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進士 史明 院長の独自取材記事

しんじ歯科クリニック

(四日市市/桜駅)

最終更新日:2021/10/12

進士史明院長 しんじ歯科クリニック main

近鉄湯の山線の桜駅から車で3分。のどかな風景に囲まれた場所に「しんじ歯科クリニック」はある。進士史明院長のもと、10人以上のスタッフが所属し活気にあふれている。歯科治療を幅広く手がける進士院長は、「虫歯0・歯周病0」をめざして地域医療にも貢献。その根幹となるのは「予防」の徹底だ。小児歯科を専門とする父・進士久明先生も勤める当院では、誕生から生涯に渡っての歯科受診を推奨。口腔内のメンテナンスを通じて、子どもたちの成長や患者の健康全般を見守れるよう努めている。「常に向上心を持って仕事に取り組んでいます」と笑顔で話す進士院長に、地域の医療に対する思いを聞いた。

(取材日2019年8月17日)

歯科医師3代目として、懐かしき四日市に帰還

歯科の道を志した動機を教えてください。

進士史明院長 しんじ歯科クリニック1

父が歯科医師だったので、物心がついた頃から歯科医師になろうと思っていました。小学校の卒業文集ですでに「歯医者になる」と書いていたくらいなんですよ。ある意味、父の背中ばかりを見ていましたし、今でも仕事への向き合い方や真面目さは歯科医師としても人間としても学ぶことばかりなので、その存在は大きかったんだと思います。大学受験の際も影響は大きく、父の勤務先だった神奈川歯科大学に進学しました。在学中は父の授業も受けていたので、恥ずかしい思いをさせないよう、勉学にしっかり励まなければと気を引き締めて頑張りました。それは良い緊張感でしたね。

5年間の勤務医時代には、どのような経験をされたのですか?

卒業と同時に、辻歯科医院で勤務をすることになりました。父の同級生が四日市にいらして、その方のご紹介で辻先生のもとで働くことになったんです。辻先生はもともと患者さんをたくさん抱えていらしたため、たくさんの症例を診られたということが比較的早期の開業につながりました。短い期間で多くの経験をできたことが、開業決断の大きな要因になったんです。それから5年ほどたった頃、辻先生に「これぐらい実力がつけばもう大丈夫なんじゃないか」と言っていただき、開業に至ったんです。

こちらで開業されたきっかけを教えてください。

進士史明院長 しんじ歯科クリニック2

もともと、祖父がこの四日市で歯科医院をやっていました。僕自身も四日市で生まれましたが、父の仕事の都合で生まれて3ヵ月目から大学までずっと神奈川で暮らしていました。祖父の家があったので学校の長期休暇には必ず四日市に戻ってきていて、神奈川にいた頃から実家に帰るような懐かしさを感じる場所だったんです。父が退職を迎える時、一緒に働きたいという想いもあり、地元の四日市に帰ろうという話になりました。ですので、僕は3代目なんです。地域密着の医療が僕には合っていたので、四日市で開業して良かったと日々感じています。

「虫歯0・歯周病0」をめざし、予防意識の普及に励む

現在、診療の中で重視していることはなんですか?

進士史明院長 しんじ歯科クリニック3

予防の重要性です。「虫歯0・歯周病0」という壮大な計画というか、自分のめざす理想があって、それに一番大切なことは予防なんです。患者さんの中には、歯科は歯が痛くなってから行く場所だと思われている方も多いと思いますが、痛くなってからだと治療に時間がかかったり、最悪は歯を失ってしまうことにつながってしまいます。勤務医時代にお世話になった辻先生も予防歯科を重視していて、いろんな症例を見るにつけて「手遅れになる前に来てくだされば」という想いが募り、より一層予防を重視するようになりました。現在、当院では半数以上の患者さんが、予防のために通ってくださっています。とはいえ、三重県の予防意識や取り組みは、まだまだ途上にあると感じますので、しっかりと予防歯科の大切さをお伝えしていきたいですね。

予防歯科について知ってもらうため、診療で気をつけていることはありますか?

