全国のドクター9,257人の想いを取材
クリニック・病院 158,643件の情報を掲載(2024年4月23日現在)

  1. TOP
  2. 埼玉県
  3. 越谷市
  4. 蒲生駅
  5. アサヒデンタルクリニック
  6. 手塚 三郎 院長

手塚 三郎 院長の独自取材記事

アサヒデンタルクリニック

(越谷市/蒲生駅)

最終更新日:2021/10/12

手塚三郎院長 アサヒデンタルクリニック main

蒲生駅東口を出てから徒歩10分弱。駅前からのびる商店街を進んでいくと左手に「アサヒデンタルクリニック」が見えてくる。クリニックには現在8人の医師が勤務しており、それぞれが特化した専門分野を持っている。院長の手塚三郎先生は、「それぞれ歯科医師がそれぞれの長所を生かす治療を提供している。総義歯、インプラント、口腔外科など得意分野の治療にあたるのがこのクリニックの特徴だ」と話す。診療の結果に責任を持ち、保険診療内でできるだけきちんとした診療を行う。「当たり前のことを当たり前に、それがプロフェッショナルとして当然だ」と話す手塚院長に長年携わってきた歯科医療について話を聞いた。

(取材日2017年8月9日)

各分野の専門歯科医師をそろえたクリニック

先生が歯科医師をめざしたきっかけをお聞かせください。

手塚三郎院長 アサヒデンタルクリニック1

親がもともと歯科医師、というわけではなく、私は日本刀の鑑定士の息子でした。大学も興味のあった理系のさまざまな学部を6つほど受けました。そうしたところ日本大学の歯学部が受かって、思うような結果が得られなかったということもあり、歯学部に進学しました。その後推薦で大学院に残り、その時の病院長が総義歯の先生だったことがきっかけで、私も総義歯を専門にしました。大学院卒業後の1983年、私はすぐに草加にクリニックを開業しました。この草加のクリニックの分院として、1985年3月にアサヒデンタルクリニックを開業し、その後は越谷などでも開業して多い時は全部で5つの院を開業しました。ただ現在、私が関わっているのはこの「アサヒデンタルクリニック」のみになりますね。

先生の専門は総義歯なんですね。

義歯は保険でなんでも作れる必要があると感じています。私自身、入れ歯が専門ですが保険の範囲内でやっていくことが大事だと思っていますから。そもそも入れ歯は作ると赤字になるんです。でも作りたい、それもなるべくなら良いものを。そういうジレンマは常にありますよ。こうやってあげたいけど、制約が多くてやれることに限界がある。保険診療とは国との契約なんです。こういう枠で仕上げるという契約なので、その枠内で自分の技量で何とか仕上げる。そういうぎりぎりのところで仕上げた入れ歯を患者さんから「ありがとうございました」と言われるとうれしいですね。

このクリニックの特徴についてお聞かせください。

手塚三郎院長 アサヒデンタルクリニック2

このクリニックでは常勤医が2名、非常勤が6名でやっています。特徴としてはインプイラントならインプラント専門、口腔外科ならその専門など、それぞれが専門の分野を持っている歯科医師がそろっていることです。歯科医師は全部を専門にすることはできないですからね。それぞれが一番得意な所を持っているので、そこの部分の診療を生かしていくことが大事だと考えます。インプラントでもなんでも新しい治療というものはいろいろ試しながら、間違いながらでも少しずつ進歩していくものなんです。このクリニックでは少しずつ進歩する医療技術の中でも間違いのないものを取り入れて、患者さんのためになる治療を行っていきたいと考えています。

きちんと見て触り話す、五感を使って診療にあたる

開業から現在まで、先生のこだわりは何かありますか?

