小林 久純 院長の独自取材記事
Q's dental clinic
(春日部市/藤の牛島駅)
最終更新日:2026/05/12
開発の進む閑静な住宅街の中にある「Q's dental clinic」は、一見して歯科医院とは思えない風情が特徴。院内には小林久純院長が自ら制作または選び抜いた季節感あるインテリア小物や、木製の列車の玩具などが置かれ、まるでカフェのような落ち着きのある空間が広がっている。小林院長はこの場所で育って開成高校から歯学部へと進み、長年大学病院で入れ歯などの補綴(ほてつ)を専門に研鑽を積んできた。そんな小林院長に、同院の特徴や、歯科診療において大切にしていることなどを聞いた。
(取材日2026年4月15日)
緊張感を和らげる「歯科医院らしくない」造り
まるでカフェのようなおしゃれな外観ですね。とても歯科医院には見えません。

実家の土地を活用して2008年に開業したのですが、とにかく歯科医院らしくない造りを心がけたんです。お子さんや歯医者が苦手な方は、歯科医院の看板や消毒の匂いにも拒否反応を示してしまいますよね。ですから院名をアルファベットにし、見た目もお菓子屋さんのようにして、ぱっと見ただけでは歯科医院とはわからないように工夫しました。そうすれば、とにかく中に入るまでは抵抗感を感じさせないだろうと思いまして。そして、中に入ったら小さな噴水や列車のおもちゃなどがありますから、少しでも楽しい雰囲気になってもらいたいと思っています。ちなみに院名の「Q's」は、私の名前「久純」をもじってつけたんですよ。
待合室のよろいかぶとの飾りは院長のお手製だと伺いました。
そうなんです。市販のキットを利用して作りましたが、それでも1年かかりました。待合室では、お正月飾りに始まり、おひなさま、よろいかぶと、ハロウィーン、クリスマスなどと季節ごとの飾りを置いているので、楽しんでもらえれば何よりです。また写真が趣味の患者さんが季節ごとにご自分の作品を持ってきてくださるので、華やかな空間になっています。
診察の予約は一人30分で受けているそうですね。

はい。お一人につき30分の時間を確保しているので、次の患者さんをお待たせすることがほぼありません。歯科診療というのは最初から時間の予測がつくものではなく、予想以上に時間がかかってしまうこともあるんです。それでも30分あればよほどでない限りは対応できますから、このような時間配分にしています。そうすることで、患者さんと話をするのにも時間をかけられますしね。予約は電話で受けつけており、オンライン予約の導入準備も進めています。
どのような方が通っているのですか?
近隣にお住まいの方がほとんどで、親子で通ってくださっている方もいます。お母さんが治療しているのを間近で見れば、お子さんも「どうも怖くはなさそうだ」と実感できますから、親子診療のメリットは大きいんです。また私は入れ歯などの補綴治療を専門としており、歯を失った高齢の方から相談を受けたり、「他院で作った入れ歯が合わなくなった」と調整を頼まれたりすることもあります。
子どもも大人も受診のタイミングが大切
診療において大切になさっていることは何でしょうか?

虫歯などの治療期間中に、妙な噛み合わせを我慢したり、特定の場所で噛めないようになったり、という経験がある方は多いと思います。当院では、治療で抜いたり削ったりしても、来院された時と同じ噛み合わせや口内環境にしてお帰りいただくようにしています。いくら治療期間中だからといって、自分の歯で元と同じように食事ができないような状態は望ましくありません。入れ歯を使えるように少し加工・修理する、仮歯を入れる、などの対応を当院では行っています。歯科診療はただでさえ気持ちの負担が大きいもの。どんな時も、今ある歯の機能を維持することは大切なことだと思っています。また診察台は回転式のものを導入し、治療の前にきちんと顔を見てご説明し納得いただいてから治療に入るようにしています。
泣いてしまうお子さんもいるのではないですか?
確かにいます。でも治療前に雰囲気で泣いている子は、きちんと話をすればわかってくれるものなんです。治療の痛みで泣いているわけではないのですから、まずは思いきり泣いてもらって、落ち着いてきたら、「診察台に座ってみよう、口を開けてみよう」と一段階ずつ。「ここはそんなに怖いところじゃない」とわかってもらえれば、私を信用してくれて、注射や治療もできるようになるはずです。またお母さんの治療中に待っていられるように、診察室内にちょっとした乗り物なども用意しています。小さなお子さんがいる場合、どうしても受診のタイミングを逃してしまって重症化させがちです。ひどくなってしまうと通院期間も長くなり、負担も大きくなります。当院はお子さん連れでも大歓迎ですから、遠慮せずに早めにご来院ください。
受診のタイミングが大切なのは、子どもも大人も同じなのですね。

