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井上 知則 院長の独自取材記事

ひめ歯科クリニック

(松山市/木屋町駅)

最終更新日:2021/03/17

Main

愛媛県松山市の中心部から自動車利用で10分程度、便利で落ち着いた郊外の住宅地、姫原町。国道196号今治街道近くで、2002年から診療を続けているのが「ひめ歯科クリニック」だ。院長の井上知則先生にとって、姫原は地元。遠く関東の大学で学び、広島で働いた後に生まれ育った愛媛に戻り、愛媛大学医学部附属病院で勤務。その後、同院を開業した。歯学部卒業当時「本当は大学院に進みたかった」という願いを、開業10年以上たってから果たし、社会人大学院生として二足のわらじを履いてきた井上院長。学び続け、視野を広げ、新しい歯科医療を地域の患者に届け続けて約20年。それ以上に長い歯科医師生活を振り返りながら、これからの取り組みについても話を聞いた。
(取材日2021年2月25日)

地域に密着、歯周病予防から親知らずの抜歯まで一手に

温かみのあるオレンジ色の外観が印象的ですね。内装もキャラクターもかわいらしく、新鮮なイメージです。

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2002年に開業したときに新築し、来年の5月には20年になります。大学は関東の神奈川歯科大学に進み、広島の歯科医院と愛媛大学医学部附属病院で研鑽を積んで、僕の地元のここ姫原で開業しました。建物もそうですが、制服もスタッフが自由に色を選べるので、院内がカラフルになり、明るくて親しみやすいクリニックになるよう工夫しました。ホームページにもたくさん使っているキャラクターは、ラッコでもカワウソでもなくて、ビーバーです。ビーバーは歯が強いとされる動物なので、歯科医院にぴったりなのではとデザイナーさんが作ってくれたキャラクターなんですよ。

診療科目や患者さんの傾向などを教えてください。

一般歯科、小児歯科、予防歯科の他、義歯製作や審美歯科、インプラント治療や親知らずの抜歯など口腔外科まで広く診療しています。当院は住宅街にありますので、患者さんは地域にお住まいの方が多い傾向です。患者さんのニーズに応じた診療体系で、お子さんからご高齢の方まで、それぞれの世代に必要な治療を受けていただけます。診療時間については、学生さんやお勤めの方にも通いやすいように平日は19時まで、土曜日も夕方まで診療しています。初診の患者さんの主訴で多いのは、口腔外科関連ですね。親知らずの抜歯を希望されて、伊予市や東温市など遠方から来院される患者さんも時々いらっしゃいます。早ければその日のうちに抜歯ができますので、地域の患者さんには重宝してもらっているのではと思っています。

先生は歯科口腔外科の研鑽を積まれたと伺いました。

Df2

歯科医師になって広島市内のクリニックで働いた後、愛媛大学医学部附属病院の歯科口腔外科に勤務していましたので、親知らずの抜歯だけでなく、難しい症例も扱ってきました。最近では口腔がんや舌がんを気にして受診される方も増えています。これらの病気を公表された有名人や芸能人の影響があるのかなと思いますが、患者さんの意識が高まって、お口の中をしっかり見るようになったのは良い傾向かなと思います。小さな変色から痛みのない初期の虫歯に気づいて受診すれば、悪くなる前に治療が始められますし、時間もかからずに済むことが多いです。口腔がんや舌がんを疑うできものは僕の専門なので、しっかり診て診断をつけていきます。一人で悩まず早めに受診していただきたいです。

常に勉強を続け、新しい歯科技術に貢献していきたい

院内に歯科技工室があるんですね。

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そうなんです。それに関係することなのですが、僕が歯科医師を志したのは、亡くなった父の影響なんです。父は歯科技工士の資格を持つ公務員で、今は廃校になった愛媛県立歯科技術専門学校の教員でした。家にも仕事の資料がたくさんあり、そうした環境で育ってきたので、歯科医師の仕事を自然と志し、歯科技工の大切さも理解しているつもりです。開業にあたっては技工室を用意し、現在、歯科技工士が3名働いています。義歯製作を外部委託にすると、やり直しが必要なときに何度も返送しないといけなくなりますが、院内技工所があれば、短い治療時間の中で細かい研磨や仕上げにも対応が可能になります。かぶせ物の色を決めるときなどは、歯科技工士が診療台に来て、患者さんと一緒に色を決めていますので、ご満足いただける方が多いです。

