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本内 充雄 院長の独自取材記事

戸塚デンタルクリニック

(川口市/東川口駅)

最終更新日:2022/10/11

本内充雄院長 戸塚デンタルクリニック main

クリニックのドアを開けると、夏らしいアロハシャツ姿で迎えてくれたのは、「戸塚デンタルクリニック」院長の本内充雄先生。歯科医師として40年以上もキャリアを積んだベテランの歯科医師だ。相手を緊張させない優しい笑顔に、安心する患者も多いだろう。取材で感じたのは、本内院長の話には、常に人との関わりが感じられるということ。家族や学生時代の仲間、恩師、そして患者――。「出会った人との縁は切れないからね」とふと語ったのが印象的だった。長きにわたる歯科医師人生を通じて、「地域の皆さんが長生きできるように貢献したい」と考えるようになったという本内院長。今回、豊富な話題で語ってもらった。

(取材日2015年8月4日/情報更新日2022年7月13日)

開業から30年以上、暮らしに根づいた歯科医療を提供

長年、地域密着の診療を続けているそうですね。

本内充雄院長 戸塚デンタルクリニック1

1990年に開業しましたので、30年以上が経過しました。それまでは東京都足立区に診療所を構えていたんです。私は福島出身なのですが、この辺りは都内から実家に帰る通り道でもあるんですよね。昔は駅周辺も野原や砂利道が広がっていましたが、地下鉄が通った頃からだいぶ活気が出て、景色もすっかり変わりました。患者さんは、当初から地域の方々がご家族やご近所のクチコミで来てくださることが多いですね。それと、当院は駅の向かいのビル3階にありますので、ちょうどホームから中の様子が見えるんです。沿線にお住まいの方が通勤帰りに来てくださることもよくありますよ。

そもそも歯科医師を志した理由は何でしょう?

私は5人兄弟ですが、16歳離れた兄が地元の福島で歯科医院を開業していました。当時は患者さんが1日80人、100人もいましたから、兄1人ではどうにも手が回らなくて……。治療に使う石膏を練ったり、診療後に掃除をしたり、中学生の頃からいろいろ手伝っていたんです。積極的な兄は町の歯科医師仲間と阿武隈ゼミというグループを立ち上げ、仕事後に勉強もしていました。そんなふうに、他の先生とも連携して地域のために頑張っている姿を見て、子どもながらに憧れを抱きましたね。自然に歯科医師を志すようになり、日本歯科大学に進学しました。

大学時代はどんな学生でしたか?

本内充雄院長 戸塚デンタルクリニック2

最初の頃は、柔道部の活動が忙しくてあまり勉強しませんでした。といっても、高校まではバスケットボール部でしたので、柔道はまったくの初心者。実は父が警察官で柔道をやっていたのですが、子どもが誰も親と同じ道に進まなかったんです。せめて自分が柔道だけでもしようかなと。しかし、いざ入部してみたら、国体に出場するほど強い選手がいて、練習でみんな投げられてしまうんですよ! とにかくハードで常にくたくたでした。勉強に集中するために途中で辞めてしまったのですが、いい先輩や一生付き合える仲間、強い絆を得ることができましたね。中でも、柔道部のOBで後に学長になった佐藤先生には大きな影響を受けました。「引き受けたからには自分に責任がある。しっかり務め、相手に尽くさなくてはならない」という先生の教えは、常に心にとめています。

患者の先を見据えた治療を大切に

大学卒業後、どのように鍛錬を積んだのですか?

本内充雄院長 戸塚デンタルクリニック3

学生時代から都内の歯科医院で土曜日だけアルバイトをしていました。そこでお世話になった井原先生という方は外科が得意で、とても憧れていましたね。ひどい歯周病の患者さんが手術治療を受けるところを数多く見て、自分も同じような治療がしたいと思っていました。卒業後もしばらく先生のもとでお世話になり、技術を磨きましたよ。また、ちょうどその頃にインプラント治療が広まり始めました。技術を修得するために私も懸命に勉強しましたし、実際に多くの治療も行ってきました。

今、特に力を入れている治療についてお聞かせください。

痛くない治療です。無痛治療というと、麻酔で痛みを取り除くというイメージがあると思いますが、私の場合は違います。虫歯で歯の一部を削る際に、麻酔を使わず、そして患者さんに痛みを感じさせずに、どこまで削れるかという挑戦なのです。というのも、麻酔をすると、必要以上に削れてしまうことがあります。もし神経に近い部分まで削ってしまった場合は、後から痛みが出てくることもあるんです。そこで、私は麻酔を使わずに、痛みを感じさせないように虫歯の部分を少しずつ削り、適切な処置を行うように努めています。ただし、神経まで感染している虫歯は、神経を取るために麻酔をします。歯は一生使うものですし、失くしてしまったら元には戻りません。患者さんの歯をできるだけ残すために、削る部分を少なくし、神経も取らない方法に力を入れていきたいですね。

治療で心がけていることは何でしょう?

