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佐藤 雅彦 院長の独自取材記事

さとう小児科クリニック

(横浜市港北区/日吉駅)

最終更新日:2025/03/12

佐藤雅彦院長 さとう小児科クリニック main

日吉駅からやや離れた住宅地にある3階建てのビルで、2007年から診療を行う「さとう小児科クリニック」。外観、駐車場、院内のあちこちで患者と家族を迎えてくれる3人のかわいいキャラクターは、佐藤雅彦院長が子どもたちに大切にしてほしい「食べる」「眠る」「遊ぶ」を表現したものだそう。佐藤院長は母校の大学病院のNICU(新生児集中治療室)で重症の低出生体重児や新生児の治療に携わった後、地域基幹病院で小児科全般を経験。開業後は地域に根差した小児科診療を行ってきた。感染症やアレルギー疾患の他、夜尿症などにも対応。地域に多い働く保護者の子育てをサポートするため、クリニック近くに病児保育室も開設している。穏やかな表情を通して、小児科へ熱意と真面目で誠実な人柄が伝わってくる佐藤院長に話を聞いた。

(取材日2024年11月13日)

子どもの可能性を信じる小児医療にやりがいを感じて

医師を、中でも小児科を選ばれた理由を教えてください。

佐藤雅彦院長 さとう小児科クリニック1

ここは僕の地元で、父は今でも近くに医院を構えて40年以上も内科の開業医として診療しているんです。そんな父の姿を見て、僕も地域の人々の健康に貢献したいと同じ道へ進みました。小児科を選んだのは、母校の北里大学が小児医療に力を入れていて、多くの科の中でも僕の目には小児科の医師が特に生き生きとしているように見えたから。研修後は北里大学病院のNICU(新生児集中治療室)を拠点に、重症の低出生体重児・新生児の治療に携わっていました。その後、地域医療を担うためのステップとして横浜労災病院の小児科に勤務。子どもは体が小さい分容体も急変しやすく、すぐに適切に手を差し伸べないと大変な状況に陥ってしまいます。小児医療はとても責任の大きな分野ですが、その分やりがいも感じています。

NICUではいろいろな経験をされたでしょうね。

僕が勤務していた頃は、低出生体重児の生存率がどんどん伸び始めた頃。かつては生存が難しかった体重300グラム、400グラムの赤ちゃんが助かる可能性も期待できるようになりました。一方で、退院できても歩けない、首がすわらないなどハンディキャップを背負って生きていかなければならない赤ちゃんも。また、ある程度の時間がたってから徐々に障害が明らかになってくるケースもあり、そのような子どもたちの発育や成長のお手伝いもさせていただきました。まだ若い医師だった僕には、ハンディキャップを背負うことになった子どものご両親へのアドバイスは、非常に難しかったです。ただ、やはり子どもには可能性があるんです。悲観的な予測だけに縛られるのではなく、子どもたちもご両親も前向きに頑張っていけるようなサポートを心がけていましたね。

医師としてうれしいと思うのはどんな時ですか?

佐藤雅彦院長 さとう小児科クリニック2

ご家族から感謝の言葉をいただけた時はうれしいですね。勤務医時代は低体重で生まれた赤ちゃんが、ご両親の腕に抱かれて退院していく姿を見られた時はうれしかったです。そして子どもたちが元気な姿を見せてくれることが、何よりの喜びです。また当院は小児科を標榜していますが、予防接種や受診は年齢に上限を設けていないので、乳幼児の時にかかっていた子どもたちが予防接種を受けたいと来てくれたりもします。当院を受診する中で医療に興味を持って、「看護師になりたい」と言って看護学校へ行った子どももいて、それもうれしいことの一つです。

アレルギーや夜尿症、弱視スクリーニング検査と幅広く

どのような患者さんを診られているのですか?

