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富永 喜代 院長の独自取材記事

富永ペインクリニック

(松山市/勝山町駅)

最終更新日:2021/10/12

富永喜代院長 富永ペインクリニック main

腰痛や肩こり、頭痛、坐骨神経痛など痛みに特化した専門性の高い医療を提供する「富永ペインクリニック」。院長は「こりトレ」など多くの著書も出版する富永喜代先生。クリニック敷地内に鍼灸院、フィットネスジムも備え、地域に根差した三位一体のサービスを提供。コロナ禍になる1年も前からオンライン診療を導入し、全国の患者に受診機会を提供する一方で、地域住民が安心して受診できるよう院内の徹底的な感染症対策に取り組む。さらに高齢者のロコモティブシンドロームなどを意識し、VRフィットネスやeラーニングなど、コロナ禍における新しい取り組みを展開。「ニューノーマル」時代を駆け抜けるパッションの塊、陽のオーラあふれる人柄に魅了されるインタビューとなった。

(取材日2021年3月18日)

あらゆる痛みにワンストップの医療で応えたい

ペインクリニックとしての診療理念からお聞かせください。

富永喜代院長 富永ペインクリニック1

「痛みで苦しまない人生を医学の力で導きます」。これが富永ペインクリニックの精神です。腰痛などで整形外科にかかったけどなかなか治らなくて……という方が多いですが、その期間がもったいない! 効果が感じられないままで何年も悩むのではなく、もっと早い段階でお気軽にご来院いただきたいです。私は早期発見こそ最大の治療法だと考えています。ですから、ペインクリニックは最後の砦という感覚を取っ払いたいと思っています。ペインクリニックでは、ブロック注射治療や神経痛専用薬、漢方薬など、痛みに特化した専門治療を行うほか、認知行動療法をもとにした心理療法や理学療法、マシーンを使った運動療法、ヨガやピラティスを取り入れ、患者さんの痛みに合わせたさまざまな選択肢を提示します。ペインクリニックはなかなか治らないしつこい痛みを扱うところですから、さまざまな治療方法を医師の診断のもと、等方的に進めていくことが大切です。

地域貢献を大切にされていますね。

そうですね。痛みに関する専門性の高い医療を提供しつつ、地域医療においては糖尿病や高血圧症、高脂血症などの生活習慣病の治療、予防接種など、新しい医療サービスを展開しています。地域住民の皆さんの健康に寄与することは、私たちの重要な使命です。そして地域に貢献するということは、健康で幸せな暮らしを届けること。四国・松山にありながら、高いレベルの診療を提供していくことを大切にしています。

フィットネスジムなどを併設されているのも地域貢献の一つでしょうか。

富永喜代院長 富永ペインクリニック2

そうです。これまでクリニック、鍼灸院、スポーツクラブは別々の場所にあり、それぞれに通っていただくのが当たり前でした。それらをワンストップで提供できたら理想的だと思いませんか? 当院の2階には鍼灸院、3階にジムを併設しているので、ブロック治療や投薬治療といった医療と、鍼灸、運動が1つの場所で受けられるのです。三位一体のアプローチで痛みに対応し、患者さんの健康をつくる画期的なシステムだと思います。ジムのスペースでは、当院のスタッフによる指導のもと、ストレッチやマシンによるリハビリテーション、ヨガやピラティスなどを実施しています。ご利用の患者さんにはまず私が診察を行い、アプローチの一つとして一人ひとりに合わせたプログラムをご提案しています。痛みの専門クリニックでありながら、地域の方々の健康維持、健康寿命の延伸にも貢献できればと考えています。

24時間スマホ予約で「待ち時間ゼロ」をめざす

感染症対策にも注力されているのがうかがえます。

富永喜代院長 富永ペインクリニック3

新型コロナウイルス感染症が流行している今、患者さんに求められているのは感染症対策でしょう。当院では、かなり早い段階からエントランスに顔面認証方式の非接触型体温測定を導入しました。そして1階から3階まで全館に低濃度オゾン発生装置を使用し、常に清潔な空気環境を保てるように努めています。消毒液も切らさないよう、自院で次亜塩素酸水の製造機も備えています。この状況でも患者さんの痛みにお応えできるよう、できることはすべてやっていこうと考えています。

