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季羽 江 院長の独自取材記事

すずらん歯科医院

(大垣市/美濃青柳駅)

最終更新日:2021/10/12

季羽江院長 すずらん歯科医院 main

大垣市の主要道、県道50号沿いに立つ「すずらん歯科医院」。愛媛県出身の院長、季羽江(きば・こう)先生が2002年、縁あってこの地に開業した。歯科・小児歯科・矯正歯科を標榜。大学病院の口腔外科や県内外の歯科クリニックで幅広く研鑽を積んだキャリアを生かし、歯科診療全般を担う。スポーツ用マウスガードも得意分野。とりわけ幼児のうちからの予防歯科に積極的に取り組み、「口腔ケアは0歳から。子どもたちにとって歯科医院は楽しく通えるところにならなければ」と話す。「真面目で丁寧な診療」を信条とする、快活で気さくな季羽院長に、歯科医師を志したいきさつや、口腔ケアと全身の健康管理の大切な関わりについて聞いた。

(取材日2019年9月26日)

幅広く診療する、町の歯科医院として

愛媛県ご出身ですね。大垣市とはどんなご縁があったのですか?

季羽江院長 すずらん歯科医院1

岐阜へやってきたのは朝日大学歯学部に入学したからです。この大学を選んだのはズバリ「鈴鹿サーキットが近いから!」「ロードレースをやる!」でした。学生時代はバイクレースから始まり、2輪から4輪に転向後はジムカーナというモータースポーツに熱中しまして、大垣市のチームに所属して活動していたんです。こちらの仲間とつながりができましたし、暮らしやすいところなので、離れられなくなってしまったというわけです(笑)。卒業後もジムカーナは続けていました。1998年に全日本ジムカーナ選手権シリーズチャンピオンになりました。開業後は引退して、今は後進の育成にあたっています。当院のクリニック名は全日本ジムカーナ選手権の大会のために行った北海道で咲いていた、すずらんの花を見て思いつきました。白い釣り鐘型の花が「歯に似ているな」と思ったんです。繊細できれいでイメージどおりでした。

ここは郊外の静かな田園地帯ですね。当地で開業されたいきさつを伺いたいです。

大学卒業後は静岡県で研修し、その後、岐阜県内の歯科クリニック勤務、分院長を経て、開業のための土地を探していたところ、この場所に行きあたりました。2002年に開業した当初、この辺りは今よりも閑散としていて、当院の前の県道もまだ整備されていませんでした。2年ほどして県道が整備され、沿線にショッピングモールができて人の行き来が盛んになったこともあり、患者さんが増えてきたんです。町の歯科医院なので何かに特化することなく、一般歯科、小児歯科、矯正歯科まで全般的に診ています。特徴というかこだわっているのは、絶対に手を抜かないことですね。小さいことの積み重ねを真面目にやるんです。モータースポーツのセッティングと似ています。

主な患者層を教えてください。

季羽江院長 すずらん歯科医院2

近所の方から遠方の方までクチコミで幅広く来院されます。若いファミリーと、そのお子さんも多いですね。まず親御さんがご自身の治療に来院されて、その後「うちの子も診てください」と連れておいでになります。この地域の親御さんたちは予防歯科の意識が高いですよ。幼児のうちから虫歯がなくても、お子さんのブラッシング指導や口腔ケアのために定期的に通院されます。子どもの頃から定期的に口中の細菌を掃除し、歯石をためないことで虫歯や歯周病のない生活を送ってほしいと思っています。

虫歯がなくても歯科医院へ。定期的な口腔ケアを習慣に

子どもの患者さんに接する際に気をつけていることはありますか。

季羽江院長 すずらん歯科医院3

虫歯治療も口腔ケアも、泣いている子を無理に診療しないようにしています。怖かった体験がもとで歯科医院を敬遠するようになって、将来、虫歯や歯周病を悪化させてほしくないからです。ある程度の年齢の子には、何のために口の中を診るのか説明して、納得してもらってから始めます。ですから当院では泣かない子が多いですよ。口腔ケアの一つに、予防を目的としたフッ素塗布があります。昔のフッ素は酸っぱくて「子どもの頃、苦手だった」と言われる方もいますが、今はフルーツ味のものもあるんです。お子さんたちにとって歯科医院は、虫歯になったから渋々行くところではなく、虫歯にならないために行く、楽しいところでなければいけません。スタッフたちと協力して、できるだけ不安の少ない診療を心がけています。