歯科医師として働きながら、現在も研究を続けているそうですね。

歯学部を卒業後、経済的な問題ですぐに働かないといけなくなったのですが、ずっと勉強を続けたいと思っていました。開業して10年以上たち、生活も仕事も落ち着いてきて、7年前にようやく大学院に進むことができ、社会人枠で研究を続けてきました。博士論文も終わったので、今年は学位授与の予定です。医科系の中でも特に歯科領域の研究をさせてもらってきたので、これからの診療にも生かせるかなと思います。内容としては、唾液が出にくい人の病気、口腔乾燥症とかドライマウスと呼ばれていますが、原因不明のケースが多いんです。今のところは、マッサージをするとか飴を舐めるくらいの対処しかできません。ここを解明できれば、新しい薬が開発できるかもしれないし、何かいい処置ができるようになるかもしれない、そんな研究です。

印象に残っているご経験を教えてください。

Df4

歯を何本か失って、義歯を入れないまま放置されていた患者さんが、残っている歯の治療のセカンドオピニオンを求めていらっしゃったことがありました。問診で、片頭痛が続いているとお聞きして、もしかしたら欠損した歯を放置して嚙み合わせが悪くなったことが原因ではないかと考えました。歯が何本かなくても、食事ができるんだからいいやと放置されてきたとのことでした。しかし、噛み合わせで左右のバランスが崩れることで、姿勢が悪くなったり、肩こりがひどくなったりと、体調を崩すケースもあると指摘されるようになってきています。そこで、義歯を作ってみましょうと提案してお作りしたことがありました。その後、口腔内の環境が整い、悩みも解決に結びついたとたいへん喜んでいただきました。

歯科医師とスタッフがチーム一丸となって取り組む

診療の際に大切にしていることを教えてください。

Df5

初めて来院される方は緊張している方が多い傾向です。大人の方でさえ、診療台に座って泣き出す方がときどきいらっしゃるんですよ。これまでの治療でつらい経験をされた方が多いようですが、こちらから詳しくお尋ねするのではなく、患者さんの話とお気持ちを伺ってから診察に移ります。こういうこともあるので、初診の患者さんには1時間くらいの枠を用意していますし、当院では治療方法について、痛みについてなどきちんと説明をして、ご納得いただいてから進めています。最近は新型コロナウイルスの影響で、感染症を怖がる患者さんも増えていますが、多くの歯科医院では以前から、厳しい感染症対策が行われています。当院でも一人ひとりの患者さんごとに器具を滅菌し、使い捨てできる資材を活用、検温や消毒も徹底していますから、安心してご来院いただければと思います。

診療の際にスタッフの皆さんとどのようなことを共有していますか?

良い歯科医療を提供したいと真剣に考えたら、歯科医師一人だけが頑張ってもだめなんです。歯科衛生士、歯科技工士、受付や事務のスタッフがいて、みんながそれぞれの持ち場で良い仕事をしないといけません。全員が同じ気持ちと目的をもって、どうやって患者さんを笑顔にして帰してあげられるか、日々の努力と工夫の繰り返しです。とにかく患者さんの多くは痛い思いをしているか、緊張して来られるか、お忙しい中を来てくれていますので、最後は笑顔でクリニックを出てもらえるよう、日頃からスタッフに話しています。

読者へメッセージをお願いします。

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一生、自分の歯で食事をするためには、歯周病予防が大切です。そのためには、何かあってから歯科医院に行くのではなく、定期的に通院して歯石取りなどのメンテナンスをして、歯を大切に使い続けてほしいです。20歳を越えるとほとんどの人に歯周病菌が存在するようになりますが、最近の研究では、子どもの頃からお口のケアをしている子とそうでない子では、将来的に歯周病にかかる度合いが変わるともされています。また、歯石を取るときに初期の虫歯や歯周病が見つかれば、早い段階で対応もでき、結果的に治療にかかる時間も費用も少なく済むことが多いですよ。愛媛県では、80歳以上で自分の歯を20本以上残している方を表彰する「8020運動」も実施しています。ぜひ皆さんに達成していただけるよう、お手伝いしていきます。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/1本 20万円~、セラミック治療/かぶせ物:8万円~

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