山本 昌宏 院長の独自取材記事
スマイルプラス矯正歯科
(川西市/川西能勢口駅)
最終更新日:2026/04/15
川西能勢口駅から徒歩1分の「スマイルプラス矯正歯科」は、「子どもが主役の矯正歯科」を掲げる歯科医院だ。ナポリの街の広場をイメージしたという円形の待合室が出迎える院内は明るく温かな雰囲気。アロハシャツ姿で患者を迎える山本昌宏院長は、マウスピース型装置を用いた矯正のセミナー講師を数多く務め、他の歯科医師からも指導を求められるスペシャリスト。子どもの成長を生かした非抜歯の矯正を得意とし、先端の矯正技術をフレンドリーな対応で届けることを開業以来の信条としている。患者に笑顔だけではない、プラスアルファを届けることをめざす山本院長に、矯正への思いと歩みを聞いた。
(取材日2026年3月31日)
笑顔だけでなく、プラスアルファを届ける矯正の専門家
先生が歯科医師になり、矯正歯科を専門にされた経緯を教えてください。

父は口腔外科を専門とする歯科医師で、父の兄弟も全員が歯科医師という環境に育ちました。兄2人が医師の道に進んだこともあり、自分は父の後を継ごうと、自然と歯科医師をめざすようになったんです。父の専門の口腔外科とは別の領域が良いだろうと考え、小児歯科や麻酔科と迷った末に矯正歯科を専門に選びました。大きな転機になったのは、学生時代にアメリカ矯正歯科の勉強会で聴いたローズマリー・ブレイ先生の講演です。「矯正とは歯を並べるためだけではない、患者の人生を変えるためのものだ」という言葉に胸を打たれ、矯正の可能性の深さを知りました。
こちらで開業された理由と、クリニック名に込めた思いをお聞かせください。
当初は東大阪で開業していた父と一緒に診療することも考えました。ただ、矯正を学ぶうちに、一般の歯科医院で行う矯正と専門の歯科医院の矯正は違うと実感。矯正専門の歯科医院としての道を追求したいという思いから、あえて父のもとを離れて独立する道を選んだんです。川西は母方の祖父母の家があり、子どもの頃から遊びに来ていたなじみのある地域。自然が豊かなところも気に入っています。クリニック名には、矯正によって笑顔に加えて自信や達成感、歯磨きの習慣といったプラスアルファを届けたいという思いを込めました。ロゴマークは、スポーツ大会のメダルをデザインしたアーティストに制作を依頼しました。矯正中の子どもたちの多くは受験を経験し、努力の末に挫折を味わうこともある世代。矯正は、頑張った分だけ結果につながると考え、皆に金メダルを取ってほしいという願いを込めました。
院内の明るい雰囲気づくりにも、何か理由があるのでしょうか。

勤務医時代に初めて矯正を担当した患者さんが、大きな気づきをくれました。非抜歯できれいな歯並びをめざして取り組んだのですが、ご本人は「装置が痛かった、つらかった」と。技術面では順調に進んだ矯正でも、矯正中の体験がつらければ患者さんの満足にはつながらないのだと痛感しました。それ以来、矯正の経験そのものをポジティブに感じてもらうことを大切にしています。白衣ではなくアロハシャツで患者さんをお迎えしたり、ナポリの街の広場をイメージした明るい雰囲気の待合室にしたりと、「ここに来るのが楽しい」と思ってもらえるよう工夫を重ねてきました。先進の矯正をフレンドリーな対応で届ける。開業時から変わらない、当院のモットーです。
非抜歯で痛みに配慮、成長を生かした子どもの矯正
お子さんの矯正では、どのような点を大切にされていますか?

