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鳥沢 昌紀 院長の独自取材記事

鳥沢クリニック

(山県市/名鉄岐阜駅)

最終更新日:2021/10/12

鳥沢昌紀院長 鳥沢クリニック main

岐阜県の山県市役所の南隣に位置する「鳥沢(とりざわ)クリニック」。院内には白を基調としたソファーや壁紙などがあしらわれ、清潔感であふれている。鳥沢昌紀院長のこだわりが随所に光る同院は、大きな窓から太陽の光が降り注ぎ、明るく開放的な空間に思わず居心地の良さを覚えるほどだ。内科・小児科・循環器内科・アレルギー科・リハビリテーション科の診療を行う鳥沢院長は予防医療に注力し、管理栄養士も常駐するなど、患者にとっての利益を追求する努力を惜しまない。「少しでも明るい気持ちで帰っていただけるような対応を心がけています」と鳥沢院長は優しいまなざしで語る。鳥沢院長の温かくホスピタリティーあふれる考えや患者への思い、治療方針について話を聞いた。

(取材日2020年1月24日)

患者にとっての利益を最優先し、予防医療に力を注ぐ

開業にあたって、この地域を選んだきっかけはありますか?

鳥沢昌紀院長 鳥沢クリニック1

実家が山県市内にありますので、なじみのあるこの地域に開業したいと思いました。開業の場所は、患者さんが気持ち良く来ていただけるにはどんな場所がいいかと、かなりこだわって探しましたね。出入りがしやすく、光の当たり具合や明るさ、そういったことを考えて見つかったのがここでした。ここはもともと田んぼだったんですが、市役所のグラウンドが隣にあって開放感がありましたし、景色もとても良かったんですね。ほら、点滴室の窓を見ていただくと、グラウンドに植えてあるサザンカが見えて、その向こうに山も見えますでしょ? 患者さんが、きれいな景色を眺めながら少しでも気分良く過ごしていただけるんじゃないかと思ったんですね。

建物もまるでお城のような外観や内装で、すてきですね。

クリニックの外観や内装もこだわりを持って作りました。というのも、医療機関というのは、どうしても患者さんは来るのに抵抗感がある場所だと思うんです。どうしても暗い気持ちになってしまう。そのため、少しでも明るい気持ちで来ることができるように、来て良かったなという気持ちで帰っていただけるように、こだわりました。室内は明るさや清潔感を保つためにも、壁紙などを定期的に張り替えているんです。今の壁紙や待合室の椅子も、2年前に張り替え、ロールカーテンも一つおきに模様を変えているんですよ。こうしたちょっとしたことでも、患者さんが気分良く過ごせるよう心を配っています。

開業までの経緯を教えてください。

鳥沢昌紀院長 鳥沢クリニック2

父親が医師だったこともあり、子どもの頃から自然とこの道に進もうと決めていました。医師になるのなら開業医をめざそうと早くから思っていましたね。とはいえ、高校の頃は何かほかの道はないかなと思ったこともあったんです。例えばホテルの経営ですとか、テーマパークをつくることに興味がありました。そこに来た人が、その場所にいる時はいつもの日常を離れて、夢見る時間を味わってもらえたらなと、そんな場所をつくってみたいという思いがあったんですね。そういった部分は、このクリニックの外観や内装にも現れていますね。患者さんに少しでもいい思いをして帰ってもらいたい、という思いがやはり根底にあるんです。

患者がより気持ち良く受診できる配慮を徹底

患者さんの目線に立った配慮をされているのが、お話から伝わってきます。

鳥沢昌紀院長 鳥沢クリニック3

来ていただいている患者さんへの配慮は、大切にしていますね。スタッフの対応も明るく、親切にということを心がけています。例えば手があいていたら積極的に患者さんの荷物を持って、次の場所まで一緒に案内していますね。来院いただいている患者さんの半数はお子さんですが、少しでも楽しく待っていられるように、キッズルームも備えています。点滴室の椅子は完全フラットにできますので、体調の良くない患者さんはそこで休みながら、診察から投薬、会計までできるかたちをとっているんです。特にお子さんは、熱があってつらいときに寝て待つことができるので、そういったところで、少しでもつらさを和らげられたらと思っています。

診察で心がけていることはありますか?

