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加藤 裕介 院長の独自取材記事

にっさい歯科

(坂戸市/北坂戸駅)

最終更新日:2022/12/14

加藤裕介院長 にっさい歯科 main

2003年に開院した「にっさい歯科」を受け継ぎ、2015年から診療を続けている加藤裕介院長は、基本に忠実に丁寧な診療を心がけている。「当院の診療内容は幅広く、虫歯・歯周病の予防にも力を入れています。基本的に患者さん全員に歯科衛生士が歯磨きを指導し、小さなお子さんの場合は親御さんに同席いただいて、仕上げ磨きを学ぶ機会も設けています」と話す。また、親知らずを治療に使う歯牙移植、矯正歯科専門の歯科医師が診る矯正など、専門性の高い治療が提供できるのも同院の特徴。地域の多様なニーズにしっかりと応える同院の診療方針も含め、加藤院長に同院の特徴を詳しく聞いた。

(取材日2022年9月15日)

基本に忠実に丁寧な治療。根本原因の改善にも努める

こちらのクリニックの特徴を教えてください。

加藤裕介院長 にっさい歯科1

当院は2003年に私の先輩が開院したのですが、残念ながら2014年に急逝され、歯科衛生士として一緒に働かれていた奥さまからの依頼で、私が2015年から院長を務めています。開院して20年近く、私が院長になってからも7年ほどがたち、地域に根差した歯科医院として定着したように感じますね。広い駐車場を併設するショッピングモールの一角にあるためか、患者さんは当院がある坂戸市のほか鶴ヶ島市、鳩山町、毛呂山町など近隣地区からもいらっしゃっています。診療内容は多様な患者さんのニーズに応え、歯科治療全般、小児歯科のほか、治療で抜歯する歯に代えて親知らずを埋め込む「歯牙移植」まで行う歯科口腔外科、矯正歯科専門の歯科医師が診る矯正など幅広く提供しています。

診療の際に心がけていることをお聞かせください。

月並みかもしれませんが、基本に忠実に、真面目に丁寧に治療をすることです。それだけに、当院の診断・治療には時間がかかると感じられる患者さんもおられるようです。虫歯などの症状では、今すぐ必要な治療を終えた後、虫歯や歯周病の根本原因を解決する治療もご提案しています。歯石がたまっていれば、きれいにしてから詰め物やかぶせ物をしないと再発しやすく、適切な治療とはいえません。この手順は決して外せないと考えています。このほか、歯並びの乱れにより歯磨きがうまくいかず、汚れがたまっていることで虫歯や歯周病になりやすいケースもあります。歯科の矯正は自由診療のため、すべての患者さんに選択いただけるとは限りませんが、矯正治療の重要性は伝えるようにしています。

虫歯や歯周病の予防にも力を入れていると伺いました。

加藤裕介院長 にっさい歯科2

予防で最も大切なのは患者さんに日々実践していただく歯磨きです。予防はもちろん、歯周病の初期症状は適切な歯磨きで抑えることがめざせます。そのため、当院では基本的に患者さん全員を対象に、歯科衛生士によるトゥース・ブラッシング・インストラクション(TBI)を行っています。私が歯磨きの指導をするよりも、当院の経験豊富な歯科衛生士のほうが、患者さんに合わせて上手に指導してくれますね。お子さんの場合、自分で歯磨きをする習慣をつけることも大事ですが、幼稚園から小学校低学年くらいまでは親御さんの仕上げ磨きが欠かせません。その年代のお子さんの歯磨き指導には、仕上げ歯磨きを担当される方にも同席をお願いして、仕上げ磨きのコツを学んでいただきます。

矯正や歯牙移植など専門的な治療も提供可能

矯正ではどのように対応されていますか?

加藤裕介院長 にっさい歯科3

矯正のご希望はお子さんから成人の方までさまざまで、最近は成人がやや多い傾向です。担当するのは矯正を専門とする歯科医師で、定期的に診療時間を設けて対応しています。矯正の手法は、ワイヤー・ブラケットによる矯正とマウスピース型装置を用いた矯正をご提供していますが、マウスピース型装置を用いた矯正には向き不向きがあります。このため、患者さんの口腔内の状態やご希望をもとに、どちらの手法で行うかを矯正の歯科医師が判断しています。矯正は見た目のバランスに加え、噛み合わせの向上も期待できるなど、機能的にもメリットのある治療。また、磨きにくさが改善されれば虫歯・歯周病の予防にも役立ちます。もちろん矯正担当の歯科医師だけに任せず、私も一般的な歯科治療の見地からアドバイスし、患者さんの口腔内全体を考えた治療計画を練っていきます。

