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三好 玲 院長の独自取材記事

日吉内科

(横浜市港北区/日吉駅)

最終更新日:2020/04/01

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東急東横線・日吉駅から徒歩4分。駅前から続く商店街に「日吉内科」はある。診療にあたるのは、院長の三好玲先生と副院長の三好映子先生のご夫婦。それぞれの得意領域を生かして、一般内科から呼吸器内科、消化器外科、乳腺外科などの専門医療までをカバーする幅広い診療を提供している。取材でお会いした三好玲院長は、気さくで親しみやすいお人柄が患者に人気の先生だが、通院や薬の服用をきちんと続けない患者さんに、時には強く注意することもあるそう。「その結果、危機感を持っていただき、通院や薬の服用を続けてくれるならその方が患者さんの利益になると思います。」と三好院長。そんな患者想いの院長に、診療に対する思いから、勤務医時代の思い出、趣味のブレイクダンスのことまで、たっぷり語っていただいた。
(取材日2012年10月12日)

やさしいだけでなく、時には厳しく指導をすることも患者のため

学生の街イメージが強い日吉ですが、患者層に特徴はありますか。

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患者さんの年齢層は非常に若い方が多いですね。平均年齢はおそらく30代だと思います。しかも、半分ほどの方は10代、20代の方です。やはり慶応義塾大学のキャンパスがあることと、都内に比較的アクセスがよく、若いサラリーマンの方が多く住まれている地域だからでしょう。とはいえ、高齢の方もいらっしゃいます。80代、90代の方もいらっしゃいますし、両極端な年齢層となっております。

内科、外科から呼吸器内科、乳腺外科まで幅広い診療を行っていますね。


実は家内も医師で、この近隣で開業しています。そのため互いの専門性を生かしつつ連携することで、患者さんの幅広いニーズにお応えできる診療体制を整えています。具体的には、内科全般に加え、家内の専門である呼吸器疾患や、僕の専門である消化器疾患、甲状腺疾患、乳腺疾患の診療、外科的な処置にもある程度対応できる点が、当院ならではの強みだと考えています。水曜日と土曜日の診療は家内が担当し、その日は僕が家内のクリニックで診療しています。当院には今のところ内視鏡はありませんが、内視鏡検査が必要な場合には、僕の診療日である水曜日か土曜日に家内のクリニックに患者さんに来ていただいて、そちらで検査をしています。やはり僕自身、自分の目でしっかりと確認して、納得したうえで治療方針を立てたいですし、患者さんにも、いつもと同じ医師が検査したほうが、安心していただけるのではないかと思います。

日常診療で心がけていらっしゃることはありますか?

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僕自身はあんまり意識していないのですが、患者さんからよく言われるのは、説明をしっかりしてくれるということですかね。僕は「こういう理由だから、こういう結果になる。」とロジカルに説明するのが好きなんです。患者さんが尋ねられていなくても、僕が自分から説明を始めてしまうために、そういうイメージがあるのかもしれませんね。薬局で薬をもらうだけにせずにわざわざ病院にいらっしゃるということは、体調不良の原因が知りたいからだと思うんです。それに、どのような薬や注射を投与するのかといった点も、一言説明するだけで、患者さんの不安な気持ちの晴れ具合も変わってくると思いますので、やはり説明は大事だと思います。もし、患者さんから医師に詳しく尋ねるのは気が引けるといったような、古いイメージがあるとすれば、それは僕たちが変えていかなきゃいけないところだと思います。あとは、慢性疾患の患者さんできちんと通院しない方には割と強く注意します。なかでも高コレステロール血症、高血圧症、喘息は薬を続けることが大原則ですが、続けられない方もかなり多いです。その際、「今は自覚症状がないとしても20年後、30年後に本当に困ったことになるので、必ず続けてください」などと、強い口調で注意するようにしています。その結果、ここの先生は怖いから、ほかに行こうと病院を変えてしまわれるかもしれません。でもそれで危機感を感じて、薬を続けてくれれば、それが患者さんの利益になると思っています。高コレステロール血症や高血圧症も最終的に待っているのは、脳梗塞、心筋梗塞、脳出血などです。僕は勤務医時代、そうした経過をたどって亡くなっていく方を多く見てきたので、自分が一度でも関わった患者さんには、そんなふうになってほしくないんです。ですから日頃から患者さんたちには、当院である必要は全くないので、とにかく通院と薬の服用は続けてくださいと、繰り返しお話するようにしています。

大好きなスポーツに関わる仕事がしたくて医師を志す

医師を志したきっかけを教えていただけますか?

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スポーツがすごく好きなので、もともとはスポーツ関係の仕事に就きたいと考えていました。とはいえ、スポーツ選手として活躍するような才能がないことはわかっていたので、スポーツに関わるにはどうしたらいいだろうと考えた末、思い浮かんだのが整形外科医になってスポーツ医学の道に進むことでした。それが医師を目指した最初の理由です。ただ、実際に医学部に進んでみると、整形外科よりも一般外科に対する興味のほうが強くなって、志望を変えてしまいました。やはり生死を分けるような場面、一分一秒を争うような重症の患者さんを診察する機会が多い点に、やりがいを感じたのだと思います。そこに関われるのは、やっぱりやりがいを感じます。

外科医としての勤務医時代は救急医療にも従事されていたのですか?