当院は「子どもが主役の矯正歯科」を掲げています。できるだけ歯を抜かず、目立ちにくい装置で、痛みの少ない矯正を提供することが基本です。特徴的なのは、お子さんの成長を利用した2段階の矯正です。まずボクシングのマウスピースのような機能的矯正装置を使い、唇や舌の正しい位置を筋肉に覚えさせます。例えるなら鉛筆の持ち方を直すグリップのようなもので、装着することで正しい筋肉の使い方が身につくことが見込めます。ある程度矯正が進んだら、顎を広げたり歯を並べたりするためのマウスピース型装置に移行します。始める時期は、永久歯に生え変わり始める6歳から7歳ごろが理想的です。子どもは大人に比べて抜歯せずに矯正が進められることが見込め、私自身の非抜歯矯正の知見を生かせる年代でもあります。
なるべく歯を抜かない矯正や痛みへの配慮について、詳しく教えてください。
大学卒業後の一般歯科の臨床研修では「歯を削らない・抜かない」ことが大切にされていたのに、矯正の世界では抜歯が当然とされていることに疑問を感じました。アメリカの矯正歯科で広く知られるグリーンフィールド先生が掲げる非抜歯の矯正の哲学に共感し、以来、そのスキルを磨いてきたのです。顎の幅を広げることを図ったり奥歯の位置を整えることをめざしたりする工程を丁寧に踏むことで、抜歯が必要とされるケースでも歯を抜かずに済むことが期待できます。また、痛みへの配慮も徹底しています。ワイヤー矯正では、歯の表面に取りつけるブラケットの大きさやワイヤーの太さを細かく選び、締めつけや痛みを感じにくい組み合わせを追求しています。マウスピース型装置を用いた矯正においても痛みが少ないとされる装置を採用し、お子さんの負担をできる限り軽くすることを心がけています。
矯正を提供するスタンスや設備面でこだわっていることはありますか?

当院では子どもも大人も、マウスピース型装置を用いた矯正がほとんどを占めています。私はマウスピース型装置を用いた矯正のセミナーで講師を数多く務め、他の歯科医師から症例の相談を受けたり指導したりしています。積み重ねてきた経験と知見をアウトプットし、日々の診療にも還元するよう努めています。設備面では、口腔内スキャナーを2013年に導入し、以降5台買い換えてアップデートしてきました。CTも先進のものを取り入れ、精密な診断に役立てています。当院は子どもの矯正が中心ですが、大人の矯正にも対応しており、サンフランシスコでの成人矯正セミナーに参加するなど研鑽を続けています。親子で通われる方もいらっしゃいますし、平日の午前中は大人の方に比較的ゆったりと矯正に臨んでいただける時間帯です。
患者の「楽しい」の声を励みに、長く寄り添い続けたい
患者さんと接する際に大切にされていることを教えてください。

矯正は長いお付き合いになりますから、楽しく通い続けてもらうことを大切にしています。心がけているのは、お子さんを一人の人間として尊重すること。当院では母子分離で対応し、診察室はオープンスタイルです。隣で別のお子さんが頑張っている姿が見えるようにし、自然と、お互いに支え合える環境をつくっています。説明の際は、まずお子さん本人に内容を伝えた後、お母さんにも同じ説明をします。決して二度手間ではなく、「あなたを一人前の人として認めている」という姿勢を大切にしたいんです。うれしいことに、当院に訪れた患者さんの中には歯科医師や歯科衛生士になった方もいます。「歯科医院に来るのが楽しかったから」と言ってもらえた時は本当に励みになりましたね。
スタッフの皆さんや、院内の衛生管理についても伺えますか?
スタッフは皆仲が良く、「すごく気が利く」と他院の先生から褒めていただくこともあります。私にとってスタッフは家族同然の存在。海外で開催される勉強会に一緒に参加したり、私のお気に入りのナポリ風のピザのお店に皆で食べに出かけたりすることもあるんですよ。衛生管理にも開業当初からこだわりがあります。当院では矯正で使うプライヤーという器具を、すべて患者さんごとに滅菌しています。使い捨てにできるものは捨て、滅菌できるものは徹底して滅菌する。目に見えない部分ではありますが、安心して矯正を受けていただくために欠かせない取り組みだと考えています。
最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

これからも先端の技術や知見を学び続け、常にスキルをアップデートしていきたいと考えています。一方で、私には9歳、6歳、1歳の3人の子どもがいますので、少し仕事をセーブしてわが子との時間も大切にしたいですね。歯科医師だった父は一昨年に東大阪の歯科医院を閉じましたが、90歳近くまで現役で診療を続けていました。その背中を見てきたからこそ、自分も生涯現役で患者さんに寄り添い続けたいと思っています。おいしいおそばを食べたい時にファミリーレストランではなくおそば屋さんを選ぶように、矯正にも専門の歯科医院だからこそ届けられるものがあります。笑顔とプラスアルファを提供するために積み重ねてきた技術と工夫を、これからも磨き続けていきたいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とは機能的矯正装置を用いた小児矯正/77万~132万円(別途検査料/7万7000円~)、マウスピース型装置を用いた小児矯正/49万5000~99万円(別途検査料/7万7000円~)、マウスピース型装置を用いた成人矯正/110万~132万円(別途検査診断料/7万7000円~)、小児のワイヤー矯正/77万~132万円(別途検査料/7万7000円~)
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

