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吉田 茂治 院長の独自取材記事

パークサイドデンタルオフィス

(さいたま市大宮区/大宮駅)

最終更新日:2021/10/12

吉田茂治院長 パークサイドデンタルオフィス main

大宮駅西口から徒歩3分。にぎやかな駅前エリアのオアシス、鐘塚公園を目の前に臨む「パークサイドデンタルオフィス」は、吉田茂治院長が2002年に開業。口腔外科や歯科矯正はもちろん、睡眠時無呼吸症候群や顎関節症治療まで幅広く対応し、総合歯科として親しまれてきたクリニックだ。明るい笑顔で迎えてくれた吉田院長に、開業のきっかけから診療のモットー、ときには海外に出向いてまでも手に入れるという最新の情報・技術からなる精密治療へかける情熱などを話してもらった。

(取材日2018年11月15日)

経験から生まれた総合的に診ることへの思い

とてもおしゃれできれいなクリニックですね。

吉田茂治院長 パークサイドデンタルオフィス1

ありがとうございます。2018年に、この場所に移転して以来の全面改装を行いました。開業は2002年、この場所に移転したのは2005年ですから、実に13年ぶりのイメチェンですね。移転前は大宮駅から少し離れた場所で、内科に併設された歯科医院の院長として診療していました。そちらの内科は、生活習慣病や睡眠時無呼吸症候群などの検査や治療を扱っていたのですが、その治療用のマウスピースを作る施設がなかったため、併設することになった歯科の院長としてお声がけいただいたのが大宮とのご縁です。開業当初から目標は「総合歯科」。当院は予防歯科から顎関節症、歯列矯正も対応しますし、入れ歯も私自身が全工程を設計、技工も行います。改装を機に歯科用CTや睡眠時無呼吸症候群の治療に役立つ新たな検査装置も導入しました。診療の幅の広さに加え、深さのほうも少しずつ増しているかなというところです。

診療が幅広いのが印象的です。「総合歯科」とは、幅広く診る力、ということでしょうか。

そうですね。例えば無呼吸症によるイビキ、顎関節症の歯ぎしり、矯正、入れ歯など。単に症状の羅列に聞こえると思いますが、実はこれらはお口の中と生活習慣をお伺いすると、互いに密接に複雑に関わり合いを持つことがあります。ひと昔前に比べると虫歯や歯周病は減りつつありますが、その一方で新しいトラブルが増えているなというのが私の実感です。患者さんのお悩みがどこから来ていて、どういう解決をしてゆけばいいのか。健康という大切な目標のための解決の手段は幅広くたくさん持っているべきだと思っております。それが、当院のホームページのトップに標榜してある、“どんなお口のお悩みにもお応えいたします”という文言に誠実な姿勢と考えています。

先生はどんなきっかけで歯科医師をめざされたのでしょう?

吉田茂治院長 パークサイドデンタルオフィス2

実家が歯科技工所を営んでおり、「歯」はごく自然に私の日常にありました。将来は家業を継いで技工士になりたい、と思った時期もあったのですが、歯科医師なら診断から治療、メンテナンスまで首尾一貫して患者さんと向き合えるという点に魅力を感じ、歯科医師の道を選択しました。その後、当時お世話になっていた先生に進路について相談し、東京医科歯科大学の専攻生として、顎顔面外科を扱う第一口腔外科で勤務することになりました。そこでは口腔のみならず全身管理の方法を学び、3年後に当時新設されたばかりの顎関節治療部へ異動することとなりました。顎関節症治療部は“何でも屋”のようなところで、まるで毎日が能力の限界との戦いのような日々でしたが、原因を探るための診断能力を身につけるための鍛練の場になったと思います。

納得した上で治療法を選んでもらうことが大切

治療にあたってのモットーは?

吉田茂治院長 パークサイドデンタルオフィス3

先に申しあげたことと重なりますが、「総合歯科」の役割を果たすことをめざしています。専門性を持つことが定着し、歯周病でも口腔外科でも、病院をあたれば専門に特化した医師がいる時代になりました。それは素晴らしいことだと思いますし、当院の設備やマンパワーで対応しきれない場合にお願いできるのはありがたいことです。しかし、どこでどの先生に任せるべきかを判断するのは、われわれのような町のクリニックの役割ですし、できる限り治療を完結させるのも大事な仕事。これからもその2つの役目をしっかり果たせる診療所であり続けていきたいなと思っています。 また、町のクリニック、小規模診療所であるがゆえの行動力も大事にしています。ほしいと思った技術を習得しに海外へ行くことも厭いませんし、実際に交渉して導入を試みている技術もあります。最新で最善の精密な治療をご提供するため、アンテナは常に多方面に張り巡らせておくのが性分です。

