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熊野 壮一 院長の独自取材記事

くまの歯科

(春日井市/高蔵寺駅)

最終更新日:2020/04/01

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高蔵寺駅から車で約5分。山や田畑の多い、のどかな住宅街の中にあるのが「くまの歯科」だ。院長の熊野壮一先生は、近隣をはじめ、遠方からも患者を迎える多忙な歯科医師でありながら、常に多くの勉強会や講習会に参加するという勉強家。さらに、スタッフたちにも勉強会や実習を行うなど、クリニック全体の意識向上に努めている。「包括的な診療」を掲げ、スキルアップを怠らない熊野先生に、歯科医師になったきっかけから勤務医時代の話、さらにめざしている医療についてじっくり話を聞いた。
(取材日2016年12月22日)

医療の仕事に憧れ、地元で歯科クリニックを開業

まずは、歯科医師になったきっかけから聞かせてください。

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私は小学生の時に「歯医者になりたい」と言っていたそうなのですが、実はよく覚えていません。ただ、子どもの頃にテレビでアフリカの飢餓を特集したチャリティー番組を見て、「医療っていいなぁ」と思ったことは覚えているので、それがきっかけになったのかもしれませんね。きちんと考えたのは、高校になってから。医療系への憧れと、歯科医師ならば、自分のやったことが定期検査などの付き合い続けることで、結果としてわかるのではないかと思ったんです。それに、父はサラリーマンだったんですが、「サラリーマンのつらさがお前には合っていないから、できれば他の道に行きなさい」と大学受験の時に言われたことも大きかったですね。

大学時代、そして勤務医時代はどのようなことを学んだのですか?

私は埼玉県の城西歯科大学(現・明海大学)卒業ですが、地元は愛知ですので卒業したら戻りたいと思っていました。そこで愛知学院大学歯学部補綴科の臨床研修医になったのです。短い間でしたが、そこで補綴をしっかり経験したことは、今でも非常に役立っています。自分でもかぶせ物を作っていましたから歯科技工士にどのように依頼すればいいかがわかっているつもりです。その後は、補綴以外の経験を積みたくて、最初は名古屋市内のクリニック勤務し、次に、自分が開業したいと思っていた地域性の近いところとして、豊田市のクリニックにも勤めました。後者は、それぞれの得意分野を持った先生方が10人ほどいらっしゃったので、わからないことがあったら、すぐに聞ける環境であったのが良かったですね。ただ、当時は勉強会などに行く余裕はなく、今のように積極的に勉強するようになったのは、むしろ開業してからのことです。

この地に開業した経緯を教えてください。

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ここは実家から5分くらいのところなんです。だから、自分の出身学校である小中学校の生徒も来てくれるんですね。後輩というわけです。そもそも、歯科クリニックがたくさんあるところより、田舎でいいから、歯科のないところでこぢんまりとやろうと考えていまして、この土地は知り合いからたまたま購入することができました。駐車場はお隣から借りることができまして、地域の人と仲良くさせてもらいながら、現在まで続いています。患者さんも開業当時は地域の皆さんが中心でしたが、現在では遠方からも来てくださる患者さんもいるんですよ。

包括的な診療を方針として掲げ、スキルアップし続ける

クリニックの診療方針を教えてください。

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現在は「包括的な診療」を掲げているのですが、実は開業当時からではありません。きっかけとなったのは、活躍している同級生の勉強会ですね。もちろん真剣にやってきてましたが、自分や今までやって来たことは何だったのだろうと考えさせられたんです。それで、彼の師匠にあたる先生がやっている大学のコースを受講しました。それが大きな転機になりましたね。今までやったことのなかったことばかりを教わったんです。しかも、学んだことは自分のクリニックで実践しなければ意味がありませんから、試行錯誤しながら、徐々に取り入れていきました。さらに、その出会いがきっかけで、他の先生の勉強会にも参加するようになりましたし、症例発表のために、資料や写真もきちんと取って、後から検証する習慣もつきました。包括的な診療をやり始めてみると、知りたいことがたくさん出てきますので、いろいろな勉強会に行くことは現在まで続けています。

ご自身で学ばれたことは、スタッフ教育にも生かしているのですか?

