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葛西 直亮 院長の独自取材記事

新横浜スパインクリニック

(横浜市港北区/北新横浜駅)

最終更新日:2019/08/28

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横浜市港北区にある「新横浜スパインクリニック」は、脊椎(スパイン)疾患診療に特化した有床のクリニック。2005年の開院以来、専門医療機関として首都圏のみならず全国的に知られている。2007年から同院で診療に携わり、2013年に院長に就任した葛西直亮先生は大学病院を経て脊椎・脊髄治療に出会い、その圧倒的なやりがいと奥深さに魅力を感じ研鑽を積んだ背骨のスペシャリスト。「患者さんと医師は、ともに病気と闘う同志」と語る葛西先生は、豊富な経験と確かな技術で診療に取り組み、院長として院内外の活動に精力的に携わる。その気さくで飾らない人柄と爽やかな雰囲気で多くの患者に慕われる葛西先生に、専門の脊椎疾患のことから診療方針、今後の展望を聞いた。
(再取材日2017年1月25日)

豊富な手術実績と丁寧な診療で、脊椎疾患診療をリード

クリニックの特徴をお聞かせください。

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当院は、脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニア、椎間孔狭窄、後縦靱帯骨化症など脊椎疾患の治療に特化した有床の医療施設です。脊椎は体を支えるという目的以外に神経の通り道でもありますから、その部分に障害が生じると神経痛やしびれ、上下肢の運動感覚障害、体動困難などの症状が起こり、日常生活や社会生活に支障をきたします。こうした症状に対する保存的治療には限界があり、長期にわたり苦しまれている方も多くいらっしゃいます。また脊椎は整形外科と脳神経外科にまたがる領域ですので、両科の医師が垣根にとらわれず、それぞれの視点や強みを生かした診療を行っていることも特徴です。

脊椎の外科手術に強い不安を感じる人も多いのでしょうか?

「脊椎外科手術は難しい」とのイメージがあり、手術に強い不安を抱えられている方も少なくないと思います。当院は、そのような患者さんに適切な脊椎外科治療を提供することをめざしています。脊椎手術の安全性はこの10~15年で飛躍的に進歩し、術後のQOL(生活の質)も高まっています。当院では2016年で言いますと、1月から12月までの間に515件の手術を行っています。また開院以来、術中操作が原因で恒久的に車いす生活に至った例はありません。頸椎脊椎管狭窄症の手術においては、開院した2005年6月から2014年12月で797件の実績、そして難病指定されている頸椎後縦靭帯骨化症の手術においても261件の実績があり、安心して手術を受けていただけると思います。

具体的にはどのような手術を行うのですか?

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例えば、神経の圧迫を取り除く椎弓切除術・形成術、インプラントで脊椎を固定する脊椎固定術、つぶれた背骨を骨セメントで固定する圧迫骨折椎体形成術などですね。いずれも手術ではできるだけ出血を少なく、時間を短くして患者さんの体への負担を軽減することに尽力しています。低侵襲にすることによって、早く痛みが取れ、離床も早まります。例えば、頸椎の前方固定術の場合、朝方手術をすると夕方には歩行できるようになり、4~5日後には退院できるようになります。

主な患者層を教えてください。

椎間板ヘルニアなどは働き盛り世代も多いですが、全体的には60歳から70歳代の方が多く、80歳代の方も珍しくありません。地域としては神奈川県の方が中心ですが、大阪や沖縄など遠方からの患者さんもいらっしゃいます。ただ、手術後の管理も必要ですので、横浜近辺に親戚がいらっしゃるなど1〜2ヵ月こちらに滞在できるというような方が多いです。当院で治療を受けられた患者さんからの紹介で来てくださる方が多く、また近隣のクリニックや病院からの紹介なども増えています。

「患者と医師はともに病気と闘う同志」をモットーに

クリニックの診療方針を教えてください。

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脊椎疾患に悩む患者さんが、スポーツをしたり、旅行に行ったり、積極的に日常生活を送れるようにすることを目的に診療に取り組んでいます。そして、患者さんの負担をできるだけ少なくするために生活背景や持病に配慮し、オーダーメイドのようなきめ細かい診療を提供することを心がけています。私自身の方針としては、患者さんと医師は同じ目標をもってともに病気と闘う同志であり、医師と患者は対等な関係であると考えています。医師は病気や手術に対してしっかり説明し、患者さんはきちんと理解し納得して、一緒に闘っていく。両者間には信頼関係があるべきだと考えていますので、患者さんには手術のリスクも含めてきちんとお話しして治療を選択していただくようにしています。