はい。24時間365日体制で診療にあたっていました。若かったからできたことでしょうけれど、2〜3日寝ないことはざらでした。皆で夜中まで手術をして、終わった後、深夜3時くらいに研修医の先生に牛丼を買ってきてもらうんですよ。それを皆で食べて2〜3時間寝たら、次の日はまた朝から普通に仕事をする。でも、仕事がハードなのは自分だけじゃなく、周りも皆同じだったので、つらいとは思いませんでした。むしろ僕は楽しかったです。チームでわいわい仕事をして、時には診療方針をめぐって喧嘩をしたこともあって、今となってはいい思い出です。開業した今は、すべて自分で考え、悩み、判断しなければなりませんし、ましてや同僚と議論できる機会なんてまずありません。でも、僕の場合は家内に相談することもできますし、何よりその救急をやっていた時の経験が開業医になってから本当に生きています。救急をやったことがあるというのは大きな強みだと思います。

医師としてやりがいを感じるのはどんな時ですか?

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喘息でぜいぜいいっていた患者さんが次の受診では症状が全くなくなっていた時や、処方した薬がよく効いて血圧やコレステロール値が目に見えて改善した時は、やはりうれしいですね。喜んでいる患者さんを見るのがうれしいのももちろんですが、僕自身が純粋にうれしいです。あと、例えば、がんが疑われる患者さんは専門医に紹介して、そちらで精密検査と治療を受けてもらうようにしていますが、そうした患者さんのなかに、検査が終わるたびに僕のところに報告に来てくれる方がいらっしゃいます(笑)。今も肺がんの疑いで検査を受けている方がいらっしゃいますが、当院で治療しているわけでも検査をしているわけでもないのに、週2回はいらっしゃって、検査の結果が出たから見てほしいと持っていらっしゃいます。そんなふうに、僕のことを慕ってくださる方がいらっしゃるのは、本当にうれしいことです。

日々の健康管理は筋トレとブレイクダンスで

スポーツがお好きとのことですが、今続けられているスポーツはありますか?

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週6日で運動しています。一つは筋トレです。本当はサッカーがやりたいんですけれど、人数や場所がないとなかなかできません。それで1人でできる運動はなにかなと思って始めたのがブレイクダンスです。10歳以上年下の人にダンスを教わっているうちに、知り合いの輪が広がって、若い世代の友人もたくさんできました。今、僕の一番若い友人はブレイクダンスを通じて知り合った、13歳の男の子ですし、僕自身の先生も僕より10歳以上若い先生です。一方の筋トレは筋トレで50代、60代の人と知り合いになれます。ちなみに、最高齢の友人は筋トレで知り合った65歳の方です(笑)。

今後の展望を教えていただけますか?


病院とクリニックはそれぞれ違った役割を担っています。患者さんが病院に殺到してしまうと病院本来の機能が麻痺してしまうので、地域で最初に患者さんを診療して、病院受診が必要かどうかを判断するのが、当院のようなクリニックの役割です。そして適切な診断をするには、十分な知識を備えていることが不可欠です。これまで、紹介が必要な症例を紹介しなかったようなことはありませんでしたが、「いつそのような誤りが起きるかわからない」という謙虚な姿勢で日々の診療に臨むことが大事です。今後は今以上に勉強と経験を積んで、判断の精度をもっと上げていきたいと思っています。というのも、紹介するほどではないのに、不必要に紹介してしまった例はいくつかあります。念のためにと考えてのことなのですが、場合によっては患者さんを不安にさせてしまう可能性が高いですし、病院側にも迷惑をかけることになってしまいます。自分の診断能力に確固たる自信が持てるようになれば、そうしたケースも減らせるはずですので、自分を冷徹に見つめて、努力して改善していきたいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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これは僕の持論ではありますが、「治療」と言っていいのは、患者さんが最終的に病院に来なくてもよくなるようにすることだと思っています。その日その日の対処療法が「治療」なのではないと思っています。病気を根源的に治すことが僕の考える「治療」です。しかし、その僕の言う「治療」を全うするためには、患者さん自身が主体的に自分の体と向き合わなければなりません。病気は医師が治してくれるものと誤解されている方も多いですが、病気を治すのは、ほかでもない患者さん自身です。私たち医師はその背中を少し押すだけです。先ほどの薬の継続使用の話にもつながりますが、せっかく薬を出しても、服用してもらえなければ、僕たち医師はどうすることもできません。医療の主役は患者さん自身だという意識を持って、もっと主体的に自身の体の健康管理に気を配っていただきたいと思います。そして、将来の生活習慣病を予防するためにも、まずは運動習慣を身につけていただきたいと思います。そのうえで、少しでもおかしいと思うことがあったら、遠慮せずに当院にいらして下さい。

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