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矢島 満 院長の独自取材記事

日吉台歯科診療所 矢島歯科医院

(横浜市港北区/日吉駅)

最終更新日:2020/04/01

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「好奇心だよ」。時代に合う医療を取り入れながら地域医療に貢献してきた「日吉台歯科診療所 矢島歯科医院」の矢島満院長。そのあくなき探究心について聞くと、照れたような笑顔とともに冒頭の言葉が返ってきた。良い新しい治療法が出たと聞けば、学ばずにいられない。治療より予防で根本的解決を図るべきだと思えば、予防を徹底的に追及せずにいられない……。「もっとできることがあるのではないか」という一心で走り続けてきた矢島先生は、「今度は、いびきで悩む人に最善の治療法を提案できるように、経鼻内視鏡を導入しようかと思っているんだ」と笑った。歯周病や歯並びをただ治すだけでなく、どこに原因があるのかを考えて人をトータルで診る。多くの患者の信頼を集める理由を垣間見た気がした取材だった。
(取材日2019年11月20日)

患者の視点で考え、多様な選択肢を示す

70年以上の歴史のある医院だと伺いました。

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巣鴨で開業していた祖父が、戦火を逃れて日吉の叔母のところに移り、新たに診療所を構え直したのがこちらでの始まりだそうです。リヤカーにユニットを1台積んで、疎開してきたと聞きました。ですから、日吉ではかなり老舗のほうだと言えるでしょうね。僕は、この場所で生まれ育ち、1979年からは父とともにここで勤務していました。父の後を継いで3代目に就任したのは1985年。以来、ずっとここで地域の患者さんを診てきました。地元の方が大半で、昔から長く通ってくれている方も多いので、皆で一緒に年を取ってきたという感じですね。患者さんの中にも、高齢の方が目立つようになりました。

時代の移り変わりとともに、変化を感じる部分はありますか。

以前は、歯科医院へ行って治療するといえば、虫歯治療がほとんどでした。しかし最近は、「自分の歯をできるだけ残すことが大切」という考え方が世の中に浸透して、虫歯や歯周病になる前に予防しようという意識が高まっていると感じます。できてしまった虫歯をただ治療するということは減り、患者さん一人ひとりとコミュニケーションをとって、その考え方やニーズに沿って最適な治療を提案するという流れに変わってきました。今はさまざまな治療の選択肢がありますから、昔なら抜歯するしかないという状態の歯でも、抜歯をして根の治療をしてから元の場所に戻したり、親知らずを移植したりして守るなど選択肢が広がりました。「自分だったらどんな治療を受けたいか」「身内が患者だったら、どんな治療をしたいか」という視点で普段から診療に取り組んでいます。

スタッフさんにも、そうした診療方針が共有されていると感じます。

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歯科医院ではチームワークで患者さんの治療にあたることがとても重要ですし、どんな治療も1人ではできません。さきほどお話ししたような視点を常日頃から徹底していると、歯科衛生士にも自然とするべき内容が見えてくるようで、こちらから細かい指示を出さなくても次々と行動してくれるようになりました。本当に心強いですよ。これまで学んだことは後輩の歯科衛生士に受け継がれていますし、新たに取り入れようとする治療があるときは、僕も含めて全員で講習会に参加しています。こうしたチーム医療が、患者さんにとっての安心感や患者さん一人ひとりに適した治療に結びついているのだと思っています。

歯周病治療をきっかけに予防の道を深掘りしていく

予防への取り組みのスタートは、歯周病治療なのだそうですね。

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僕は30代の頃に、初めて北欧式の歯周病治療の考え方と出会いました。まだ歯周病治療が自費診療だった時代ですね。予防歯科の重要性を発信している先生と知り合え、この北欧式の歯周病治療の考え方や技術など、いろいろと教えてもらったのがきっかけで、歯周病治療と予防に力を入れるようになったんです。そのことは大学時代のそれまでの知識や経験を覆すようなものでした。歯科衛生士も、「自分は今まで何をしてきたんだろう」と言っていましたよ。それで、今後の歯科治療には欠かせないものになるはずだと思ってスタッフとともに取り組みました。

