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高尾 征吾 院長の独自取材記事

グリーン歯科クリニック

(稲沢市/国府宮駅)

最終更新日:2019/08/28

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瓦屋根に白い壁、長窓が並んだ建物に、グリーンののれんがはためく。2016年に移転新築した「グリーン歯科クリニック」である。「歯科医院らしくなく、心が落ち着き、患者さんが話しやすい和風の空間をつくりました」と高尾征吾院長。いつも笑顔で、患者が「1ヵ月に1度来ればいいんでしょ」と気軽にメンテナンスに通ってくる、気さくで親しみやすい先生だ。職人のようにこだわりを持ち、説明を重視し誠意を尽くす。患者のほうも院長やスタッフを信頼して通い続け、自分の歯を守る意識を高めている。そんなクリニックの魅力や診療スタイルについて院長に語ってもらった。
(取材日2017年2月21日)

患者が落ち着く、こだわりの和風のしつらえ

和風のきれいな建物ですね。こだわりを教えてください。

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周囲が住宅地ということもあり、できる限り和風にしたいと考え、瓦屋根に漆喰風の壁にして、一部に格子を付けました。和風建築のデザインを見に京都に行ったりもしたんです。内部は天井を高く、構造用の太い木の梁が見えるようにしてあります。待合室のソファは高山の家具屋さんで選び、ブラインドは和紙を思わせるやわらかい感じにしました。やはり和風のものは職人仕事の魅力があります。また患者さんが落ち着いて話しやすい雰囲気にしたかったという理由が大きいですね。入口の「のれん」は何となく壁が広かったので付けたもので、ラーメン屋さんみたいかもしれませんが、「歯」の白い文字を入れており、歯科医院とわかっていただけると思います。

通路やユニット、トイレも広々としていますね。

トイレは赤ちゃん連れの方のためにおむつ替えの台も付けました。当院はスロープもないバリアフリーで、車いすの方は専用の駐車場からスムーズにチェアまで来ていただけます。ユニットが広いので付き添いの方も入れますし、車いすに乗ったまま頭だけヘッドレストに置いてもらって治療することも可能です。パーティションはチェアの近くだと圧迫感があると思って「もう少し離して」と言っていたらすごく広くなりました(笑)。あまりオープンだと嫌がる方もいるかもしれませんが、隣に知り合いがいて話が始まることも。「○○さん、あんたも来とるんか」と治療後に患者さん同士で一緒にお茶を飲みに行かれることもありますね(笑)。

先生は治療にもこだわりを持っておられるのでしょうか?

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そうですね、患者さんの口の中に入れるものをいかに精度良くするか、いかに長く持続させるかを一生懸命考えており、僕の仕事もある意味、職人仕事ですね。自分が大事だと思ったところは、とことんこだわったほうが良い結果につながると思います。ですから技工所も、義歯が得意、クラウンが得意、とそれぞれの技工所の得意分野を見極めて複数のところにお願いしています。僕自身も技工が好きで、やりだすと技工室から出られなくなってしまうので気を付けていますが、義歯が壊れたり割れたりしたら、即日修理することができます。すぐに治せないものも、とりあえず使える状態までにはするようにしています。

メンテナンスに注力し、できるだけ本人の歯を残す

来院される患者について教えてください。

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もともと高齢者が多い地域で、僕がフランクに接するように心がけているせいか皆さん結構しゃべりに来てくれますね(笑)。畑や田を持つ方も多く、採れた野菜を持って来てくださることもあります。また近くに保育園があるので夕方は子どもでいっぱいです。僕は、3歳ぐらいから1人でチェアに座れるようになればいいなと思っているのですが、実際2歳半ぐらいで平気で入ってくる子もいます。恐怖心の強いお子さんには歯科医院に慣れるためのトレーニングから行っています。家庭での教育も大事で、泣けば助けてもらえるという育ち方をすると本人も甘えてしまいますよね。歯磨きも同じです。「子どもが泣いてしまうから」と歯磨きをしなくなるとだんだん口腔内の環境も悪くなります。そうではなく、やることはきちんとやりましょうと親御さんにも話しています。お子さんは、痛くなる前に口腔内環境を良い状態に保つことが一番大事ですね。

こちらの診療の特徴としてはどのようなことがありますか?

