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石井 建行 院長の独自取材記事

石井歯科室

(犬山市/羽黒駅)

最終更新日:2021/10/12

石井建行院長 石井歯科室 main

羽黒駅から車で4分程にある「石井歯科室」。通り沿いに白い外壁が目を引く同院は、院内も白を基調とし、清潔に保たれ気持ちの良い空間が広がる。受付には石井建行(たつゆき)院長が作った焼き物やグリーンが置かれ、窓から差し込む光と相まって温もりも感じる。石井院長は丁寧な治療をモットーとしており、補綴を得意とする。「見えないところもいかに突き詰めて、細部まで丁寧に治療できるかを常に考えています」そう語る石井院長の言葉からは、歯科診療に真摯に、誠実に向き合う姿勢がひしひしと伝わってくる。気さくで優しい笑顔が印象的な石井院長に、得意とする治療や診療時の心がけ、大切にしているポリシーなど、たっぷりと話を聞いた。

(取材日2020年8月13日)

先を見据え、歯が長持ちする治療を突き詰めていく

まず犬山の地で開業されたきっかけを教えてください。

石井建行院長 石井歯科室1

直接のきっかけは知り合いの材料屋さんからのご紹介だったのですが、大学を卒業してすぐに犬山市のクリニックに就職した経緯もあって、この地になじみがありました。この場所はもともと飲食店が入る予定だったんですが、さまざまな条件から難しかったようで開業されるのを断念されていたんです。その後私がお話をいただいのですが、その時もこの場所で建物が建てられるようになるのは一年先になるということで、開業がすぐには難しい状況に直面しました。ですがよく調べたら建物を建てられる土地にすでになっていたことがわかったんです。これはご縁だなと強く感じまして、ここに開業しました。

開業まではどのようなご経験をされてきたのですか?

私は出身が名古屋市で堀川の近くに実家があるのですが、さまざまな土地で経験を積みました。大学卒業後に勤めた犬山市のクリニックは先生が3人いる比較的規模の大きなクリニックで、大学で自分で調べて、このクリニックであれば研鑚を積むことができるのではと感じて飛び込みました。その後金山の方でも勤務しましたが、そこから依頼を受けて東京の伊豆大島にあるクリニックに行ったんです。そこには3年程いて、その後また依頼を受けて今度は滋賀県で勤めました。そこで6~7年程勤めたかと思います。一般歯科を中心に、場数は相当踏みましたね。

多くの経験を積まれていますね。一貫して大切にされてきたポリシーはありますか?

石井建行院長 石井歯科室2

目先の治療ではなく先のことを見据えて治療をすることです。しっかりと治療をして、後は経過観察で定期的に検診に来ていただくのが理想です。ただ、例えば噛めないという訴えがあった場合に、噛めるようにするにはここまでの治療が必要だと考えるけれども、患者さんの希望は悪くなっている1本の歯だけ治してほしい、といったことがあります。説明をしてそれでも希望どおりにということであれば、患者さんの納得できる治療をしていきます。治療では説明が多くなりますが、100%は難しくてもそこをめざして、見えない部分もできる限り細部まで丁寧に治療していきたいと常に思っています。歯に対して持つ意識は人それぞれ違いますので、思いが伝わらずジレンマを感じることもありますが、理解してくださる方もいます。それが今の私のモチベーションになっています。

見えない箇所も細部まで丁寧に治療し、最善を尽くす

得意とされている治療はありますか?

石井建行院長 石井歯科室3

補綴ですね。歯がない、欠けている、などでうまく噛むことのできない部分を治療していくことが得意です。この、うまく噛めるようにしていく治療は丁寧にしたいと思っています。例えばどこで噛んでるのかご自身でもわかっていらっしゃらないほど、歯がなかった方が、心機一転治そうと来ていただいて、半年程かけて上の歯も下の歯もしっかり治療していったときなどは達成感がありますよね。歯の入れ方一つとっても、なるべくきれいな生え方に見えるように、出ている歯を少しひっこめたり、顔のくぼみに合わせてきれいな歯並びにしたりといったことも考えて治療します。女性ですとほんの気持ち中央に寄った歯の生え方がきれいに見えるので、そういった細かなことまで考えながら、気をつけて治療しています。