説明の時間をきちんととることですね。薬が本当に必要なのか、もしいる場合はどのような状態でこの薬を使わなければないか、またそれ以外の方法がないか時間をかけて説明するように心がけています。お子さんで熱が出たときなどは、学校伝染病の説明も必ずするようにしていますね。伝染病の種類によって学校を休む日数も変わってきますし、大事なことですので、しっかりとお話しています。そして、必ず患者さんの方向を見て説明する、こういったことも大切にしています。また、例えば気管支炎ですと貼るタイプの薬を処方することがありますが、人によってはどきどきしたり手が震えたりといった症状が出ることがあります。そういったことは、最初に説明をするようにしているんです。わからないまま症状が出ると患者さんの不安につながりますし、そこは時間をとって説明をしています。

治療方針についても教えてください。

鳥沢昌紀院長 鳥沢クリニック4

患者さんの負担を考えますと、医療機関に来なくて済むのなら、それが一番だと思うんですね。薬も少ないか、もしくはできる限りないほうがいい。医療機関に通うことなく健康でいられること、それを支えるのが医療だと思いますし、医療機関の本来の役割だと考えているんです。患者さんの考えや日々の生活もありますから、時には楽しみも必要ですし、その人に合った方法で治療していけるのがいいなと。そのために、管理栄養士を常駐にして、患者さんの生活習慣の改善を図るようにしています。食事は内容がとても大切で、気をつけていても勘違いして食べていることも多いんですね。管理栄養士による栄養指導で、そこを改善できたらと思っています。

働きやすい職場があってこそ、患者にも還元できる

患者さんにとって本当に必要な医療は何かを、鳥沢先生は常に考えていらっしゃるんですね。

鳥沢昌紀院長 鳥沢クリニック5

そうですね。検査についても、例えば糖尿病の患者さんは採血の結果がすぐにわかるようになっています。食事療法を頑張ってきた患者さんはすぐに結果が知りたいと思いますので、その要望に応えるためですね。また、お子さんの病気についても、きちんと検査をするようにしています。例えば抗生剤が効かない病気の場合、どういう病気で、なぜ薬が出ないのかということがわかれば、お母さんとしては安心できると思うんですね。必要な検査はきちんと行い、なおかつできる限り検査や薬が少なくて済むように常に考えています。患者さんも納得して治療を受けられるようで、一度来院すると長く通っていただいてますね。

スタッフの皆さんには、どのように指導されていますか?

自分の生活が充実してこそいい仕事ができると考えていますので、働きやすい職場であることは大切にしていますね。スタッフの人数を多くして、休みを取りやすい体制を整えていますし、手洗いをよくしますので、手荒れ防止にいろいろな香りのハンドクリームを置いて、自由に使ってもらっているんです。やりがいをもって働いてもらえるよう、現場のこともある程度は任せています。例えば、点滴室には予防接種や学校伝染病をわかりやすく説明した用紙を各ブースに置いているのですが、これはスタッフが作ったものなんです。患者さんに近い存在であるスタッフの意見をどんどん取り入れることで、患者さんもより通いやすくなると思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

鳥沢昌紀院長 鳥沢クリニック6

当院では生後14日くらいの赤ちゃんから100歳を超える方まで、幅広い年齢層の患者さんがお越しくださっています。遠方から来ていただいている患者さんもいますし、今後も多くの患者さんに「ここに来て良かった」と思ってもらいたいですね。来ていただいたすべての患者さんが納得できるような医療を提供するために、新しい医療機器はもちろんのことですが、新しい治療法も積極的に取り入れています。また、患者さんの健康を保つためには何が最善かを考えた上で、一人ひとりの生活スタイルに合わせた治療を大切にしています。少しでも明るい気持ちで来院いただけるよう、これからも患者さんのためにできることは何かを、追い求めていきたいと思っています。

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