オンライン診療は以前から導入されているそうですね。

コロナ禍が始まる1年も前の、2019年からオンライン診療を導入しています。どの地域でも医療を受けられる環境を整えたいという熱意から始めたことです。一番のメリットは、今まで医療機関が遠いことで通院を諦めていた人に、オンライン診療という形で受診の機会を広げられること。痛みに特化したクリニックは地方では少ないので、青森や沖縄からも受診される患者さんもいます。特にへバーデン結節や性交痛に対する診療を行っているところはまだまだ少なく、ニーズの高まりを感じていますね。感染症が問題になる前からオンライン診療の体制を整えてきましたから、いざこういう状況になったときにも慌てずスムーズに患者さんへのご対応ができているのかなと思います。

スマホ一つで住んでいる地域関係なく、専門性の高い医療を受けられるようになるのですね。

富永喜代院長 富永ペインクリニック4

そうですね。コロナ禍の現在、来院による受診をしなくても医療を受けられるオンラインシステムは、これからの医療の柱になると考えています。スマホ一つで24時間予約可能ですし「待ち時間ゼロ」をめざしています。さらに、薬局に行かなくても自宅に薬が郵送で届くシステムは、当院の患者さんにも非常に好評です。スマホやタブレット、パソコンなど、お持ちの端末から受診可能で保険適用です。オンライン診療は当院のホームページから予約できますので、お気軽にお問い合わせください。

へバーデン結節の痛みに対しての治療はどのような流れになるのでしょうか?

へバーデン結節は痛みを専門に治療するペインクリニックの医師の間でも難しい病気です。私はその研究に取り組み、これまで治療を諦めていた患者さんがオンライン診療を活用し、全国から当院に受診されています。へバーデン結節は、変形と痛みを主訴とする病気なので、オンライン診療で手指の変形、色、爪の変色などを画面越しで確認し、症状を伺いながら適切な治療方法を診断しています。オンラインで診察してお薬を処方すると、お薬を直接ご自宅にお送りできるシステムなので、ご自宅で診察・治療が完結するわけです。オンライン診療は24時間予約受付可能です。今こそ、痛みで悩んでいる患者さんへ、日本中に治療の門戸が開かれていることをお伝えしたいのです。

ホームページ・SNSを使い医学情報発信に力を入れる

先生に出会って患者さんの意識も変わるのでは?

富永喜代院長 富永ペインクリニック5

運動は継続が一番難しいものです。糖尿病や高血圧、メタボリック症候群で「運動しなさい」と言われても、なかなか運動の一歩って踏み出せませんよね。でも、医師、運動指導士、ヨガやピラティスのインストラクターなどがチームを組み、年齢や体力、運動機能に応じた適切なプログラムを提供し、VRフィットネスなどゲーム感覚で取り組める運動などを組み入れることで、楽しみながら運動が継続できる仕組みをつくっています。

動画配信サイトやSNSでも情報発信されていますね。

発信に力を入れているのは、正しい医学知識を啓発し、皆さんの健康意識を高めるため。腰・肩・膝の痛みや、頭痛、坐骨神経痛、へバーデン結節、性交痛などといった痛みの専門分野から、当院の運動指導士やインストラクターが行うフロアレッスンの様子など、毎日配信しているSNSも人気です。シニア健康体操でどんな運動をしているか、簡単なピラティスレッスン、鍼灸のツボなど、健康情報を発信しているので、当院のホームページをのぞいてみてくださいね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

富永喜代院長 富永ペインクリニック6

例えば、何十年前には不治の病と諦められていた結核も、今は治療できる病。数十年で医学の常識はこんなにも変わっています。ただ、その過渡期には知っている人と知らない人がいて、適切な医療を受けられずに亡くなってしまう人もいました。日進月歩で医療は進化しているのだから、その情報発信して、一人でも多くの方に知っていただきたいと思います。患者さんが諦めていた痛みを専門に治療する医師がいて、専門知識をわかりやすく教えてくれる。専門知識を持つ医師にかかる意義はそこなんです。地域のクリニックで諦めている方には、ぜひオンライン診療を活用して、積極的に痛みを治す気持ちになっていただきたいです。そして直接受診される方にも、感染症対策を徹底した院内で、どうぞ安心して治療に専念いただきたいと思います。

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