そのとおりです。来院の頻度が増えればそれだけ虫歯などの早期発見につながりますから、お子さんには気軽にフッ素塗布にいらしてほしいですね。虫歯は発見が早いほど治療がスムーズで、痛みが出る前に治療できればご本人も楽なはずです。また検診のたびに記入する「デンタルノート」は良い記録になりますし、お子さんにとっても記入されたページが増えるごとに達成感があるでしょう。大人の方にも定期検診を受けていただくのが理想ではありますが、それは難しいとしても、少しでも痛みや違和感を感じたらすぐにいらしてください。早い段階での治療が良いのは子どもも大人も同じです。それから、歯科治療はそれなりに回数や時間がかかること、治すためには途中で治療を中断してはならないことも知っておいてほしいと思います。
歯科医院も治療も、特徴を知り納得して選んでほしい
歯を失った方に対しては、どのような提案をされていますか?

歯を失った原因や、失った本数や口腔内の状態、その方の年齢や生活背景なども考慮して、最適と思われる治療法を提案するようにしています。昨今、失ってしまった歯に対する処置方法としてインプラントが取り上げられていますが、必ずしもその方に合っているとは限りません。例えば歯周病で失ってしまった歯をインプラントにする場合、インプラントを入れた途端にご本人の歯の健康に対する意識を急激に変えられるでしょうか? 残った歯の手入れやインプラントの手入れをしっかり行ってこそ歯の健康を保っていけますが、これまでどおりの生活習慣ですと、いずれ順番に歯が抜けてインプラントに……という結果になりかねません。当院では入れ歯もブリッジもインプラントも対応可能ですが、患者さんのご希望だけで決めることはせず、どれが最適解と思われるのかを歯科医師の目できちんと見極めた上で提案を行う方針です。
歯科医師としての判断が、患者さんの希望と異なることもあるのでは?
もちろんあり得ます。例えばメディアから情報を得て「絶対にインプラントが良い」「入れ歯はコンパクトなほど良い」などと患者さんが思い込んでいるようなケースです。症状に合致しているのなら良いのですが、歯科医師の目できちんと診断を行うと、その方法が適さないということも多々あり得ます。それをわかりやすく説明するのは私の役目です。模型を用いたり、日常生活の中にある物事に例えたりと工夫します。お互いが納得しないまま安易に引き受けることはいたしません。そして患者さんの理解が得られ、当院にお任せいただける場合には、最善の治療を提供できるように努めます。例えば入れ歯の型採り。頬や舌の動きまで考えながら型を採るのは手間のかかる作業ではありますが、入れ歯の役割や目的を考えると、ここをおろそかにするわけにはいきません。私にとっては当たり前のことであり、こだわりでもあります。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

街のあちこちで歯科医院の看板を目にしたり、また歯科治療に関する情報も多く、迷っている方も多いのではないでしょうか。「何が良い」とは一概にはいえませんが、その特徴を理解して、納得して選んでほしいと思います。私が説明に工夫を凝らしているのは、その情報提供のためでもあるんです。きちんと説明を受けて納得した上で治療を受けていただきたいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/15万円~
※個人個人の症状や症例によって価格は変動いたしますので、あくまで目安の価格となります。詳細のお問い合わせは歯科医院までお電話をお願いいたします。

