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佐藤 雅彦 院長の独自取材記事

さとう小児科クリニック

(横浜市港北区/日吉駅)

最終更新日:2020/04/01

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食べる・眠る・遊ぶを表現したかわいいキャラクターが出迎える3階建ての「さとう小児科クリニック」。完全バリアフリーで、2階の診療室へはエレベーターで上がることができる。院長の佐藤雅彦先生は、内科の医師である父の姿を見て医師になることを志し、研修医の時に小児医療のやりがいを感じて小児科を専門に選んだのだという。大学病院のNICU(新生児治療室)で重症の未熟児・新生児の治療に携わった後、横浜労災病院で小児科全般の経験を積んだ。現在は感染症やアレルギー疾患、夜尿症などを幅広く診療している。穏やかな表情で真面目で誠実な人柄が伝わってくる院長に、さまざまな話を聞いた。
(取材日2018年12月11日)

研修時、小児医療にもっともやりがいを感じてこの道へ

医師を、中でも小児科を選ばれた理由を教えてください。

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ここは僕の地元なのですが、父がすぐそばでもう40年以上内科の開業医として地域医療を支えてきました。そんな父の姿を見て、僕も地域の人々の健康に貢献したいと同じ道へ進んだのです。小児科を選んだのは、母校の北里大学が小児医療に力を入れていて、多くの科の中でも僕の目には小児科の医師が特に生き生きとしているように見えたからです。研修後は北里大学病院のNICU(新生児治療室)を拠点として、特に重症の未熟児・新生児の治療を中心に携わっていました。その後、地域医療に携わるためのステップとして横浜労災病院の小児科に勤務しました。子どもは体が小さな分、容体も急変しやすく、すぐに手を差し伸べないと大変な状況に陥ってしまいます。小児医療はとても責任の大きな分野ですが、その分やりがいも感じています。

NICUではいろいろな経験をされたのでしょうね。

僕が勤務していた頃は、ちょうど未熟児の生存率がどんどん伸びはじめた頃。かつては生存が難しかった体重300グラム、400グラムの赤ちゃんが助かる可能性が飛躍的に高まった時期で、健康な状態で退院できるケースが少しずつ増えていました。一方で退院できても、歩けない、首がすわらないなどハンディキャップを背負って生きていかなければならない赤ちゃんもいました。また、ある程度の時間がたってから徐々に障害が明らかになってくるケースもあり、そのような子どもたちの発育や成長のお手伝いもさせていただきました。まだ若いドクターだった僕には、ハンディキャップを背負うことになった子どものご両親へのアドバイスは、非常に難しかったです。ただ、やはり子どもには可能性があるんです。悲観的な予測だけに縛られるのではなく、子どもたちもご両親も前向きに頑張っていけるようサポートを心がけていましたね。

医師としてうれしいと思うことは?

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もちろん、ご家族からいただく感謝の言葉もうれしいのですが、未熟児で生まれた赤ちゃんが元気になり、ご両親の腕に抱かれて退院していく姿を見られること。そして子どもたちが元気になった姿を見せてくれることが、何よりもの喜びです。また小児科ですが予防接種は上限を設けていないので、ここに乳幼児のときにかかっていた子どもたちが予防接種を受けに来てくれたりもします。あと、ここにかかっていた何人かが医療に興味を持つようになって、「看護師になりたい」といって看護学校へ行ったこともうれしいですね。

アレルギーや夜尿症、弱視スクリーニング検査と幅広く

患者さんご家族が通院しやすいよう何か工夫はされていますか?

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車いすやベビーカーの患者さんも通いやすいよう完全バリアフリーにしていて、1階から2階の診療フロアまでエレベーターで上がれるんです。診療フロアはゆとりのある造りで、診察室が2室、授乳室やオムツ替えスペース、吸入コーナー、トイレ、そして特別診察室が2室あります。特別診察室は感染症患者さん専用に使用し、空調も他とは区別しているんですよ。また、24時間対応のウェブ予約システムを導入したのですが、30分ごとの枠で予約を入れられる形で、間に重症患者さんが入らない限りはその枠の中で診るようにしています。健康診断や予防接種は3ヵ月先まで予約を入れられるので、ご予定が立てやすいのではないでしょうか。また、週3回管理栄養士による栄養相談を開催していますので、離乳食やアレルギーへの対応など、気楽に相談に来ていただければと思います。

どのような症状の患者さんがいらっしゃって、どのような治療をされるのですか?

