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高島 正樹 院長の独自取材記事

愛和レディースクリニック

(伊丹市/伊丹駅)

最終更新日:2024/09/09

高島正樹院長 愛和レディースクリニック main

JR宝塚線と阪急伊丹線の伊丹駅を最寄り駅とする「愛和レディースクリニック」。神戸大学大学院を卒業後、イギリス留学、総合病院で婦人科、産婦人科に加え、思春期や更年期のさまざまな症状に対する診療経験を積み、女性を取り巻く健康を専門に研鑽を重ねた高島正樹先生がなじみある場所に開業したクリニックだ。産婦人科を標榜し、婦人科や女性内科疾患にも対応。最近では過活動膀胱や膀胱炎に悩むものの泌尿器科には行きづらいという患者のために、女性泌尿器科の診療も行っている。親身で丁寧な対応を心がける高島先生を頼って、連日幅広い年代の女性が訪れる同院。その診療のモットーや特徴について、高島院長に話を聞いた。

(取材日2019年9月11日/更新日2024年8月26日)

総合病院で培った専門知識で地域医療に貢献

医師を志したきっかけを教えてください。

高島正樹院長 愛和レディースクリニック1

小学3年生の時に神戸医科大学の整形外科に入院したことがきっかけです。ちょうど夏休みの時期でした。整形外科には多くの人がリハビリテーションを受けに通っており、それを目の当たりにして医学へ興味が湧いたのです。その後医師になり、留学して海外の医療現場にふれたことは、大きな経験になりました。日本の医療は専門分野を大切にするあまり、狭く閉じられた環境になりがちなのですが、海外の医師たちはアクティブに活動の幅を広げ、自由な環境で診察をしていました。その現場を見て、私も視野を広く持って診察に携わろうと思うようになったのです。開業前には国立循環器病研究センターで胎児の治療にも携わりました。開業してからは当時と似た症例を診ることはありませんが、自分自身が産婦人科医師を続けていく上で大きなモチベーションとなっています。

開業までの経緯を教えてください。

1986年に医学部を卒業し、医師になって今年で33年がたちます。医師になった当初は開業について考えておらず、重篤な妊婦さんを診察するような、設備の充実した総合病院で診察を続けていくつもりでした。しかし徐々に時間が区切られる総合病院ではなく、時間をゆっくりかけて患者さんと向き合いたいと思うようになり、開業を決めました。この土地は勤務医として働いていた頃から土地勘があり、またこの辺りには私が専門としていたメンタルクリニックと婦人科クリニックが少なかったことも後押しとなり開業に至りました。研修医の頃にお世話になっていた教授が心身症にも力を入れていたこと、そして、もともと手先が器用で脳外科に進むことも考えていた私にとって、心と体を診ながら外科と内科を横断する婦人科と、2つの命を同時に診察しなくてはならない産婦人科は、まさに理想的でした。厳しい分野ではありますがとてもやりがいを感じています。

主な患者層はどのような方ですか?

高島正樹院長 愛和レディースクリニック2

この地域は都会にありがちな殺伐とした雰囲気もなく、患者さんもご自分のペースで通われる地域の方が多いです。近隣にはマンションもあり、若い方、家族連れ、更年期障害に悩まれる方など非常に多くの女性にお越しいただいています。遠方ですと、勤務医時代からの患者さんが奈良や滋賀から通ってくださっています。年齢層は思春期症状の相談に来られる10代の方から、90歳を超えられた方まで幅広いですね。婦人科という科の特徴から、地元ではなく遠方での診察を希望される方もおられるので、さまざまな地域からいらっしゃいます。婦人科のように、女性の患者さん相手の診療では話しやすい雰囲気が大切だと思っていますので、患者さん目線の会話を心がけています。おかげで、ご自身の話、心にたまったいろんなことを話すために来られる方もいらっしゃいますね。

更年期障害や自律神経の乱れは、漢方でアプローチ

どのような症状の患者さんが多いですか?