歯科医師を志した理由と開業のきっかけを伺いたいです。

医者家系だったのですが、私は高校時代からモータースポーツに興味があり「オートバイレーサーになりたい」と言い出して、家族に大反対されました。やがて父に「お前は手先が器用だから歯科医師になって特技を生かしたらどうだ」と提案されたんです。工作が得意でしたし、オートバイをいじっていたのを見ていたんですね。その気になって歯学部に入学してみると、確かに歯科医師は手仕事が重要ですし、「こういう道があったか!」とやりがいを見出して、真面目に勉強するようになりました。開業したのは、父が医院で患者さんを診療する様子を見てきたからでしょうね。進路をめぐって衝突はしましたが、やはり父の背中を見ていたんだなと思います。

スタッフさんの体制やクリニック設計のコンセプトを教えてください。

季羽江院長 すずらん歯科医院4

歯科衛生士が現在は7人います。うれしいことに、産休や育休を取っているスタッフも「保育園が決まったら復帰したい」と言ってくれています。全員、気遣いのできるスタッフたちで頼りにしているんです。新規採用した場合は、チーフが新人を3ヵ月間指導します。専門学校を卒業して国家資格を持っている人でも、いきなり患者さんを担当させることはしません。また、完全個室の診察室を作らず、すべて半個室にしたのは、患者さんに圧迫感を感じさせない狙いもありますが、スタッフがサポートを必要としている時に気づけるよう、情報共有のためでもあります。口腔のクリーニングやメンテナンスは歯科衛生士がいなければ運営できません。スタッフたちに「長く勤めたい」と思ってもらえるように、働きやすい職場環境や制度を整えていきたいと思います。

口の健康管理から全身の健康につなげていきたい

矯正歯科も手がけられるのですね。

季羽江院長 すずらん歯科医院5

お子さんの場合、幼児の時から継続的に矯正する方法もありますが、長く矯正装置を装着すると虫歯のリスクが高まるので、私はある程度、永久歯が生えそろって、どんな歯並びになるか見当がついた頃に始めるようにしています。矯正が終了して装置を外した時の、患者さんの晴れやかな笑顔はうれしいですね。歯並びの気がかりを解消につなげ、ポジティブになってほしいと思います。

先生ご自身が一貫して診断から診療まで担当されるのは、お考えがあってのことですか。

私自身も開業前には勤務医として貴重な勉強をさせてもらいましたが、患者さんの身になって考えると、1年か2年で担当医が替わるのは不安ですよね。開業したからには、患者さん一人ひとりの治療後のメンテナンスまで、私が責任を持たなければいけないと考えています。将来、当院を誰かに承継するとしたら、私の技術だけでなく、この精神も引き継いでくれる人が見つかった時です。長く通ってくださる患者さんも多くいらっしゃいますし、これからの患者さんとは長いお付き合いをしたいと思っています。

趣味やリフレッシュの方法はありますか。

季羽江院長 すずらん歯科医院6

競技からは引退しましたが、今でもサーキットやジムカーナのコースを走っています。バイクでもたまにサーキットを走ります。車やバイクの整備もある程度は自分でしますよ。部品を交換したり、部品の角度を調整しながら走りを追究する作業は、歯科の咬合調整や矯正と重なるところがありますね。微調整を重ねながらベストをめざしていく工程が似ているんです。もちろん、公道を走る時は安全運転です(笑)。モータースポーツの愛好者は、普段の運転は慎重な人が多いと思いますよ。

地域の歯科クリニックとして、どんな役割を果たしていきたいと思われますか。

お子さんたちに早いうちから口の健康指導をして、虫歯のない生活を送ってほしいです。小さい時から定期的に歯科医院で口腔ケアすることを習慣づけてもらい、「歯医者さんに通うのは当たり前」と考える新しい世代を育てていきたいと思います。また、開業して16年たちますから、今後は大人の患者さんたちが高齢化していきます。この世代の方たちの口の健康管理にも取り組んでいきたいです。近年、歯周病と心臓疾患や糖尿病、脳血管疾患などとの関連性がわかってきました。食べ物を噛むことは脳への良い刺激にもなります。口の健康管理をすることで全身の健康を守り、皆さんの健康寿命を延ばすことに貢献したいと考えています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント/1本22万円~
矯正/55万円~
スポーツ用マウスガード/1万5000円~

※詳しくはご相談ください。

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