基本的には、患者さんが納得できるよう丁寧に説明することですね。予防・メンテナンスのために通えば、虫歯や歯周病を防ぐことができると言っても、患者さんはなかなか簡単には納得してくれません。その必要性や予想される症状を説明して、ご自身の歯で噛める生活の大切さなどもお話しすることで、その後のイメージを持っていただくようにしています。サービス業ではないので限度はありますが、来院が途絶えないように、もう一度行きたいと思ってもらえる歯科医院であろうと心がけていますね。治療に対しても、患者さんの選択肢はなるべくたくさん用意しますし、ご要望に応えられるようにも心がけています。説明は僕もスタッフも行うんですが、ミーティングで治療の方向性を決める際「その患者さんにとってどうなのか?」ということを常に判断基準にしていますね。

院内には自宅でのケア用品がたくさん置かれていますね。

進士史明院長 しんじ歯科クリニック4

当院では、患者さんの口内に合わせてケア商品の紹介も行っています。患者さんは薬局などでケア商品を買うと思いますが、歯周病があるのに虫歯予防の商品を選んでいるなど、簡単に言えば、合っていないものを使っているケースも結構多いんです。当院ではスタッフがそれぞれの患者さんの症状に合ったものをお伝えするようにしています。予防にとっては日々のケアも重要なポイントですからね。他にも当院ではホワイトニングを行っていますが、ホワイトニングをすることで「口をきれいに保ちたい、口の健康を維持したい」という意識づけにつながる面もあるからなんです。

コミュニケーションから始まる地域貢献

患者さんの意識づけがすごく大切ですね。いつから予防歯科をはじめればいいのでしょうか?

進士史明院長 しんじ歯科クリニック5

乳幼児の予防歯科については、産まれてすぐ、歯が生える前から来ていただいてもいいとお伝えしています。お子さんの成長に合わせて、道具類や仕上げ磨きのアドバイスなど段階を追ってさせていただきます。思えば、定期的に通う診療科というのはそれほど多くなくて、0歳児から年齢を重ねる中、成長を含め継続して見ていけるのが歯科の特徴でもあると思うんですよ。反対に、予防歯科に遅いなんてこともない。入れ歯の方も一度入れて終わりではなく、メンテナンスは必要ですし、いくつになっても定期的にチェックやケアは必要です。継続して歯科に通うことを意識していただけたらいいですね。短い人で1ヵ月に一度、長い人だと半年に一度ぐらい来院されるでしょうか。やめてしまうぐらいだったら、仕事などの事情に合わせて無理のないペースで通い続けてもらえばいいので、とにかく継続することが大切だと考えています。

スタッフさんも含め、クリニック一丸となって予防歯科に取り組んでいらっしゃるんですね。

そうですね。ミーティングを頻繁に行うのですが、スタッフの向上心は当院の基盤。彼女たちが日々「こうしたらいいのではないか」と考え、クリニックに活気を呼んでいます。その分、できるだけトップダウンにならないようスタッフの発案は極力取り入れ、任せるべきところは任せたい。おかげで、患者さんにも気持ち良く帰っていただけていると思います。一方、患者さんとのコミュニケーションでは、治療台の間のパーティションの高さには悩みました。このクリニックは地域のコミュニケーションの場でもあると考えているんですよ。皆さんが気軽に出会えて、場合によっては話し込むこともできる(笑)。プライバシーへの配慮も必要ではありますけど、患者さんにとって開放感のある空間づくりに気を配りました。

今後の展望についてお聞かせください。

進士史明院長 しんじ歯科クリニック6

最近は歯科でも口だけに固執せず、全身の管理をできたらいいなと思っています。例えば歯周病によって口内の菌が増えることが、高血圧や糖尿病、認知症に関与するという考察もあります。また、歯は食生活と直結するので全身の健康に大きく影響します。スタッフも広い視野を持って勉強に励んでくれていて、頼もしいですね。僕自身「今年より来年はもっと」とか「5年後はこうなっていたい」とか、より良くしていきたい気持ちが強い性格。今日と明日が一緒では嫌で、少しでも進歩していたいんです。そういう姿勢や空気は患者さんにも快く受け止められているのか、ちょっとした院内の変化にもお声がけいただくことが多く、うれしいですね。患者さんの歯とこのクリニックを良くしたいという想いが、僕が働く一番のモチベーションです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ホームホワイトニング/3万3000円(税込)~

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