感染症、それからアトピー性皮膚炎や食物アレルギーなどのアレルギー性疾患の子どもたちがたくさんやってきます。アレルギーの完治はすぐには難しいですが、症状を悪化させないようコントロールすることは可能です。治療は、相談しながらアレルゲンを少しずつ与えて免疫をつける方法へ最近は変わってきています。患者さんの保護者など成人のアレルギーも診ており、保険診療で舌下や経口の免疫療法を行っています。また当院では乳幼児健診の際に弱視のスクリーニング検査を実施していますが、これは生後6ヵ月から受けられ、弱視が判明した場合は眼科へ紹介しています。あとは夜尿症も6歳から内服とおねしょアラームで治療しています。今のアラームは夜間、おねしょして濡れると鳴る。鳴ったらその時に起こしてトイレへ行かせ、その感覚を覚えさせていく治療法です。

診療の際に大切にされているのはどんなことでしょうか?

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可能な限り専門用語を使わず、わかりやすくご説明することを心がけています。まずはご家族に理解していただくことが大切ですから。気づけば、ほとんど1日中しゃべりっぱなしですよ(笑)。当院はスタッフもものすごく頑張ってくれていて、看護スタッフの中には横浜労災病院の小児科で一緒に働いていた仲間もいます。看護師にも相談しやすい雰囲気のクリニックだと思っています。全員が小児医療の現場をしっかりと経験してきた者で、ご家族へ適切なアドバイスもしてくれて、とても心強いですね。

小児医療の発展のため国の事業にも積極的に協力

問診表の記入にはタブレット端末を採用していると聞きました。

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はい。手書き入力して、そのまま電子カルテ化することで、情報データを院内共有できるのが利点です。実はもともとこの仕組みは、厚生労働省が国立成育医療センターへ委託した「小児と薬情報収集ネットワーク整備事業」によるものです。子どもたちの薬の適正使用に関してのデータを集めて、将来に反映させていくという事業です。例えば、大人に処方している薬を小児科医の裁量でコントロールして使っている場合もあります。それがどのくらいの量で使われているのか、需要や副作用はどうなのか、などの生の情報を実際にデータでまとめるんです。まとめたデータをもとに、必要な薬は小児への適用が通っていく、そういったことをしています。センターから依頼があったのですが、将来の小児医療の発展につながればと参加させていただきました。

日々お忙しいでしょうが、休日はどのように過ごされていますか?

この辺りは慶應大学への留学生など英語を必要とする方も結構多いので、将来的には完全に英語で対応できるようになることを目標に英会話の勉強に通っています。この間英検の準1級を取ったんですよ。あとはありきたりですけど、スポーツジムへ行くなど、なるべく体を動かすようにはしています。体を動かすのは昔から好きで、少し恥ずかしいので人には話していないのですが、学生時代はバドミントンをしていました。夏の合宿では、日差しのもとテニス部はものすごく格好良くプレーしている中、僕たちは暑い体育館でカーテンを閉め切って練習していたんですよ。テニス部がうらやましかったですね(笑)。

最後に今後の展望をお聞かせください。

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今後も病気を治すだけでなく、予防接種や健診など長期的な視点で子どもたちが健康に成長していくためのサポートをしていきたいですね。また、この辺りは小さなお子さんを保育園へ預けて共働きしているご家庭も多い地域です。ご存知の通り、保育園では熱を出したり具合が悪かったりするお子さんを預かってはもらえません。ここでは将来的に病児保育ができるスペースは用意していますので、いずれ働くご両親が仕事をしながら子育ても負担なく楽しめるようお手伝いできればと思っています。あともう一つは、先ほど説明したタブレット入力での電子カルテの流れで、ご自宅などでスマホで入力できる「事前問診表」の導入も検討しています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

弱視スクリーニング検査/500円(税込み)
※乳幼児健診での検査の場合、費用はいただきません。

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