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中村 誠 院長の独自取材記事

中村歯科クリニック

(横浜市港北区/日吉駅)

最終更新日:2019/08/28

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東急東横線、横浜市営地下鉄グリーンライン日吉駅東口からバスで数分。住宅街の一角にある「中村歯科クリニック」は、1988年の開業以来、近隣住民の口腔内の健康を見守ってきた。院長の中村誠先生は、「単に歯を治すだけでなく、お口の中を健康にし、維持するとによって、その方の人生を豊かにするためのお手伝いがしたいのです」と語る。患者の価値観やメリットを本人の立場になって考え、押しつけることのない診療を、30年にわたり実践している中村院長。クリニックの取り組みから将来の展望まで、歯科医療にかける思いを語ってもらった。
(取材日2018年4月9日)

口腔内の健康維持サポートのため、予防と滅菌に注力

こちらのクリニックには、どのような患者さんが多いのですか?

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近隣にお住まいの方が多いですね。これは開業の頃から変わっていません。開業当時、当院の周辺は畑や田んぼが広がるのどかな土地で、住んでいる方も少なかったのですが、20年ほど前からマンションが建ち始め、現在のような住宅街になりました。以前からお住まいの方から、新たに引っ越してきた若い方まで、あらゆる年齢層の患者さんが来てくださっています。ですから開業当時に比べると、患者さんの年齢層はずいぶん広がりましたね。当時は小さなお子さんだった方も、今では立派な社会人になりました。開業から30年、町の変化だけでなく、人の成長にも驚かされます。

力を入れている治療はございますか。

治療というより予防ですね。歯科医師は歯を治すだけではなく、口腔内の健康維持管理も重要な仕事です。悪いところがあれば治すのはもちろんですが、良い状態をなるべく長く保ち、悪くならないようにすることです。車なんかもそうだと思うんだけれど、壊れて修理に出すとなると、工場を探さなければならないし、毎日使うものであれば、ないと困りますよね。だから車検があるわけだし、定期点検をして悪くなりそうなところを予見して、故障しないようにします。人間の歯も同じです。ギリギリの状態で来院されたら、治療にも時間がかかりますし、「噛めないと困るから、すぐになんとかしてほしい」と言われても、そう簡単にはいきません。ですから、定期的な検診やメンテナンスを含めた予防が重要なのです。

治療環境にも、細心の注意を払っているそうですね。

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20年ほど前から「電解中性殺菌水自動供給システム」を導入しています。食塩水を電気分解してできる中性の殺菌水を院内全部に供給するシステムで、器具の消毒、手洗い、治療、うがいなどに使っています。今でこそ滅菌や殺菌に注意を払うのは当然のように思われていますが、当院では当初から患者さんの感染予防に力を入れてきました。ですから、この機械が普及し始めた直後に導入しました。その他にも、空気中のウイルス・細菌・微粉塵・花粉などを除去する「医療施設用高性能空気清浄装置」や、ハンドピースを殺菌洗浄する「滅菌専用機」、治療中に飛び散る細菌物質を吸引する「口腔外バキューム」なども導入しています。清潔な治療環境を保つことで、患者さんに安心して治療を受けていただきたいからです。

思いやりと笑顔の生涯パートナークリニックでありたい

治療の際には、どのようなことを心がけていますか?

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治療の基準は、当院のスローガンである「思いやりと笑顔の生涯パートナークリニック」です。人それぞれ大切なことや優先順位は違いますから「その方の価値観」を第一に考えます。こちらの意見を一方的に押しつけるのではなく、お口の健康を患者さんとともにつくり、楽しく快適な人生のサポートをしたいのです。悪くなっている歯を治すことはもちろん必要ですが、さらに大切なのは治療後にまた悪化しないようにすること。ですから歯の状態が悪くなった原因を知るために、問診で食生活や生活習慣についてお聞きすることもあります。そういったやり取りによって治療に必要なコミュニケーションも取れますし、結果的に患者さんが納得する治療ができると考えています。