自分が勉強して、いろいろな知識を得ても、実践するのは一人ではできません。スタッフの意識の共有も重要です。そこで、当クリニックでは、月1回の勉強会と、毎朝の朝礼をしたり、フリーランスの歯科衛生士さんを呼んで実習をしてもらったりと、スタッフのスキルアップを心がけています。自分だけ向上するのではなくて、スタッフみんなで向上していく努力はすごく大変ですが、実際みんなの意識も上がってきていると実感ができています。私はスタッフを信頼していますし、実際きちんとやってくれるスタッフですので、ありがたいとは常々思っています。これからも、くまの歯科を一緒に盛り上げて頑張っていきましょうと言いたいですね。

包括的な診療ということですが、具体的に診療ではどのようなことを心がけているのですか?

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自分が患者の立場でも納得できるようなことをやりたいと思っていますから、きちんと説明をして納得してもらって診療するように心がけています。患者さんの主訴をきちんと解決することが一番ですが、それだけに止まらず、口腔内全体を見て、さらに今後予測できることに対して必要な治療があれば、その説明をして、さらに治療してもらうようにするというのが包括的な診療になります。患者さんにその自覚がない場合には、根気よくコンサルティングを続けることも大切ですね。最終的に患者さんに喜んでもらえれば、それが自分にとっての生き甲斐だし、やり甲斐となっています。

患者にきちんと向き合えるクリニックをめざす

クリニックのこだわり、また導入している設備について聞かせてください。

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4年くらい前に改装をしたのですが、その際、プライベートを意識して診察室は半個室にしました。加えて、インプラント治療などもしっかりやりたいので、完全個室の部屋とコンサルティングルームを新たに設置しました。機器に関しては、CTとマイクロスコープは必須だと思っています。特にインプラント治療では、CTで3Dで撮影しないとわからないところがありますし、これなくしては安心して治療に臨めません。マイクロスコープについては、拡大鏡でも十分に大きく見えるのですが、ここぞというときには必ず使います。それにこれを導入してから、自分の治療がクローズアップされて見えるので、もっともっとスキルアップしなければと悟ることができました。もちろん、自分では丁寧にやっていたつもりだったんですがね。こういう基本的なことも、大切にしていく必要があります。

インプラントの治療にも力を入れているそうですね。

当クリニックの患者さんは、小さなお子さんから高齢者まで幅広いですが、中でも歯周病とインプラントをしたほうが良いと考えられる患者さんが多く来院されています。特に臼歯は重要です。臼歯で咬合ができなくなってしまうと、今度は前歯に負担がかかり、悪くなっていきます。もし、この臼歯に入れ歯を入れていると、金具がかかっている歯が悪くなってきて、入れ歯がどんどん大きくなっていき、最終的には総入れ歯へと移行していくことのなってしまうのです。それをどこかでくい止めるためには、ブリッジをしなくてすみ、周囲の天然の歯を削らないインプラントをお勧めしたいのです。自費診療のため、価格的な問題はあるかと思いますが、お勧めするのは自分自身や身近な人により良いものを入れてあげたいと考えるのと同じスタンスです。それを理解していただき、メリット・デメリットをお伝えするためにも、コンサルティングはしっかりするようにしています。

今後の展望、そして読者へのメッセージをお願いします。

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歯科クリニックというのは、患者さんにとっては来たくない場所であって、早く終わりたい場所だと思います。しかし、きちんとやろうと思うとどうしても時間がかかってしまいますし、できれば、昔の歯科のイメージではなく、新たなイメージをもって、時間がかかっても仕方がないと思って来ていただけるとうれしいです。一方で、今までいろいろな歯科に行って解決しなかったことがある人には、ぜひ一度来ていただきたいですね。何でもできるということではありませんが、気軽に悩みを言ってもらって、診断させてもらえればと思っています。

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