脊椎の病気は、外科的な治療が必要になることが多いのでしょうか。

疾病の種類や症状の程度によりますね。例えば椎間板ヘルニアの場合は、白血球の貪食作用によって自然治癒も期待できます。ですから薬物治療で3ヵ月ほど様子を見ていくと、7~8割の方は改善されます。しかし脊柱管狭窄症に関しては、加齢とともに脊柱管が狭くなっていくため、投薬や自然治癒によって脊柱管が広がることは絶対にありません。理学療法によって一時的に楽になる場合がありますが、時間がたつと再び狭くなってきます。そんなことを繰り返しているうちに、神経細胞が壊れてしまう場合もありますから注意が必要なのです。例えば歩けなくなって2年たってから、手術を行っても歩けるまでには回復しないことが多いわけです。ですので神経が傷つきすぎる前に、専門的な外科的治療を受けていただきたく思います。

こちらのクリニックは、他の医師、看護師やスタッフも専門的だと伺いました。

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当院で手術を行う医師は全員、脊椎を専門とし、豊富な症例経験とその経験に基づく技術を有しています。また、看護師や放射線技師など、手術にかかわるスタッフも頸や胸・腰の手術の豊富な経験を有する、若く意欲的なメンバーがそろっています。多くの患者さんが来院され、日々手術を行うアグレッシブな環境だからこそ、院長としてチームワークと各自の成長を大切にしています。当院はチーム一丸となって治療にあたり、医師・看護師・スタッフ間の連携も万全に整え、術後のフォローも充実しています。

「圧倒的なやりがいと奥深さ」を感じ、脊椎の分野へ

医師を志したきっかけ、脊椎疾患を専門とした理由をお聞かせください。

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両親が医師でしたから、自然に医師を志しました。父が消化器外科、救急の外科を専門としていましたので、外科に漠然と憧れていました。そして研修医時代、整形外科は「患者さんが元気になって帰る」という印象があり、魅力的に感じて、大学卒業後は東京医科大学で一般的な整形外科を学びました。次に勤務した山梨県の貢川整形外科で脊椎の外科治療に出会い、当時の院長に感銘を受け、私もこの領域に取り組もうと思ったのです。脊椎外科の治療は、患者さんにとても感謝され、圧倒的にやりがいが感じられる分野でした。さらに2007年に、現在は医療法人志匠会の理事長を務めていらっしゃる大田快児先生と当院で出会い、より洗練された手術を目の当たりにし、衝撃を受け、この分野を専門に手がけるようになりました。

今後、力を入れたい分野などはありますか?

高齢化社会で脊椎疾患は増える傾向にありますから、市民講座などを通じて、病気の症状や予防、治療などについて正しい情報を発信していきたいと考えています。クリニックとしては、多くの患者さんに来ていただいているため、長い待ち時間を改善したいですね。軽症の患者さんは、一般的な整形外科にお願いするなど病診連携の充実もさらに考えていきたいです。診療面では常に先進医療を取り入れつつ内容を充実させることはもちろん、ソフト面でも患者さんにプラスになるように環境整備やサービスの充実によりいっそう努めたいと思います。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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一般的な症状である腰痛には、早く治療したほうがいい腰痛とそうでない腰痛があります。激しい痛みで、足の痛みやしびれなど神経症状がある場合は専門的な治療が必要ですから、整形外科を受診してください。慢性的な腰痛がある方は、長時間のフライトなど座り続けることや、中腰になることは避けたほうがいいです。また、最近は元気なお年寄りが増え、旅行に出かけたりスポーツを楽しみたいという活動的な方が多いと思います。脊椎の病気でそうした楽しみを諦めることがないように、診療でお役に立ちたいと考えています。当院は、患者さんやご家族の生活背景や、今後の希望などを伺いながら丁寧に治療を勧め、満足度の高い医療をめざしています。脊椎の病気はもう治らないと諦められている方にも、ぜひ門をたたいていただければうれしいですね。

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