補綴治療について教えてください。

かぶせ物や詰め物をする際、保険適用では銀歯にするのが一般的ですが、最近は白い素材の補綴物も一部保険適用になってきています。例えば強化プラスチックがそうですね。保険適用外ですとセラミックという陶器で作られた補綴物もあります。ただ、陶器ですと割れたら作り直す必要があるので、陶器と歯科用プラスックの良いところを取り入れた素材を使うこともあります。このハイブリッドセラミックを使うことで、欠けたりした場合の修理が、陶器だけの場合よりも簡単であるというメリットもあります。もし作り直しとなると、削ったり麻酔をかけたりといったことも必要になりますし、患者さんの負担も大きくなりますので、今はこちらを主に使用して治療することが多いですね。補綴物のベースとなる金属も選べるようになっています。もちろん患者さんの希望を踏まえた上で、納得いただける方法を選択し治療していきます。

患者さんが納得できる治療を大切にされているのですね。

石井建行院長 石井歯科室4

そうですね。一つ一つの補綴物が持つメリット・デメリットや、治療費も含めて、まず丁寧に説明をします。初診時にヒアリングシートを記入していただいているので、まずはそこから患者さんの希望をくみ取っています。例えば「良いと思われる治療を受けたい」とか、「保険の範囲内で治療してほしい」、「説明を受けてから治療したい」といったように、希望を書いていただけるようになっています。先々のことを考えたときにその患者さんのお口の状態に合った適切な治療があれば、その提案もしています。ただ、基本的には患者さんの納得いただける治療を提供したいと考えているので、そこをベースに方法を模索していきます。

丁寧な説明を重ね、患者が納得できる治療の提供を

患者さんの先のことまで考えていらっしゃるのが強く伝わってきます。

石井建行院長 石井歯科室5

そうですね。その患者さんの歯が長く使えるにはどうすればいいかは一番に考えますね。悪くなった歯だけを治すのでしたらすぐに終わりますが、長い目で見たときにどうかという目線から入って、細かな治療を頭の中で組み立てて治療します。今ある歯の耐久性はもちろんのことですが、全体として考えた時にどうかも考えますね。例えば悪くなった歯を残すと他の歯も悪くなる可能性がある場合、その歯を保存するか、あるいは抜くのかというところで選択肢が分かれてきます。歯科医師の永遠のテーマだと思いますが、患者さんに残したいという思いがあった場合は、その方向で最善の治療をしていきます。残した場合のリスクも説明して、チェックしに来ていただけるようお話もします。その都度丁寧に説明をするようにしていますね。

スタッフさんに伝えていることはありますか?

スタッフの個性を尊重したいという気持ちもあって、私からこうしてほしいと伝えていることはほとんどないんです。もちろん治療中、患者さんの歯に向き合っている時間は真剣になりますから、指示はいろいろと出します。私自身治療は緊張感をもって根を詰めてやっていますので、スタッフにも緊張させてしまっているかもしれませんね。それだけ、妥協したくないという思いがあります。ですが治療以外の場面では、例えば患者さんへの言葉遣いですとか、対応で失礼に感じることは伝えることはありますが、スタッフ自身の魅力と感じる部分は大切にするようにしています。

最後に、読者にメッセージをお願いします。

石井建行院長 石井歯科室6

歯の困りごとがあったら、早めにご相談ください。特に小さなお子さんは、何もなくても一度は来ていただくと良いと思います。1歳~1歳6ヵ月くらいまでには歯科医院に行かれるのがいいでしょう。例えば虫歯になりやすいですとか、その子自身の持つ歯の特徴がだいたいわかると思いますし。お母さんがそれを知っていると成長の過程でも気をつけることができますし、歯に対する意識も変わると思います。忙しいとは思いますが、ちょっとの時間でいいんです。少し見せていただくだけでその先が変わってきますし、その時は手間であっても、結果として将来の負担も減ると考えます。長く噛める歯であるよう、そのお手伝いができたらと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

セラミック/6万6000円~(税込)、ハイブリッドセラミック/8万2500円~(税込)

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