高島正樹院長 愛和レディースクリニック3

やはり更年期や自律神経の乱れを訴える方や、メンタルヘルスケアを希望される方が多いです。年齢でいうと40代から50代の方が多いです。思春期特有の悩みが原因でお母さんと一緒に来られる10代の患者さんも多いです。こうした患者さんの場合、抵抗を感じる方には無理に診察は行いません。また親子関係がお子さんの症状に影響していることもありますから、お母さんの相談に乗るということも含めて診察として対応しています。今は当院は診察スペースには1人、受付に2人のスタッフがおりますが基本的には若い方ではなく出産、子育て含めて経験している年配の方が多いです。というのも、やはり産婦人科、婦人科はデリケートな問題で来院している方が多く、例えば待合室でも「緊急の方がいるので順番が少し前後します」というような一言の配慮があるかないかで印象はまったく変わります。私も含めて患者さん目線をモットーに対応するように工夫しています。

クリニックでの治療の特徴があれば教えてください。

先ほどお話しした思春期症状に特化した外来やメンタルヘルスなど、女性に寄り添う診療がモットーですが、特に力を入れているのは漢方ですね。西洋薬に頼り過ぎず、自分の治癒力を高めて病気を治していけるように手助けする方法として漢方を用いています。私自身も胃腸が悪く、胃薬が効かなかった時に漢方を飲んでいた経験があり、そこから漢方の勉強に注力しています。漢方にも副作用がないわけではありませんが西洋薬に比べて少なく、また西洋薬に抵抗がある患者さんでも漢方は比較的受け入れやすいという利点があります。

漢方は特にどのような症状に用いるのですか?

高島正樹院長 愛和レディースクリニック4

症状が漠然としており病名が絞り込めないような、例えば更年期障害に多いほてり、だるさ、イライラするような症状には有用だと思います。西洋薬にはイライラを取るための薬は実はあまりなく、処方する場合は安定剤のような薬になってしまいます。その点、漢方は気持ちを落ち着けるための薬も多く、更年期障害や自律神経の乱れに悩む患者さんに処方しています。

入院を経験して知った、患者目線の親身な医療の大切さ

診察におけるモットーがあれば教えてください。

高島正樹院長 愛和レディースクリニック5

診察にはできるだけ時間をかけ、丁寧に説明するように心がけています。実は大きな病院だと午前中は外来の診察が可能でも、午後には手術が決まっているなど、その後に続く予定が決まっているため、診察の順番が後ろの患者さんほど診察時間が短くなる場合があります。私は長くお待たせしてしまった患者さんにこそきちんと説明するようにしています。その分どうしても待ち時間が長くなってしまうのですが、かつて師事していた教授から「患者さんが待っても仕方ないと思えるような、十分な医療を提供しなさい」と言われたように、「これだけ丁寧に説明していたら時間がかかっても仕方ない」と患者さんに納得してもらえる診察を心がけています。患者さんは何らかの不安があって来院されていますから、少しでも解決へ進み、患者さんに来て良かったと思ってもらえるよう、誠意ある診察を心がけています。

最近増えてきた訴えはありますか?

当院では女性泌尿器科も診察していますが、頻尿・残尿感などの症状がある膀胱炎や過活動膀胱の患者さんが増えています。泌尿器科に行くことに抵抗がある女性の患者さんも多いので、当院のような女性が通いやすいクリニックだと泌尿器の相談もしやすく通いやすいとおっしゃっていただいてます。また婦人科の知識を持った上で診察できますので、例えば筋腫が膀胱を圧迫していたことが原因となっている場合でも、適切に対応できることが強みだと思っています。長年、婦人科を中心に多くの科で診療経験を積んできましたので、幅広い視野で患者さんの症状を診ることができると考えています。また、ここ最近は生理の異常を訴える患者さんも増えてきました。重い生理痛で悩んでいる方だけでなく、過多月経や月経困難症などの月経異常を含め、さまざまな患者さんがいらっしゃいます。

最後に、読者へのメッセージをお願いいたします。

高島正樹院長 愛和レディースクリニック6

最近はホームページなどで事前に医師の情報を調べることができます。まずは恥ずかしがらずにクリニックに来て相談してもらえればと思います。クチコミが良くても、相性が合う、合わないということがありますから、まずは一度診察を受けて先生に悩みを相談してみましょう。婦人科はついつい我慢してしまう患者さんも多いのですが、我慢は一番良くありません。実は私自身、イギリス留学後に入院治療を経験したので、患者さんがいかに不安で心配な気持ちで来院しているかについてもよくわかります。そういう意味で、患者さん目線で診察すること、親身で丁寧な対応の重要性は痛感しています。どうぞ一度、気軽に相談にお越しください。

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