検診・治療前の素朴な疑問を聞きました！

Qこちらで行うインプラント治療の特色について教えてください。

A

【村田副院長】当院ではどんな治療においても、エックス線検査をはじめ各種検査による徹底した資料採得、時間をかけた分析、それに基づく適切な診断、そして患者さんの生活背景、ご希望などをくみ取り、お立場に寄り添った治療を行うことを一貫して大事にしています。手術では、CTやデジタルワックスアップ、サージカルガイドなどの設備をそろえ、安全性と精密性を追求。インプラント治療やフルマウス治療経験が豊富な歯科医師が在籍しており、インプラント治療だけでなく、噛み合わせも含めたお口全体の包括的な治療を行っていることが特色です。「今」だけでなく患者さんの人生を考えた、長期的な視点も大事にしています。

Qインプラント治療は手術が伴い、怖いイメージがあります。

A

【三輪院長】患者さんの苦痛や不安を軽減することには心を砕いています。まず「外科手術」というと全身麻酔のイメージや、内容がわからないことへの不安が大きいと思いますので、カウンセリングで疑問や不安点をお聞きし、丁寧にご説明するようにしています。手術ですので、痛みや腫れをゼロにはできませんが、抜歯と同程度の侵襲と考えていただくとわかりやすいかもしれません。どうしても恐怖心が強い方には笑気麻酔を使用し、半分眠ったような状態で手術を受けていただけます。歯肉を切らずに骨に穴を開けるフラップレスという術式もあり、骨量が豊富であるなどその術式の適応である場合は、手術時間を短く、侵襲も少なくすることが望めます。

Q先生方はインプラント治療のご経験が豊富だそうですね。

A

【村田副院長】私も院長もインプラント治療については10年以上の経験があり、素晴らしい恩師にも恵まれました。難しい手術を間近で見て学ぶことができましたし、骨造成や歯肉移植など骨や歯茎が薄い患者さんにも対応できるスキルを身につけることができました。他院で難しいといわれた患者さんが相談に来られることもあります。ただやはり、患者さんの体の状態や生活背景、どこに価値を置くかといった考え方は人それぞれ。私たちも「インプラントありき」ではなく、入れ歯やブリッジなどその他の選択肢のメリット、デメリットをすべてご説明し、患者さんと一緒に、その方にとってより良いゴールを設定し、治療計画を立てていきます。

検診・治療START！ステップで紹介します

1各種検査を受ける

インプラント治療に限らず、現状把握のため、エックス線撮影、虫歯と歯周病の検査、口腔内の写真撮影、デジタルスキャンによる型採りなどを行う。患者自身もモニターで、噛み合わせなどの口内の状態を目で見て把握できる。特殊なエックス線撮影による骨格の分析や、口と顔のバランスを見るための顔貌の分析も行う。骨量や歯の根の部分を診るCT検査も重要だ。

2カウンセリングで説明を聞く

さまざまな検査により現状が明確になったところでカウンセリングへ。インプラント、入れ歯、ブリッジ治療それぞれのメリット、デメリット、おおよその治療計画や治療期間、費用などが提示される。不安や疑問はこの機会に遠慮なく聞こう。服用している薬や全身の健康状態も改めて確認される。インプラント治療と決まったら、手術日を相談し、決定する。

3手術にてインプラント体を埋入

手術は局所麻酔を使用。骨量が少ない場合でも骨造成の対応をすることにより、同日にインプラント体の埋入を可能とするケースもある。また、骨量が十分で状態が安定していれば、インプラント体の埋入後に仮歯の装着が望めることも。手術時間は本数や状態により異なり、30分程度の場合もあれば、2時間半から3時間ほどかかる場合もある。一人ひとりに合わせた治療計画にのっとり手術が進められる。

4インプラント体の上部に人工歯が取りつけられる

約2ヵ月ほど期間を置いてインプラント体と骨との密着を待ってから、人工歯を装着することになるが、場合によっては手術の日に仮の歯を装着することもあり、患者の状況に応じて望ましい治療計画を組んでいく。そして、患者それぞれに適した噛み合わせを、歯科技工士との綿密なやりとりを重ねて作り上げていく。

5定期的に通院してチェックを受ける

インプラントの上部構造には原則ジルコニアが使用され、汚れがつきにくい素材であったとしても、自分の歯と同様～毎日のケアが大切だ。ケアを怠るとインプラント周囲炎になる恐れもある。定期検診で、通常の歯磨きでは取りきれない汚れを歯科医師、歯科衛生士に確認、除去してもらう。「インプラントだから大事というより、自分の歯として大事にしてほしいです」と村田副院長は話す。