人生のステージに合わせた予防により
自分と家族の健康を守る
クラウン歯科 名古屋中村院
(名古屋市中村区/本陣駅)
最終更新日:2025/01/15


- 保険診療
歯は毎日磨いているし、どこも痛くもないから歯科医院に行く必要はない、と考える人は少なくないかもしれない。しかし「トラブルが起こる前にこそ予防歯科で定期的にチェックすることが大切」と呼びかけるのは「クラウン歯科 名古屋中村院」の三輪和輝院長、村田陽太郎副院長だ。子どもには乳歯のケアや歯の生え替わり時期の虫歯予防など、成人には歯周病予防など、人生のステージによってリスクや予防のポイントがあるとし、留意して口腔内を丁寧にチェック、トラブルの早期発見に努めている。「お口を健康に保つことはご自身の体の健康につながるだけでなく、ご家族の健康を守ることにもつながります」と話す両先生。平均寿命が延びた現代社会において、歯の寿命も長くするために必要な予防歯科。その重要性について話してもらった。
(取材日2024年11月26日)
目次
歯を失う原因となる虫歯や歯周病を防ぎ、自身の歯も家族の歯も健康に保つための予防歯科
- Q予防歯科とはどのようなもので何を行いますか?
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A
▲虫歯や歯周病の早期発見につながり、早期の治療開始が可能に
【三輪院長】予防歯科では虫歯や歯周病を防ぐため、お口の中の状態をチェックし、トラブルの早期発見に努めます。具体的には、歯と歯の間や歯と歯茎の間など通常の歯磨きでは取りきれない汚れを歯科衛生士が専用機材で除去するPMTCや、歯磨き指導、フッ素塗布を行います。1~4ヵ月に1度の定期通院が望ましく、当院では年1回エックス線撮影を行ってより詳細に診療します。何か問題が起きてから行う治療は「治す」のではなく、人工物により補綴するもの。元の歯には戻りません。歯を失う原因の約7割が虫歯、歯周病とされていますが、予防でその7割の歯の寿命を延ばしたいと考えています。
- Q予防はとても重要なのですね。
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A
▲スタッフ一同丁寧な説明を心がけている
【三輪院長】お口は体に栄養を送る最初の入り口となる臓器といえます。しかし胃などの消化器官と比べて、お口の健康の予防はそれほど意識されていないように思います。定期的なメンテナンスを受けている方と受けていない方の歯の喪失リスクは3倍の差があるといわれています。歯を失ってからその大切さに気づくということのないように、失う前に予防し、守ることが大事なのです。現在ではお口の中が健康かどうかが、糖尿病や心臓病、誤嚥性肺炎などに関連することがわかってきていますので、全身の健康のためにも予防は重要であるといえます。
- Q子どもでも予防歯科に通ったほうが良いのでしょうか?
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A
▲子どもがいても安心して治療が受けられる
【三輪院長】お子さんこそ予防を習慣化してほしいですね。当院では歯が生え始めた月齢で来られるお子さんもおられます。私たちも子どもがいるのでわかりますが、子育て世代は忙しく、お子さんのお口の問題には気づきにくいものですし、お子さんも自分で歯が何かおかしいと訴えることは難しいでしょう。だからこそ問題が起こる前に予防歯科で定期検診を、と伝えたいです。乳歯は生え替わるから虫歯になってもいいと思われるかもしれませんが、虫歯により乳歯が失われるとそのスペースに永久歯がきれいに並ばないリスクがあります。乳歯の状態は、その後の永久歯の歯並びや噛み合わせにも影響するのです。
- Qほかにも親御さんにメッセージをいただければ。
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A
▲歯科医院で定期的に、プロのケアを受けるのも大切
【村田副院長】トラブルの早期発見という意味では、子どもも大人も定期検診は必要です。成人すればプラークコントロールによる歯周病予防、また子どもが生まれる前、妊婦さんにはホルモンの乱れからくる口内環境の悪化予防が定期検診のポイントとなりますね。ご自身の歯を守ることは、ひいてはお子さんの、ご家族の歯を守ることにつながります。虫歯や歯周病の原因となる菌は、生活をともにしていれば食事を通して伝播してしまいます。ぜひ、お父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃん、ご家族で定期検診を受けてほしいですね。寿命が長くなった現代社会においては、健康寿命の観点からも歯を守る予防歯科は非常に大事といえるでしょう。
- Q歯を守るために日常できることは?
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A
▲治療だけではなくメンテナンスの重要性も伝えてくれる
【村田副院長】口内の問題は、菌による感染、力がかかることによる負荷、喫煙の3つが大きな原因といわれています。予防においてはお口全体をトータルに診ることが必要であり、生活背景も大事な要素となってきます。そのため日常では、フッ素配合の歯磨き剤での歯磨きに加え、デンタルフロスや歯間ブラシの使用をお勧めしたいですね。糖分が多い甘い物を取りすぎないなど食生活の改善や、喫煙習慣の見直しも考えていただければと思います。食いしばりの力が強い場合は、マウスピースを装着して歯が傷つくことを予防します。ご家族みんなが健康で暮らすために、歯科医院での予防を日常の習慣にしていただければと思います。
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。