矯正やインプラントなどを駆使し
できる限り本来の歯を守る
神山歯科医院
(深谷市/大麻生駅)
最終更新日:2024/08/07


- 自由診療
インプラント治療や矯正歯科治療は、自分の口の健康を守り、将来にわたって生活の質を維持・向上させるのに有用な治療法だと、何となくわかっているものの、実際にどんな場合に必要でどのように行われるのかわかりづらく、なかなか治療に踏み出せない人も多いのではないだろうか。また、自分にその治療が必要なのか迷う人も多いだろう。「神山歯科医院」の神山剛史院長は長年、患者の年齢や生活などライフステージに合わせ、口腔内を総合的に診て、歯を失うリスクを減らし、生活の質を維持・向上させるための治療に取り組んでいる。そんな神山院長に、インプラントや矯正などの方法を駆使した治療について聞いた。
(取材日2020年10月7日/情報更新日2023年9月15日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q矯正が必要なのはどのような場合でしょうか?
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A
矯正というと審美面が注目されることが多いですが、一番の目的は歯列を整えて噛み合わせのバランスを正し、ケアがしやすく汚れがたまらないようにすることで、将来の虫歯や歯周病などのリスクを低減させる環境改善にあると考えています。ですから当院では、比較的若い方に将来の歯を失うリスクを減らすためにお勧めすることが多いです。例えば歯の痛みの原因が噛み合わせの悪さにある場合、仮に痛みを取り除くことができても、歯列を改善しない限りまた同じような痛みに悩まされる可能性が高いのです。矯正は期間も費用もかかりますが、虫歯治療や歯周病治療が少なくなることが期待できますし、そうなれば生涯の歯科治療費は軽減されるはずです。
- Qインプラント治療が必要となるのはどのような時ですか?
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A
ご存じのように、インプラントは歯のないところに埋め込む人工歯根です。周囲の健康な歯に負担をかけずに失った歯の機能を回復したいときや、歯の欠損がそれ以上拡大しないよう噛み合わせをつくる場合にインプラント治療が適しています。ただ、インプラントは一旦埋め込むと動かせないので、成長期の方や矯正治療が必要な方は慎重に検討する必要があります。インプラントは、虫歯にはなりませんがケアを怠ると歯周病になる可能性があります。ですから定期的なメインテナンスが非常に重要となります。
- Q総合的に診て幅広い方法を駆使し治療するのが大切なのですね。
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A
統計的に、50代を境に失う歯の本数が一気に増えてくるとされています。比較的若く欠損歯が少ない方には、残っている歯をできるだけ残し、矯正治療も優先的に検討し、なるべく歯を削らない方法で治療したいですね。歯は一度削ると再生できませんので、かぶせ物などは特に慎重に検討します。すでに歯を何本か失い、年齢もある程度高い方には、きちんと食べられるということ、これ以上歯を失わないようにすること、生活の質を維持・向上させることが治療の第一優先になります。年齢や口腔内の状況などを総合的に判断し、さまざまな治療法を組み合わせることが必要です。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1カウンセリング
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患者の訴えや希望を丁寧にヒアリング。同院では痛い、噛めないなどの口腔内の不調の原因を突き止め、その患者のライフステージに適した治療法を提案している。将来的に再治療の可能性があるか、どのようなリスクがあるかを適切に見極め、インプラント治療や矯正、移植など多彩な治療方法を組み合わせることも多く、治療後の長い人生を見据えた患者の希望を聞き取るための大切なステップだという。
- 2検査
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虫歯チェック、細菌検査や歯周精密検査を用いた歯周病のチェックなどを行う。インプラント治療においては、顎の骨の量や厚み、形態をエックス線やCTでも精査し、必要に応じて治療や骨造成なども行う。矯正においては、口腔内をカメラで撮影、3次元シミュレーションデータを作成し矯正プランを立て、パソコンでシミュレーションしたビフォーアフターの画像を用いた説明後、納得できれば施術をスタートする。
- 3矯正
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希望や口腔内の状況に合わせて、マウスピース型装置やワイヤー型の矯正装置などを用いて矯正を行う。マウスピース型の場合、装置が目立ちにくく取り外しもできるので、違和感の少ない生活が可能。ワイヤー型装置は取り外しができないが、口腔内の状況によってはワイヤー型でなければ施術が難しい場合も。期間は動かした歯が後戻りしないよう保定する期間も合わせて3~4年程度だが、個人差が大きいので要相談。
- 4インプラント治療
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インプラント治療ではデジタルガイドも用いながら手術を行う。実際の埋入ポジションが正確に把握できるため、切開も小さく比較的腫れにくい。また、仮歯によるシミュレーションを行い、周囲の歯の色や形に合わせて人工歯を作製する。人工歯を装着後は、噛み合わせの調整などを行い問題がなければメインテナンスに移行する。
- 5メインテナンス
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インプラント自体は虫歯にはならないが歯周病にかかるリスクはあるため、メインテナンスは必須。同院では1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月の定期メインテナンスを推奨。矯正でケアしやすく汚れのたまりにくい歯並びを手に入れたとしても、プロの手によるメインテナンスは受けたほうが良いという。同院は包括的歯科診療を実践しているため、すべて同院でメインテナンスを行える。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/1本44万円~、骨造成/11万円~、ワイヤー矯正/88万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/95万円~、歯牙移植/2万2000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。