本内充雄院長 戸塚デンタルクリニック4

普段のお手入れ状況を把握するために、まずは歯ブラシをかけることから始めています。よく患者さんに伝えるのは、「歯磨きは新幹線じゃなくて、各駅停車だよ」ということ。サーっと通り過ぎずに1ヵ所ずつしっかり磨くという意味で、患者さんに日々の歯磨きの必要性を理解してもらえるような声かけを大切にしています。また、患者さんにより満足してもらうにはどうしたらいいかということも常に意識していますね。自由診療の白いかぶせ物を推奨しているのもその一つです。これは銀歯に比べて目立ちにくく審美性が高いのが特徴で、金属アレルギーを起こす心配もありません。銀歯のように歯との間に隙間ができて再び虫歯を引き起こすリスクも減ります。もちろん事前に十分に説明した上で、最終的にどの素材を使って治療するかは患者さんの意思を尊重しています。一人ひとりの希望に合った治療に努めていますので、まずはご相談いただきたいですね。

地域住民の健康と長寿を願って

やりがいを感じるのはどんなときでしょう?

本内充雄院長 戸塚デンタルクリニック5

治療後に「噛めるようになった」「味の感覚が戻ってきた」なんて言葉をいただけたらやりがいを感じますね。痛いところだけを治してほしいという人もいますが、私は全体的にお口の中を診て、実態をきちんと伝えることが大事だと思います。その上で治療を行い、治療前との違いを実感してもらえたらと。そのためにも患者さんとのコミュニケーションを大切に、常に患者さんの立場で考えることも意識しています。

患者さんとのエピソードなどはありますか?

子どもの患者さんには、「歯磨きをおじいちゃんやおばあちゃんに教えてあげてね」と言うのですが、「おじいちゃん入れ歯だもん」なんて返されることがあります。ですが、入れ歯でも口の中はきれいに磨かなくてはいけません。食べものには空気中の細菌がついているので、それを口に入れたら細菌が入ったことになるでしょう? 口の中は粘膜がありますから、細菌がたまらないようにしっかり磨く必要があるんです。そんなことを子どもにも丁寧に説明してあげると、「わかった!」と言ってくれます。家族みんなの歯がきれいになったらいいなと思いますし、次の治療で「きれいに磨いてきたよ!」なんて言われると、私もうれしいですね。

ご自身の健康法などがあれば教えてください。

楽しみなのは、ゴルフとテニスです。どちらもスクールに通っていて、特にテニスは10年以上になります。ゴルフは最近ボールが飛ぶようになってきて、これがすごくうれしいですね。あと、スポーツクラブでエアロビクスに参加することもあります。正直、最初は抵抗を感じました。スタジオの外から見ていて、「あんな動きできるかな」「ちょっと恥ずかしいな」と。でも、とにかく挑戦しなければ自分が成長できませんよね。「健康には運動と歯磨きが大事」なんて言っておきながら、自分が何もしなければ相手は動いてくれませんから。やってみたら楽しくて、今は恥ずかしいなんてまったく思いません。それに、スポーツクラブに行くと若い人たちと交流できますので、それも健康でいるための秘訣かなと感じています。

最後に、今後の展望をお願いします。

本内充雄院長 戸塚デンタルクリニック6

歯科医師として一番の願いは、地域の方々に健康で長生きしてほしいということです。自分の家族に対してそう思うのと同じように。やはり、患者さんから「隣の〇〇さんが亡くなってね」なんて話を聞くと、悲しいじゃないですか。長生きのためには運動することと、口の中の細菌を除去することが大事です。高齢者がいざ寝たきりになると、介護をされる側もする側も、なかなか治療に通えなくなりますから。そうなる前に、定期的に足を運んでいただけたらと思います。上手な歯の磨き方を身につけておくことも大切ですね。日々の治療の中でも、このようなことを患者さんにしっかり伝えていきたいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

・歯列矯正:100万円程度
・ハイブリッドセラミックス:1歯6万円~
※税込み価格になります。
※症例により費用が異なる場合がありますので、詳細はクリニックにてお問い合わせください。

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