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倉元 光明 院長の独自取材記事

くらもと医院

(宮崎市/佐土原駅)

最終更新日:2022/05/02

倉元光明院長 くらもと医院 main

佐土原町上田島の中心部から少し東へ行った位置にあり、佐土原町からはもちろん、新富町や西都市からのアクセスも良い場所にある「くらもと医院」。淡いブルーの建物でスタイリッシュなデザインが特徴だ。倉元光明院長は、いとこの心臓の病気がきっかけで医師という職業を意識するようになったという。医師になってからは外科を専門に経験を積んできたが、開業する土地に胃腸科領域を掲げる医院が不足していたため、外科と一緒に内科と消化器内科も診療できる医院を開業。現在は地域のかかりつけ医として頼られている存在だ。患者に寄り添った診療を心がけていると話す倉元院長に、これまでの道のりや同院の診療内容について話を聞いた。

(取材日2022年3月26日)

いとこの病気をきっかけに医師の道へ。今は地域貢献を

まずは医師をめざしたきっかけを教えてください。

倉元光明院長 くらもと医院1

私には同じ年のいとこがいるんです。そのいとこは心房中隔欠損症という病気を持っていて、小学校入学前に手術を受けたんです。その後、元気に走り、私と変わらない生活を送る姿を見て、医師というのは、人の人生をこうも変える職業なんだと子どもながらに驚き、その頃から医師を意識するようになりましたね。遠い親戚に医師もいたので、身近な職業として感じることができていたのかもしれません。

どのような患者さんが来られていますか?

遠方の地域からでもわざわざ通ってくださる患者さんもいらっしゃいますが、近辺の地域の方がほとんどですね。風邪といった症状の患者さんは若い方もいらっしゃいますが、かかりつけとなると高齢の患者さんが多く、主訴内容としては高血圧症や脂質異常症、糖尿病といった生活習慣病が大部分を占めています。特に糖尿病の患者さんは増えている感じがします。もちろん、外科や消化器の症状で来られる患者さんも多いので、消化器内科では口や鼻からの胃の内視鏡検査も行っています。それから訪問診療にも対応しています。昔は個人宅に伺うことが多かったんですが、今は依頼がある老人ホームや施設を中心に訪問することがほとんどです。

なぜこの地で開業しようと思ったのでしょうか。

倉元光明院長 くらもと医院2

開業する1~2年前に「10年後に何をしていたいか」を考えたんです。勤務医だった当時は手術なども多く手がけていて、細かい作業を行うことも数多くありました。ただ、10年後にも同じような手術ができるかを考えたときに、きっと難しいだろうと思ったんです。だったらそれまでに学んだ外科や消化器内科の知識を生かしていける地域に開業して、少しでも地域の方々の役に立ちたいと思いました。最初はなじみのない土地で医院を続けていけるか不安でしたが、地域の会合や飲み会に誘っていただく機会が増え、徐々に打ち解けていくことができました。今でも地域の皆さんにはとても良くしてもらっています。

患者一人ひとりに寄り添った診察を

湿潤療法を取り入れていると伺いました。

倉元光明院長 くらもと医院3

はい。湿潤療法というのは、今でこそニーズが増えてきましたが、昔は治療法としてあまり一般的ではありませんでした。昔は傷ができれば「まず消毒する」という考えが主流でしたが、湿潤療法というのは消毒に頼らず、ご自身の体の回復力を高めることで傷を治療していく方法です。湿潤療法は最近になって浸透し始めてきたようで、今と昔では患者さんの反応もまったく違いますよね。医療は日進月歩で進化しているものなので、昔の常識が今の常識ではないんです。日々新しい情報が生まれて、学生時代に学んだことが現在では通用しないことは珍しくありません。私も、これまでの経験や知識は生かしつつ、常に新しい知識や技術、情報を取り入れるよう気をつけています。それが患者さんのためにもなりますからね。

糖尿病の食事指導についても力を入れていると伺いました。

身内が糖尿病にかかっていることもあり栄養学や糖質制限について勉強しました。医学部で栄養学は教えてくれませんから、一言でバランスの良い食事といってもどんな栄養をどのくらい摂取すればバランスが良くなるのか、私も知らなかったんです。なので一から勉強しました。その成果もあって今では糖尿病の食事指導に力を入れ、外科より糖尿病の患者さんが多くなりました。糖尿病の治療には糖質制限が大切です。糖尿病だけでなく、生活習慣病治療の目的は動脈硬化など合併症の予防にあります。合併症は体の酸化で起こり、この酸化の原因の一つに血糖値の上昇があります。例えとして、血糖値が上がったときが木に火がついている状態で消火剤が薬と思ってください。消火後、炭が残ります。この炭が合併症です。合併症を防ぐ意味でも最初から火をつけないようにしたほうがよいと思いませんか。特に若い人には糖質を控えおかずをしっかり食べる食事を推奨しています。

診察する時に心がけていることを教えてください。

倉元光明院長 くらもと医院4

患者さんの体調をよく観察することです。来院した時の様子を見て、患者さんが元気かどうかを見ています。たくさんお話ししてくださる患者さんもいらっしゃれば、話すことが苦手な患者さんもいらっしゃいます。患者さんがお話ししてくださる分はしっかり聞きますし、そうではない患者さんに対しては観察から始めます。観察といってもじろじろ見るなど、ぶしつけな視線を送ることはないので安心してください。あくまでその日の患者さんの様子を見て、元気かどうかをチェックし、その上で患者さんに合わせた診療を心がけています。食事指導に関しても、たくさん食べることができる若い患者さんと、食事量が減ってきた高齢の患者さんでは、同じように指導することはできませんから。年齢や患者さんの状況に寄り添ったアドバイスをしているつもりです。

選択肢を幅広く、身体そのものが元気になる手助け

自由診療も行っていますね。

倉元光明院長 くらもと医院5

自由診療については、患者さんの選択の幅を広げることにつながるのではないかと気づいてから本気で勉強を始め、ビタミンB注射を提供するようになりましたが、患者さんに自由診療を強制することはありません。例えば食事ではなかなか栄養を取ることが難しい方には、サプリメントのご紹介なども行っています。患者さんに寄り添った診療をめざしているので、気になることがあればいつでもご相談ください。

ご自身で健康に気をつけていることはありますか?

糖質を制限した食生活を心がけ、肉や魚、豆腐といった食材をローテーションして食べています。体と食事については常に考えるようになりましたね。人間を構成する栄養といえば水と脂肪とタンパク質ですが、その栄養も、日々食べるものでどんどん入れ替わっています。今日食べたものが明日の体をつくるんです。脂肪やたんぱく質は、ホルモンや免疫を作る栄養素です。ホルモンや免疫というのは体のバランスの基盤ともいえますよね。食事が偏れば体の栄養バランスも偏りますし、その偏りによって病気が引き起こされている可能性があるというのが私の考えです。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

倉元光明院長 くらもと医院6

病気から回復するためには、自分の体そのものを元気にしていく必要があります。体が元気になるためには栄養が必要です。その栄養も、ただ摂取すればいいわけではなく、バランス良く摂取していく必要があります。どれだけ栄養のあるものを摂取しても、ある特定の栄養素が極端に多すぎれば健康とは言えません。今の栄養状態が、自分の体が元気になるかどうかを左右します。当院では、食事指導のアドバイスなども行いながら、その手助けをしていきたいと考えています。気になった方や悩まれている方は、一度お話を聞かせていただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ビタミンB注射/1000円~

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