手塚三郎院長 アサヒデンタルクリニック3

大学院卒業と同時に開業したこともあり、まずはお金をかけないで開業したいと思いました。経営者的な視点になりますが、開業にかけたお金を回収することは大変なことですし、お金をかけ過ぎると利益目的の歯科医院になってしまうこともあります。開業資金を抑え、患者さんに対して余計な負担をかけず、良い治療につなげたいと考えていました。もちろん必要な機材は当然導入しますし、古くなった機材については新しいものに切り替えていますよ。ただそれよりも私のポリシーとして一番大事なことは、機材を過信しすぎず、患者さんをよく見る、触る、話すことでなぜ患者さんが痛いのかを適切に判断することですね。何かを検査して結果が出てこないとわからない、ではだめなんです。自分自身の五感を使って患者さんがなぜ痛いのかを把握し、その患者さんにとって適切な診療を施しています。

五感を使うことが診療にとって大切なんですね。

先ほどの話の続きになりますが、痛みというのは自覚症状と言いその人にしか感じないんです。では他人である歯科医師がどうやってその痛みをわかるか? 例えば本当に痛みが出れば歯は浮くんですね。熱も持ちます。そういうことは感覚でわかります。五感を使うことが大事なんです。機材に頼りきりではいけません。後輩たちにも指導していることですが、まずはよく見る、よく考える、それで8割方診療は終わりです。あとは歯科医師として結果に責任を持つ。歯科医師、医師どちらも結果に責任が取れない人も多くなってきていると感じます。だから昔ほど尊敬されなくなったと思いますね。患者さんが来たら「どうしますか?」と聞くことが悪いとは言いませんが、われわれ歯科医師のほうが「どうしたらいいのか」わかっているはずです。だから一番良い方法を患者さんに説明してそれを行う。そうしてできれば保険の範囲でやる。それが当たり前だと思っています。

先生が考える理想のクリニックとはどのようなものですか?

手塚三郎院長 アサヒデンタルクリニック4

若い頃求めていたクリニックの理想像は、例えて言うならスーパーマーケットのようなクリニックでした。やはりサービス業ですから提供できる限りのサービスを提供したいと考えていましたね。実現できませんでしたが、例えば24時間営業で患者さんが来たい時にいつでも来れて治療が受けられるようなクリニックを思い描いていました。できるだけ近づけようと30年前から日曜診療をしています。また診療時間も長いほうだと思います。診療時には無駄なく、スピーディーに的確に、そして短く、と考えて診療にあたっています。余計なことはせず、必要な治療を必要なところだけする、それが一番だと思います。

患者のためにプロとして責任を持つ大切さ

先生がこの仕事で一番大事にされていることはなんでしょうか。

手塚三郎院長 アサヒデンタルクリニック5

一番大事にしていること、それはやっぱり患者さんです。歯科医師は結果に責任を持つ代わりに、患者さんにも納得してほしいですね。現在、新しい治療の情報が周りにはあふれかえっていると思います。ただそれが必ずしも良い治療とは限りません。患者さんにとって何が一番良い方法を考えて話してあげること、そしてその治療の結果には歯科医師自身が責任を持つ。そうすれば患者さん側から歯科医師を訴えるといった話にはならないと思います。歯科医師が本当に患者さんのことを考えてやってあげたのなら訴えられないでしょう。ここは歯科医師として、歯科のプロとして患者さんが納得するよう責任を持った治療をしていきたいです。

どういったときに歯科医師としてのやりがいを感じますか?

私は入れ歯が専門だから、患者さんから「ありがとうございます」と感謝の言葉や噛み心地の感想を言われると弱いですね。やりがいを感じます。総入れ歯の患者さんは歯がないのでどこで噛むのか、噛み合うのがどこなのかわかりません。歯が噛み合うであろう位置を見つけて、噛ませるということができるかどうか、そこがたいへん技量を要するところなんです。入れ歯は噛み合わせの高さとか位置関係をとることが大切ですが、今の若い人たちは入れ歯を作ることを習っていないのでこれがどうしてもうまくできないことが多いようです。ですから今までしっかり専門に学び、経験したことで患者さんの笑顔が見れるのはうれしいですよね。

最後に先生から読者へのメッセージをお願い致します。

手塚三郎院長 アサヒデンタルクリニック6

一番大切なのは、予防に力を入れ、そもそも虫歯にならないようにすることです。私は入れ歯の専門ではありますが、特に総入れ歯にはならないように気をつけていただきたいと思います。総入れ歯というものはしょうがないから作るんです。やりたくてやるものではないですし、歯がなくなってしまった救済処置として施すものです。ですから歯は抜かないことが一番良いです。皆さんには今ある歯を残すことを大事にしてほしいと思いますし、このクリニックでもさまざまな専門の歯科医師が診療できる体制は整っています。相談がてら、気軽にクリニックに来ていただきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/1歯 30万円~

Access