親知らずを用いた歯牙移植について教えてください。

歯牙移植は保険適用の治療で、主に6番目、7番目の奥歯の治療で抜歯が避けられない場合に、上顎の親知らずを抜いて代わりに植えるという外科手術です。こうした欠損した歯に対しては入れ歯、ブリッジ、インプラント治療なども考えられますが、いずれも人工物を使った治療。特にインプラント治療は自由診療のため相応の費用がかかります。一方、歯牙移植で使うのは現代人にとって必須の歯ではなくなった親知らずを、条件が合えば治療に生かすという考えです。奥歯の治療に使える親知らずが残っているなど、条件は限られるため、すべての患者さんに対応できる治療ではありませんが、奥歯の治療が必要なときは、当院に一度ご相談いただければと思います。

そのほかどんなご相談が多いでしょうか?

加藤裕介院長 にっさい歯科4

かなり進行した歯周病でも、「なるべく歯を抜きたくない」と希望されることも多いですね。もちろん可能ならご希望に沿った対応を検討しますが、重症の歯周病では抜歯がより適切な選択肢となる場合もあるのです。歯周病は歯茎が細菌に感染して炎症が起きる病気で、血液内に雑菌が常にいる菌血症になっています。一般的な外傷でも菌血症は起きますが、それは一時的でケガが治れば菌血症も治まるものとされています。しかし、重症の歯周病は歯磨きを丁寧に行ってもどこまで改善するか見込めず、敗血症の状態が長引くことも考えられます。その菌が心臓や脳の病気の原因になる可能性もあるため、抜歯せずにリスクを抱えるか、抜歯したリスクを取るか、患者さんに十分考えていただくようにしていますね。

患者一人ひとりの一生に寄り添う歯科医院をめざす

歯科医師をめざしたきっかけをお聞かせください。

加藤裕介院長 にっさい歯科5

私の身内に医療関係者はいなかったのですが、以前から人の健康に関わる仕事をしたいとの思いがあり、医療の道に進もうと考えたのがきっかけです。自分の手で患者さんの病気を治す臨床の世界に憧れ、医学部と歯学部で迷った末、最終的には試験の結果なども含め、歯学部を選択しました。大学卒業後は地域密着の歯科医院にいくつか勤務した後、私の先輩が院長を務めていた当院を引き継ぐことに。もともと私の出身は神奈川県横須賀市で、当院を継いでほしいという話が来たときも、相模原市にある歯科医院の勤務医でした。ただ、せっかくのご依頼でしたし、この歯科医院がなくなると患者さんにもご迷惑がかかると思い、何とか仕事を整理して、お話をいただいた翌年の2015年3月から当院の院長に就任しました。最初の数年は自宅のある神奈川県から通ったので大変でしたが、その後、当院の近くに引っ越し、この地に根差して歯科医療を続ける体制が整いました。

院長になられた当初はいかがでしたか?

院長になる前とは責任の重さがまったく違いましたね。患者さんを主に診療するのは私だけですから、治療に対する責任を勤務医の時以上に感じ、経営者としてスタッフの働き方にも責任を感じました。それだけに患者さんとの距離感も以前より近く感じていますが、患者さんにも同様に思っていただけているのかは、ちょっとわかりません(笑)。院内は私が院長になる前の状態となるべく変えず、設備関係はほぼそのまま、診療時間は一部変更したくらいで、患者さんにご不便をおかけしないようにと考えています。

最後に地域の方にメッセージをお願いします。

加藤裕介院長 にっさい歯科6

当院は開院以来20年近く地域に根差した診療を続けており、特に私が院長になってからは、患者さん一人ひとりの一生に寄り添いたいとの思いを強めています。例えば虫歯の治療を終えた患者さんが、定期的にメンテナンスに通われるようになり、その後は口腔内の良好な状態を保って年齢を重ねる。そんなふうに口の中の健康を一緒に考え、実践するパートナーになりたいと考えています。院内はゆったりとスペースをとり、ベビーカーや車いすで診療ユニット脇まで入れる造りなので、多様な年代の方に利用しやすくなっています。診断や治療についても、エックス線画像や口腔内カメラによる画像とあわせてわかりやすく説明しますので、安心して受診していいただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ワイヤー・ブラケットによる矯正/30万円〜、マウスピース型装置を用いた矯正/50万円〜

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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