歯列矯正にも注力されていると伺いました。

歯周病を診ているうちに、歯周病を未然に防ぐことの重要性を実感するようになり、やがて歯の理想形について考えるようになったんです。プラークや歯石の付着といった歯周病の原因を取り除くには、磨き残しを防ぐことが大切です。そのためには、歯並びや噛み合わせが正しい位置になくてはなりません。そこで有効なのが歯列矯正です。最初のうちは、矯正専門の先生に治療をお願いしていたのですが、こちらの考えを細部まで間違いなく伝える難しさを感じて、自分で行うようになりました。小児の矯正は予防が主目的ですね。大人の矯正は、審美面に加えて、睡眠時無呼吸症候群と診断された方のマウスピース作製にも対応しています。

矯正前、もしくは矯正と並行して行う口腔筋機能療法、MFTについても教えてください。

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子どもたちの中には、顎を前に突き出して口をぽかんと開けている子や、猫背の子がよく見受けられます。これは、舌癖や口呼吸、頬づえ、指しゃぶりなどが原因で、顎の骨や口の周りの筋肉がうまく発達していないからだといわれています。口腔筋機能療法では、口腔習癖や口呼吸の改善をしていき、成長発育を利用して適した顎の発達へと促していく方法です。最初は、普通にしてるときに舌がどの位置にあるか、飲み込みのときに舌を突き出していないか、鼻呼吸はできているかなど、どんな舌癖や習癖があるかを確認していきます。そこから、口腔筋を鍛えるトレーニングで、正しい嚥下や舌の位置、鼻呼吸ができるようにしていきます。これは家庭でのフォローが特に重要なので、親御さんの協力が欠かせませんね。これができれば矯正治療がぐっと少なくなると思いますね。

最善の治療を探求し続け、患者に還元していきたい

MFTは、子どもだけでなく、大人にも有用なのでしょうか?

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今よく耳にするオーラルフレイルの予防には欠かせないと思っております。MFTは口の周りの筋肉を鍛え、舌を正しく動かせるようにするためのトレーニングですから、大人の方でもできます。舌の動きや筋肉のつき方などの改善から、鼻呼吸や咀嚼などさまざまな面でメリットが考えられます。普段の生活では、就寝時に口にテープを貼って、鼻呼吸を促す方法をお勧めしています。多くの方は無意識に口で呼吸をしていて、最初のうちは意識をしても鼻呼吸できない人が少なくないんですよ。むやみに貼ると夜中に苦しくなってしまいますから、鼻呼吸できるかどうかを確かめてから行うようにしましょう。あとは、舌が常に口の中の天井部分に位置している状態を保つこと。仕事中や寝る前に確かめて、舌が下がらないようにすることが大切です。

先生は、今も軟式テニスを続けておられるそうですね。

軟式テニスは中学生で始めました。40代の頃、体が動かなくなってきたのと、若い人たちに勝てなくなってしまったのが原因でしばらく止めていたのですが、大学の監督が退官する際に「教えに来てくれないか」と依頼してくれたことがきっかけで再開しました。軟式テニスをしていてよかったなと思うのは、テニスで培ったチームワークづくりが、当院でのスタッフ間のチームワークづくりにもとても役立っていることですね。あとは、犬の散歩と天体観測も好きです。星空の写真を撮りに富士山の五合目や山中湖にまで足を運ぶのですが、なかなか天気に恵まれないのが残念です。

今後の展望をお聞かせください。

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今、一番興味があるのは、いびきや睡眠時無呼吸症候群の可能性がある患者さんに対して、より精度の高い検査を行っていくために簡易検査機器を導入しました。ゆくゆくは内視鏡を導入していく予定です。できれば自分で行えるように、勉強してみたいですね。あとは、できるだけ早い段階(乳幼児)から舌癖や口呼吸、頬づえといった癖が歯並びの悪化につながる可能性があるということを認識してもらえるよう、妊婦さんや新米パパ・ママに働きかけていきたいと思います。赤ちゃんの段階から気をつけてあげることができれば、究極の予防になるのではないでしょうか。この数年は、結果に対する治療より原因に対する治療の比率を高めたいと考えて、MFTの浸透や矯正に注力するとともに、鼻呼吸や舌の位置の重要性といった知識の伝授に努めてきました。今後も当院に一番適していると思う治療を取り入れて、患者さんに還元していきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/32万円~、セラミックを用いたかぶせ物治療/1歯:8万5000円~、マウスピース型装置を用いた小児矯正/40万円~、大人の矯正/40万円~、口腔筋機能療法/1回5000円~
※すべて税別

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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