自分に特別な能力がないからこそ、物事をやり続ける姿勢を常に持つようにしています。先輩歯科医師たちを見ても、答えがないものに対して謙虚に、ストイックに取り組んでおられますね。ですから私も、頻繁に勉強会に足を運んで知識や情報を詰め込み、できる限り患者さんに還元しています。なお、当院のスタッフも勉強熱心な人が多く、中には10年以上私の指導を受けながら勤務しているメンバーも数人います。口腔機能低下症における咀嚼能力検査はスタッフ主導であたってくれており、安定期の歯周病に対して行う治療でも、噛み合わせや歯茎の異常の有無を敏感にキャッチしてくれています。
勤務医の先生をはじめ、スタッフの成長はどのように促していますか?
小さな業務でもお願いをして、まずは「できた」という結果を出させてあげます。成功体験が自己肯定感を高め、やがて自分に自信が持てるようになる。その積み重ねなんです。人間なので、時にはうまくいかない日もあります。しかしそれは当たり前なので、ある程度気負わずにいることも能力の一つです。逆に「楽しく生きるにはどうするか」を考えれば、仕事も楽しくなっていくと思いますね。また当院では、スタッフが将来どうなりたいか、一人ひとりがビジョンを描ける職場環境づくりにも取り組んでいます。それは単語にするなら夢であり、「できること」からおのおのの意思で「やりたいこと」を見つけられるようサポートしています。そして成長した自分を感じ、仕事を楽しめるようになれば、診療の質や患者さんの満足度にも良い影響をもたらすと考えています。
診療で大切にしていることは何ですか?

当院の理念である「Happy and Health」のもと、患者さんの健康とは何か、そこに「歯科診療」という手段を用いていかに貢献するかを考えながら診療にあたっています。ある方にとっては歯の保存が最適解であっても、別の方にとっては噛めるようにするために抜歯をして、入れ歯治療やインプラント治療を行うのがベストかもしれません。スポーツをする方なら歯が壊れないようにするための管理する必要がありますし、きれいな前歯をめざすことが健康につながるケースもあるでしょう。適した方法は十人十色ですので、患者さんとのコミュニケーションを通して丁寧に解明する作業を大切にしています。
一人の人間として向き合い患者もスタッフも笑顔にする
スムーズな診療のために行っていることはありますか?

診療はオペレーションが命ですので、患者さんにお話しする内容や動線を事前にある程度決定し、ミーティングでスタッフに共有しています。治療などの説明はコンサルティングのようなイメージで進め、治療計画も必要があれば何回も行います。歯科治療において「あと何回治療をすれば終わるのだろう」と疑問を抱く方は少なくないと思いますが、それはこちら側の説明が十分に伝わっていない証拠なので、目標の共有と確認は怠りません。加えて、スタッフとは毎朝のミーティングと月に1度勉強会も開催しています。技術の習得に向けた勉強はもちろん、院内の改善事項を話し合ったりスタッフの悩みを聞いたりとテーマはさまざまです。
今後の展望をお聞かせください。
私の仕事の根本には「相手を喜ばせたい」という思いがありますので、今後も患者さんのご要望やニーズを常に優先に考えオーダーメイドの治療の提供をめざします。その一環として、ともに働く仲間も増やしていきたいですね。安心して前向きに働ける環境を整えていますので、成長意欲のある方や将来が心配な方はぜひ当院で活躍してほしいですね。仕事は人生において大きなウエートを占めます。だからこそ、患者さんの思いに寄り添うのと同じようにスタッフに対しても1人の人間として接し、「自分は何をすべきか」という根本的なところから一緒に考えたいと思っています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

当院では患者さんとの対話を最も重視し、初診の方にはまず「なぜ歯科医院に来たのか」をお聞きします。そこから治療を行う意味や目的をご説明していき、ご本人が納得した状態で治療を開始するのがモットーです。たとえどんなに優れた治療があったとしても、それは目的ではなく手段の一つに過ぎません。一人ひとりにとっての幸せ・健康を深く考え、実現するための方法のご提案に力を入れています。地元である紫原で地域の皆さまを笑顔にしたいと考えており、頑張り屋で話すことが好きなスタッフたちも精一杯お手伝いしますので、ぜひお越しください。また、現在一緒に働いてくれる歯科医師も募集しています。新しいメンバーとともに患者さまの満足度の高い治療をめざして尽力いたしていきたいです。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/30万円〜