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加藤 武伯 院長の独自取材記事

きたやま歯科クリニック

(豊橋市/南栄駅)

最終更新日:2019/12/25

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南栄駅から西へ車で10分、バス停「北山」から徒歩3分。「きたやま歯科クリニック」は、穏やかな笑顔が印象的な加藤武伯(たけのり)院長が2005年に開業。グリーンを随所に配した院内にはキッズスペースもあり、温かい雰囲気で満たされている。その待合室の先にあるのは、完全個室の診察室とユニットで仕切られた半個室の診察室。誰もが気軽に来院し、治療が受けられる環境を整え、幅広い年代の患者を受け入れている。言葉の一つ一つに穏和で謙虚な人柄がにじみ出る加藤院長。勤務医時代には補綴・義歯治療の研鑽を積みながら、現在は「予防歯科が最も重要」と、予防にも熱心に取り組んでいる。そんな加藤院長に、クリニックの診療内容や予防歯科の重要性、歯科医師としての信念を語ってもらった。
(取材日2019年11月8日)

幅広い世代に予防歯科の大切さを伝える

こちらのクリニックには、完全個室と半個室、2種類の診察室があるんですね。

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お子さんからご年配の方まで、皆さんが気兼ねなく通っていただけることをめざして、今の造りにしました。例えば、小さなお子さんのいるお母さんは、歯科医院にかかるのも簡単ではありません。歯が悪くなっても我慢して、治療がどんどん後回しになっていく方も少なくありません。なので、お子さんが多少大きな声を出しても周りに遠慮しなくていいように完全個室の診察室を設けることにしました。患者さんの中には治療中の姿を人に見られたくない方もいらっしゃいますから、そのためにも個室の環境は必要だと思います。また、完全な個室ではなくても、視界が遮られることで、患者さんが自分の想いや要望を伝えやすくなるのではないかとも考えました。ほかにも、障害がある方や認知症を患っている方も、気兼ねすることなく通っていただけているようです。

障害がある方や認知症の患者さんの治療にも対応されているのですか?

大学で健常者と障害がある方、どちらも担当する科に在籍していた経験を生かし、当院でも障害がある方への診療を行っています。 ただ、患者さんと相談して、大学病院などほかの医療機関のほうがより良い診療を受けられると判断すれば、そちらをご紹介させていただく場合もあります。また、私自身が歯科医師として地域の介護認定に携わる活動もしていることもあり、認知症を患う患者さんの診察も行っています。そのため、どんな状況の方でも遠慮なく来院しやすい空間をつくる心配りは大切だと考えています。

先生の得意分野は補綴・義歯治療だと伺いました。

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以前、勤務していた歯科医院が、義歯・補綴治療に力を入れているところだったんです。院長は、以前、日本でも有名な東京の歯科医院で同業の歯科医師に補綴・義歯を指導するインストラクターもしており、その先生のもとで学びました。指導はとても厳しかったのですが、そこでじっくり学ぶことができて本当に良かったと思っています。義歯というのは、どんなに良くできたものであっても、人間が持っている噛む力の40パーセントぐらいしか発揮できないといわれています。だからこそ、患者さんがストレスを感じることなくよく噛める義歯を作りたいと思っています。

患者一人ひとりに合った予防ケアを提案

子どもの患者さんも多いそうですが、治療の際に気をつけていることなどはありますか?

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当院では、小さなお子さんがいらっしゃっても恐怖心がなくなるまでは無理に治療をしません。虫歯があるからと言って信頼関係がないまま治療を進めてしまうと、どんどん歯医者さんを嫌いになってしまいますよね。 緊急を要するケースでなければ、まず歯科医院に慣れてもらうことに力を注ぎます。最初は、歯磨きを一緒に行ったり、会話をしたりして少しずつ心をほぐしていきます。そうしてだんだん心を開いてくれたところで「虫歯の治療してみようか?」と尋ねると、頑張ってくれるお子さんがほとんどです。

予防歯科にも力を入れておられますが、具体的にどのようなことをするのですか?

基本的には「口腔ケア」「口腔内清掃」などです。ですが、患者さんごとに口腔内の状態・生活習慣が違うので、それぞれ相談しながらどんなケアを行うか決めていきます。流れとしては、まずお口の中を拝見し、現在の口腔内の状況をご説明して、患者さんがどうしたいのかを伺う。そして、歯を残すために必要なケアお話しさせていただき、納得いただけたら予防ケアを進めていくという流れです。唾液の分泌が足りない場合は「唾液腺マッサージ」を指導するケースもあります。

予防歯科には開業当初から熱心に取り組んでいらっしゃるそうですね。

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開業医として大切なのは、患者さんが自分の歯を維持して一生を過ごしていただくこと。「8020(はちまるにいまる)運動」といって「80歳になっても自分の歯を20本残しましょう」という運動がありますが、高齢になった時に自分の歯がどれだけ残っているかはとても重要で、それこそが歯科医師としての務め、役割だと考え、開業以来、虫歯や歯周病にならない口腔環境づくり、予防歯科に注力してきました。年齢を重ねても自分の歯が1本でも多く残っていれば、お孫さんと同じものを同じ食卓で食べられたり、楽しみの多い毎日が送れるのではないでしょうか。私自身、そのようなご高齢の方たちを大勢見てきたました。だからこそ、多くの人に予防歯科の重要性をお伝えし、早い段階で予防の意識を持っていただきたいと思っています。

義歯治療が進歩しても、自分の歯に勝るものはない

自分の歯で噛むことが、とても大切なのだそうですね。

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歯科治療の技術が進歩し精巧な義歯が登場しても、自分の歯に勝るものはありません。先ほどもお話ししましたが、皆さん食べることは好きですよね。年齢を重ねても、食べ物を自分の歯でしっかり噛めると、それは生きがいにつながりますし、噛むことによって脳が刺激されます。認知症を患う患者さんを治療する際、「たとえ最後の1本になってもご自分の歯で噛んでもらう」ということに私がこだわるのは、噛むことがもたらす脳への影響を考えてのこと。認知症の進み具合を緩やかにしたいと思っているからなんです。もちろん、自分の歯で噛める口腔環境を長く維持するには、信念だけでなく、精巧な補綴・義歯を作製する技術も必要です。当院の患者さんが、高齢になっても1本でも多くご自身の歯を残し、おいしく食事が食べられるよう、今後も経験と技術を磨いていきたいと考えています。

スタッフさんについても教えてください。

当院では、私以外のスタッフ全員が歯科衛生士で、歯科医師である私とは違う視点で患者さんをサポートしてくれています。日々さまざまな工夫をしながら患者さんとのコミュニケーションを図ってくれていて、私以上に患者さんを理解していると感じますね。スタッフが患者さんと信頼関係を築いてくれるおかげで、私が理想とする予防歯科の取り組みができている部分は大いにあります。患者さんの中には、予防歯科についてはもちろん、ご自分の歯についてもさほど興味がなかったのに、今は1ヵ月ごとにしっかりと定期的に来院してくださる方もいます。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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当院では、スタッフ全員でスムーズな受診をサポートしています。これからもご家族皆さんで通っていただけるよう、患者さんに合わせた診療を行っていきたいと思っています。また、当院では治療と同じように予防歯科にも熱心に取り組んでいますので、「歯が痛くないので歯科医院には行きづらい」ではなく、「歯は痛くないけど、歯のクリーニングをしたいから歯医者さんに行ってみようかな」という気持ちで来ていただけるとうれしいです。どんなことでもお気軽にご相談ください。

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