治療のプロセスを考えることも、重要視されているそうですね。

私たちのめざす最終目的は、歯を治すことではなく、その先にあります。歯を治すことによって、例えばおいしくご飯が食べられるとか、人目を気にせず笑えるとか、楽しくおしゃべりができるとか、人生を豊かにするお手伝いがしたいのです。登山を例に取れば、安全なルートを調べ、体力や経験に合わせたペースを検討し、天候に合わせた服装や持ち物を選択するなど、さまざまな準備をしますよね。こういったプロセスがあって、はじめて登頂が成功するわけです。歯科治療も同様で、目的を達成させるためには、どのようなプロセスを踏んでいくべきかをじっくりと考えます。また口腔内の良好な状態を維持するのも、人生を豊かにするための重要なプロセスです。ですから治療が完了した後のメンテナンスや、予防にも力を入れているのです。

ところで先生は、なぜ歯科医師になろうと思われたのですか?

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きっかけの一つは、私自身の噛み合わせが悪かったことです。上の歯が下の歯にかぶさるのが望ましい噛み合わせなのですが、私は逆だったので非常にコンプレックスになっていました。小学校の時、親が心配して歯科医院に相談したのですが、「自然に治るだろう」と言われたそうです。しかし変化はなかったので、中学校に入ってから別の歯科医院で矯正を始めたのですが、それもうまくいきませんでした。そんな経験から、「自分と同じ悩みを抱えた人をなんとかしたい」という気持ちが芽生えたのです。そんな折、姉の友人の弟が歯学部に進学したと聞き、歯学部の存在を強く意識するようになりました。大学卒業後は歯学部内で研究に携わっていましたが、患者さんと接して歯の悩みを解決することで初志貫徹できると思い、開業を決めたのです。

歯科医院を「悪くなる前、痛くなる前に行く」場所に

幅広い年齢層の患者さんがいらっしゃいますが、どのようなアドバイスをされていますか?

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小さいお子さんを持つ方には、虫歯菌を定着させないことをお伝えしています。定着した菌が少ないと虫歯になりにくいので、成長した後も本人が楽なのです。虫歯菌は3歳までに定着しますので、それまでにいかに定着させないかが重要です。ポイントは糖分を減らすことと、時間どおりに食事をさせること。虫歯菌は大人たちからの感染が主ですので、親御さんや祖父母の方も虫歯をなくすように心がけていただくこと、虫歯の有無に関係なくフッ素入りの歯磨き粉を使うこと、また磨いた後はうがいをしすぎないようにアドバイスしています。20代、30代の方には、歯周病の予防意識を高めてほしいです。歯周病は自覚症状がないまま進行しますから、事前のケアをすることによって、年齢を重ねてからの状況が大きく変わってくるのです。

予防は年齢に関係なく、重要なのですね。

歯は一生ものです。繰り返しになりますが、悪くなることを予防し、よい状態を少しでも長く保つために重要なのが、定期的なメンテナンスです。歯が悪くなってから、痛くなってから歯科医院に行くのではなく、「悪くなる前、痛くなる前に行く」ことを心がけていただきたいですね。80歳で20本の自分の歯を残そうという「8020運動」は、ご存知ですか。当院には、8020を達成された方が大勢いらっしゃいます。長く通っていらっしゃる方の中には、初診の頃と変わらない状態を保っていらして、歯だけ見ていると「あれ? 今、何歳だっけ?」と思ってしまう方も少なくありません。皆さん、ご自分で予防の重要性を認識していらっしゃるからです。

今後取り組みたいことなど、将来の展望をお聞かせください。

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やはり、今まで来てくれた患者さんたちに、健康な歯を維持することを通じて、豊かな人生を築くためのお手伝いをしていけたらと思っています。そのためにメンテナンスはもちろんですが、口腔内の健康維持のためのアドバイスや、有意義な情報発信もしていきたいと考えています。また、高齢の方など自分で歯のケアができなくなってしまったら、ご家族や介護をする方が、歯磨きをはじめとする口腔のケアをきちんとしてあげてほしいと切に願います。本来は患者さんに来ていただくことが最も良いのですが、体の事情で来院が困難であれば、こちらからお邪魔させていただくこともできますので、ご相談ください。とにかく、できるだけ多くの方に何歳になってもおいしく食事ができることの喜びを感じていただきたい、そのお手伝いをしていきたいと思っています。

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