診療の際に大事にしていることを教えてください。

お悩みの症状は人それぞれです。まずは患者さんの様子やおっしゃることのすべてを受け止め、言外に隠れたキーワードがないか、ときにこちらから質問したりして、重要ポイントをピックアップしていきます。例えば、待合室での様子や、診療室に入ってくる足取りからも、主訴との関連を感じることはできます。何か気がつくことがあれば情報はキャッチできるようにしています。あとは「その場限りの治療」で終わらせないこと。原因となった口内環境の改善をめざす、遠因になっている歯並びを矯正するなど、複合的で根本的な治療を提案しています。ただ複雑な治療になればなるほど患者さんにはわかりづらくなるので、治療の目的を伝え、納得した上で治療法を選んでもらえるように気をつけています。患者さんには、「こんなに話をしてくれる歯医者さんはいない」と、驚かれることもしょっちゅうです。

診査・診断についてはいかがでしょうか。

吉田茂治院長 パークサイドデンタルオフィス4

根本的な治療を行うには、科学的根拠にもとづく正確で精密な診断が重要です。歯科用CTやエックス線はもちろん、歯にかかっている力を知るためには、マイクロスコープで亀裂を見たり、睡眠時の歯ぎしりや食いしばりを調べる装置として、患者さんのスマートフォンと連動させて使え、異常な筋肉の収縮データを収集・記録してくれる機器を導入したりしています。また、睡眠時無呼吸症候群の患者さんに作るマウスピースが適しているか検証するために、内科で使われているのと同様の装置も導入しました。患者さん自身にご自宅で使ってもらうタイプですが、最近は改良が進み、操作も簡便化しているため、抵抗なくご利用いただいています。

早いうちに根本的な治療を

特に印象深い患者さんとのエピソードはありますか?

吉田茂治院長 パークサイドデンタルオフィス5

東京医科歯科大学にいたとき、顎にひどい痛みをお持ちでいろいろな科を転々とし、最後に口腔外科にいらっしゃった方がおられました。話を聞くと、思い当たる病名は一つしかない。当たらないといいがと内心思いつつ、検査をしてみたらやはり口腔内の悪性腫瘍、つまりがんで、その方は残念ながら亡くなってしまったのです。専門に特化すればするほど、専門の部分以外のものを見逃しがちになります。総合的に診ることの大切さを知る原点ともいえる出会いでした。歯科で亡くなる確率は高くありませんが、ゼロではないのです。この経験から、まずは最悪の事態を想定して診るようになりました。「なぜか治らないな、おかしいな?」というのが積み重なっていくうちに大事なものを見逃してしまい、その間に悪化してしまうこともあります。ですから、患者さんに初めてお会いするときは一番緊張しますね。

お忙しい中、休日はどんなふうにお過ごしでしょうか?

手を動かしているほうが落ち着くので、バイクを触ったり、家族のリクエストに応じて料理をつくったりしています。でも結局、診療室に来て、昨日つくった歯の形を少し工夫してみたり、ここをこうしたらどうだろうと改良したり、仕事をしていることが多いですね。「遊びは引退後、睡眠はお墓の中で」って、思っていますから。

最後に、読者に向けて一言メッセージをお願いします。

吉田茂治院長 パークサイドデンタルオフィス6

口内の問題は単独で起きるわけではなく、例えば、姿勢が悪いことで顎が前に出て、舌がずれ、舌が歯を押すので歯が前に出てしまう、などつながっています。ですから、子どもの頃の習慣や癖は、その後の生活に影響を与えかねないので、早いうちから気にかけてもらうといいですね。悪くならないうちに、しっかり原因を追求して根本的に治療しておくのがお勧めです。歯科は「悪くなる前に行くところ」と思っていただけるとうれしいですね。歯科ほど「予防」が功を奏する医療分野はないと思いますよ。自覚症状のあるなしに関わらず、歯科医院へ定期的に足を運んで、専門家に診てもらってはいかがでしょうか。かかりつけ歯科医師がいるいないで、老後の健康に差がつくというデータも出ているそうです。その歯科医師に私がなれるなら、これほどうれしいことはありません。

自由診療費用の目安

自由診療とは

歯科矯正/50万円~、スポーツ用マウスガード/1万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/40万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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