林 徹 院長の独自取材記事
はやし歯科医院高茶屋診療所
(津市/高茶屋駅)
最終更新日:2026/08/05
津市高茶屋小森町の近鉄道路沿い、大きなショッピングモールの横に「はやし歯科医院高茶屋診療所」は立つ。ホテルのような美しい外観で、院内は白を基調とした内装に、シャンデリアが下がり、黒い革張りのソファーが並ぶ上品な雰囲気だ。林徹院長は、一般歯科をはじめインプラント治療の経験と知識が豊富で、矯正にも注力。口腔内のさまざまな症状に対応する「歯科の総合診療科」をめざす。ベテランとなった今も研鑽を欠かさず、新しい知識や技術を日々の診療に生かそうと意欲的だ。「患者さんが高齢になられても、安心して来ていただければ」と丁寧に話す林院長に、治療のコンセプトや今後の展望などについて聞いた。
(取材日2026年7月17日)
完全個室でプライバシーや感染症対策に配慮
すてきな雰囲気の歯科医院ですね。どのようなところにこだわられたのですか?

患者さんにゆっくりとリラックスしていただける空間をめざしました。こだわりの一つは、診療ユニット7室すべてが個室ということです。全個室に大きな窓があり、プライバシーの保護だけでなく感染症予防にも配慮しています。個室の壁紙は、白をベースにした花模様、シックなブラウン、赤など部屋ごとに変えています。患者さんに「赤い部屋に入ってください」と言えばわかりやすく、間違えることがないからです。また、待合室のキッズスペースはガラス張りで、受付からも見られるようにしています。事前におっしゃっていただければ、お子さんを託児室で預かることもできますよ。
先生が歯科医師をめざされたきっかけを教えてください。
もともと医学や生物学に興味がありましたが、子どもの頃、歯科医院で矯正を受けたことが直接のきっかけです。ただその時は、自分が思い描いていた理想の歯並びにはなりませんでした。それで、自分で矯正の勉強をして、矯正をしようと思ったのです。矯正に興味を持ったとはいえ、子どもでしたのでスポーツ選手になりたいという夢もありましたが(笑)、その後、現実的にスポーツ選手は難しいと考え、歯科医師をめざそうと決めました。きっかけが矯正でしたので、今でも矯正には力を入れています。
矯正は小児と成人のどちらにも対応されているのでしょうか?

はい。お子さんの場合、不正咬合など将来的に骨格の問題が生じると予想されるときは早めの対応が重要になります。当院では小学校入学から小学校低学年くらいに矯正を始められるケースが多いです。成長過程では、食事の習慣や普段の癖も歯やお口周りの発達に影響します。癖とは、指しゃぶりや唇を噛む、舌で前歯を押すなど。なかなかすぐに直すことは難しいのですが、親御さんと協力して矯正を進めます。矯正の患者さんは年々増えており、大人では40代ぐらいの方までが来られています。当院ではワイヤー矯正、マウスピース型装置を用いた矯正のいずれも対応しています。
対話を重視し患者とともに良いと思える完成形をめざす
インプラント治療もご専門と伺いました。

実は、インプラント治療に取り組むことになったきっかけは、家族に歯を入れてあげたいという気持ちが始まりでした。虫歯や歯周病などで歯を失ってしまった場合、入れ歯、ブリッジ、インプラントの選択肢がありますが、入れ歯は装着の手間があり、ついそれが面倒になって、残った歯だけで物を噛むことが習慣になってしまう方もおられます。それでは噛み合わせが悪くなってしまいますね。また、ブリッジは両隣の健康な歯を削ることが必要です。単体で自立する人工歯を装着するインプラントは、噛み心地や審美面でのメリットが大きいと考えます。ただ、不安な方も多いと思いますので、事前にすべての方法についてしっかり説明するなどカウンセリングを大切にしています。検査には、歯科用CTを用いて適切な診断に努めています。
治療のコンセプトをお聞かせください。
なるべく患者さんの体への負担を少なくすることです。可能な限り歯を抜かない治療を心がけ、できるだけ残せるところは残すようにしています。矯正において、歯を抜いて歯並びを矯正するのは、歯を抜かないで矯正するより簡単ですが、天然の歯を残すことはとても大切だと考えます。矯正は、歯科医師と患者さんがお互いの考えを擦り合わせることによって、完了に向かっていく治療です。症状によっては歯を抜かざるを得ない場合もありますが、そのときは、歯を抜くリスクやその後の見通しなどを歯科医師の立場からお話し、患者さんが納得し、お互いが良いと思える完成形に持っていくように努めています。
患者との対話を大切にしていらっしゃるのですね。

まずは主訴と、どうなりたいかという理想をしっかりお聞きすることを大切にしています。しかし、どうしても患者さんが思い描く理想と現実の差がある場合もありますので、その場合はきちんとお話しして、患者さんと方向性を同じにしていきます。どのような形なら患者さんの理想を実現できるのか、それで患者さんに満足していただけるのかを確認し、理解していただけるように努めています。専門性の高い治療など、患者さんにとって難しい話もあると思いますので、患者さん側からもわからないことをお気軽に質問していただければと思います。治療については私が、メンテナンスやケアについては、歯科衛生士が専門知識を持ってお答えできると思います。
どのような口の症状も相談できる「歯の総合診療科」に
他にも注力されていることがあれば教えてください。

予防に力を入れています。やはり医療は、早期発見、早期治療が重要です。定期的にメンテナンスに来られていれば、虫歯など何か問題が起こったときでもすぐに気づき、初期の段階で対処することができます。お子さんの場合はフッ素塗布に加え、歯磨き指導や先ほどお話ししたように食事や癖についてのアドバイスをしています。大人の方には、歯周ポケットの汚れの除去など、ご自宅ではできない箇所までクリーニングをします。最近では予防やメンテナンスに通ってくださる方が増えてきました。口腔ケアを担当する歯科衛生士は現在7人、受付を含め9人いるスタッフは皆明るく元気ですので、どなたにも気持ち良く通っていただけると思います。
先生は今も研鑽を続けていらっしゃると伺いました。
開業して1人でやっていますので、疑問に思ったことや相談したいことがあるときは大学の教授を訪問してアドバイスを受けることもあります。また、セミナーなどに参加して学びを深めたり、他の歯科医師と意見交換したりもしています。私は母校に講義や実習に行くこともあるのですが、若い学生さんと話をすることも刺激になっていますね。今どのようなことを学んでいるのか、将来どのように仕事をしていくのかといった話を聞くことは、こちらの勉強にもなります。新しいことを吸収したいという探求心が私の学びの原動力。そうして身につけたことを日々の診療で患者さんに還元できることが、やりがいや喜びにつながっています。
今後の展望についてお聞かせください。

地域に根づいた歯のかかりつけ歯科医師として、「歯科における総合診療科」をめざします。大学病院などでは、患者さんはまず総合診療科を受診し、どのような治療が必要かを見極めてから専門性の高いところへ案内されます。当院もそういった歯科のコンシェルジュのような役割を果たしたいと思うのです。一般歯科、インプラント治療、矯正と幅広く対応していますが、困難な症例については三重大学医学部附属病院などに紹介します。また、当院はバリアフリーになっています。この地域は中高年からご高齢の方が多いですが、ご高齢になっても安心して受診していただければと思います。訪問歯科診療も行っていますので、地域の方々に寄り添った歯科医院としてこれからも長く貢献していきたいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/20万円~、ワイヤー矯正/50万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/60万円~