患者さんには、こういう原因で現状はこうで、だからこうしていきましょうと、わかりやすい説明を心がけています。よく言うのは「治療した後が始まりですよ」ということ。歯は削っても治るわけではありません。削って代わりのものを入れる以上、そのケアが必要になります。うちは徹底してアフターケアをさせていただきますので、やり直しも少ないです。何もしなかったら今頃は歯がないだろうという人でも、ちゃんとケアして歯が残っています。高齢の患者さんに「何年も大事にしてもらえるから、まだ歯が残っているわ」と言われたこともあります。当院は、地域の患者さんがあってこそ。皆さんに時間をかけて丁寧にケアをしていきたいのです。

ケアという意味でメンテナンスに来られる患者は多いのでしょうか?

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1~2ヵ月に1回来られる方がほとんどです。「月に1回来ればいいんでしょ」と気軽に来られています。そしてここで知り合いに会って喫茶店へ行ったり、喫茶店へ行ってからここに来たり(笑)。そんなふうに歯医者らしくないほうがいいと思います。そもそも「歯医者さん」は行きたくないというイメージですが、患者さんには「それは自分が悪いんでしょう」と言っています。もちろん、痛みが軽減できるよう最大限努力していますが、痛くなってから来て、痛い所を治療するのだから痛いに決まっています。それを「痛いことしないで」とはおかしな話だと、厳しいようですがお伝えしています。ここはそんな話が気軽にできる場所ですね。治療ではなくてメンテナンスに来てくださいね、というわけです。わざわざ痛い治療をしたくない歯科医師と、痛いことをされたくない患者さんとで、ちょうどバランスがとれています。

地域の患者の健康のため、歯を残すことに尽力

先生の勤務医時代についても教えてください。

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大学卒業後は、いろいろな経験を積みたくて、忙しい歯科医院を希望して勤務しました。その次は違う分野も勉強したいと、金属アレルギーの問題に熱心な先生の下で、歯のみならず全身の健康を考えた治療にも取り組みました。現在も近くの皮膚科さんと連携して、心配な方にはパッチテストを受けていただいています。体の状態を知ることは重要だとその歯科医院で学びましたので、患者さんには、内科にかかっているかどうかや内服薬について聞くようにしています。地域の患者さんを大事にするという目的において、医科と歯科の連携は大切だと僕は考えています。勤務医時代の患者さんで、僕の治療がいいとおっしゃって今もここまで通って来てくださる患者さんもあり、ありがたいことだと思っています。

スタッフの方も含め、クリニック全体で心がけていらっしゃることはありますか?

僕は、自分が一生懸命施術した人がすごく満足して帰られるときとか、「先生にやってもらえてよかった」「ありがとう」と言われると、とてもやりがいを感じます。スタッフにも「充実感はお金だけでは得られないよね」と話していて、全員がそういうスタイルです。僕だけで一から十まで全部はできないので、スタッフにある程度任せることになりますが、みんな責任を持って仕事をしてくれています。また患者さんに何か聞かれたら、誰もが同じことを答えられるよう、普段から知識や情報を共有しています。歯科衛生士の仕事は特にメンテナンスにおいて重要であり、その意味で歯科医師と同等の立場にあると思っているので、彼女たちの頑張りはうれしいですね。

これからの展望についてお聞かせください。

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今までどおり、口に入れたものを長持ちさせられるように、なるべく削らないように残していきたいですね。天然の歯に優るものはないですから。どうしても削らなくてはいけないときは原因を明確にし、そこから以後の予防につなげる。そこを患者さんと一番しっかり話し合わないといけません。実は虫歯は削らなくてもよくて、多少色がついていても管理できればそんなに急に症状が進むことはありません。ただこれはずっと僕が定期的に状態を見ているから言えることです。毎月ここで掃除をすればそれで大丈夫という状態ならば、そのままでいいわけです。患者さん自身が頑張って当院に付き合ってくださるから可能なことであり、患者さんには本当に感謝しています。これからも、気軽に、なおかつ、真剣に通っていただけるように患者さんと良い関係を築いていけたらと思います。

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