佐藤雅彦院長 さとう小児科クリニック3

感染症、それからアトピー性皮膚炎や食物アレルギーなどのアレルギー性疾患の子どもたちがたくさん来ます。アレルギー治療はすぐに結果を出すことは難しいのですが、症状を悪化させないようコントロールすることはめざせます。最近は、相談しながらアレルゲンを少しずつ与えて免疫をつけていく考え方に変わっていますね。患者さんのご家族など成人のアレルギー疾患も診ており、5歳以上の子どもや成人なら、保険診療で舌下免疫療法も可能です。また当院では乳幼児健診の際に弱視のスクリーニング検査を実施していますが、これは生後6ヵ月から受けられ、弱視が判明した場合は眼科を紹介しています。夜尿症に関しては6歳以上のお子さんから内服による治療や、おねしょを知らせてくれるアラームを使用したトレーニングなどですね。夜間、おねしょで濡れるとアラームが鳴るので、鳴ったらその時に起こしてトイレへ行かせ、その感覚を覚えさせていきます。

通院しやすい工夫などをお聞かせください。

車いすやベビーカーの患者さんも通いやすいよう完全バリアフリーにしたので、駐車場のある1階から2階の診療フロアまでエレベーターで上がれます。フロア設計にはゆとりを持たせ、2室ある特別診察室は発熱患者専用にして空調も他とは区別。専用待合室も用意し、一般の患者さんとなるべく一緒にならないよう配慮しています。また、24時間対応のウェブ予約システムで30分ごとの枠で予約でき、問診票はスマホでも入力可能に。患者さんの利便性向上に加え、院内の滞在時間を短縮して感染リスクの低減もめざしています。健診や予防接種は3ヵ月先まで予約でき、土曜午前に一般外来と並行して専用の枠も設置。仕事で忙しい方も予定が立てやすいのではないでしょうか。また、乳幼児健診の際に必要に応じて管理栄養士による栄養相談を行う他、予約制で栄養相談に対応しますので、離乳食やアレルギーへの対応など相談に来ていただければと思います。

診療の際に大切にされていることを教えてください。

佐藤雅彦院長 さとう小児科クリニック4

可能な限り専門用語を使わず、わかりやすくご説明することを心がけています。まずは親御さんに理解していただくことが大切ですから。気づけば、ほとんど1日中しゃべりっぱなしのことも(笑)。それでも、限られた時間で必要な情報をすべて正しくお伝えすることは難しいものですが、当院では頼れるスタッフがフォローとサポートを徹底してくれ、スタッフ間で連絡ノートを作ってきちんと申し送りしてくれるなど頼もしい限りです。スタッフは全員子育て経験があり、何人かは保育士の資格も持っています。私の説明を患者さんや親御さんにわかりやすく伝えてくれるのはもちろん、育児中の親御さんの悩みに親身に寄り添い、より実践的なアドバイスを提供できると感じています。

土曜健診などで、働く世帯の子育てをサポート

クリニックからすぐの場所に病児保育室を開設されたそうですね。

佐藤雅彦院長 さとう小児科クリニック5

この辺りは人口増が続き、小学校が新設されるほど子どもの数も増えています。都心へのアクセスが良くて暮らしやすい地域なので、働きながら子育てをされるご夫婦も多く住んでいます。そうした方々のニーズにも応えるべく、横浜市病児保育事業の委託施設「病児保育室みらい」を開設しました。予約制で、利用に必要な医師の診断は当院でも行っています。地域に密着した小児科クリニックとして働く世帯の子育てをサポートしたいと思います。

休日はどのように過ごされていますか?

慶應義塾大学の留学生など英語でコミュニケーションする方も多いため、英語での対応をもっとスムーズに行うため英会話の勉強を続け、実用英語技能検定の準1級にも合格しました。その他はスポーツジムへ行くなど、なるべく体を動かすようにしています。体を動かすのは昔から好きで、学生時代はバドミントンをしてたんです。夏の合宿で、テニス部が太陽の日差しを浴びて格好良くプレーしている中、僕たちは暑い体育館でカーテンを閉め切って練習していたんですよ。テニス部がうらやましかったですね(笑)。

今後の展望をお聞かせください。

佐藤雅彦院長 さとう小児科クリニック6

乳幼児健診や食育のアドバイスなどを通して、お子さんが健康で過ごせるような予防医学を重視した診療をめざしています。ウェブでの事前問診もたいへん活用いただいていて、内容から別の診療科の受診が適していると思えた場合は、受診前に電話でお伝えするなど受診の最適化も図っていきたいと思います。特に発熱の場合は発症してすぐだと抗原検査の結果が正しく出ないことも多く、本人の体調が落ち着いているなら、少し様子を見てから受診していただくほうが良いときもあります。そうした受診のための情報もお伝えしていきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

弱視スクリーニング検査/500円
※乳幼児健診での検査の場合、費用はいただきません。

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