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三宅 光富 院長の独自取材記事

みやけ内科クリニック

(西宮市/さくら夙川駅)

最終更新日:2020/03/31

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春には桜の名所として知られる夙川河川敷。住宅街が広がる地域を抜け、JRさくら夙川駅改札前のビルにある「みやけ内科クリニック」。兵庫医科大学を卒業後、同大学病院や西宮市立中央病院などで長く診療を続けてきた院長の三宅光富(みつとみ)先生が、さくら夙川駅ができた2007年に開業した。呼吸器を中心に内科、アレルギー科を標榜し、「何でも相談できるホームドクター」としてスタッフとともに患者目線に立った診療に取り組んでいる。往診や在宅診療にも「24時間365日」体制で対応している三宅院長に、現在の診療方針や、患者への思いなど、じっくりと話を聞いた。
(取材日2019年4月17日)

24時間365日体制で在宅診療や看取りに対応

院長が、医師の道をめざしたきっかけを聞かせてください。

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父親をはじめ、親族の大半が医師だったので、小さい頃から、医師になるということなんだろうな、という気持ちは漠然とありました。僕が医師にならないと、両親が周囲から何か言われるかもしれない、と子どもながらに感じていましたね。かといって、両親から強く望まれたり、ということもなくて。医学にもまったく抵抗がなく、好きな世界だったことも大きかったです。父親は開業医で、本来なら長男である僕が父の後を継ぐ予定だったのですが、なかなかそううまくはいかず(笑)。自分で開業することになりましたね。

呼吸器内科に進んだのはなぜですか。

学生時代、呼吸器を担当していた講師がとても面白い方で、この先生と一緒に仕事したいなと思ったことがきっかけです。また、循環器内科や消化器内科と比較すると、呼吸器内科を専門としている医師は少ないんです。しかも、関東に比べて、関西はより一層少ないと思います。その世界で勝負したいという気持ちがありました。何より、呼吸器という分野がとても好きだったんですね。卒業後は悪性腫瘍、肺がん、気管支喘息、COPDとも呼ばれる慢性閉塞性肺疾患などを中心に多くの患者さんを担当してきました。また、兵庫医科大学病院では、アスベスト健康被害を受けた方が大勢来院されていまして、中皮腫の患者さんを診る機会も多かったです。

夙川の地で開業されて12年目を迎えます。

出身大学である兵庫医科大学にも近く、1989年に卒業した後も、同大学病院や西宮市立中央病院で勤務してきたこともあり、ゆかりのある地です。クリニック前にあるJRさくら夙川駅が開業したのが2007年。当院もその年の10月に開業しました。専門である呼吸器内科を主に、内科全般、アレルギー科の疾患も診療しています。

患者層や主訴、診療内容について教えてください。

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来院される方の大半が喘息、COPDなどの呼吸器疾患ですね。あとは生活習慣病、花粉症、アトピー性皮膚炎、じんましんなどの患者さんも来られています。地域の方々がメインですが、駅改札前で、夜8時まで診療していますので、大阪や神戸からの通勤、帰宅途中の方も来られています。また、大学病院も近いので、通院が難しくなった方を紹介されることも多く、午前診と午後診の合間に在宅診療を行っています。西宮市の在宅診療を行っている医師仲間たちで連携し、「24時間365日」体制を整えていまして、看取りにも対応しています。

的確な診断と論理的な説明を心がける

呼吸器内科だからこそできることは?

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例えば、喘息やCOPD、またこれらを合併されている方がいます。それぞれ、どの病気なのか、きちんと診断を行うことに注意を払います。診断をつけるのは、専門的な知識がないと難しいんですね。クリニック内には、エックス線はもちろん、肺機能検査、呼気中の一酸化窒素測定をする機器などをそろえています。これらは呼吸器内科を専門としているクリニックでないとあまり置かれていないと思います。咳が出るから、呼吸がつらいからと症状だけですぐに喘息、などと判断するのではなく、きっちりと診断するための根拠や数値を示すこと、そして、わかりやすく、論理的に説明して患者さんに理解していただくことを心がけています。

在宅診療には特に注力して取り組まれていらっしゃるそうですね。

開業する時から、在宅診療、往診ありきの診療を考えていました。呼吸器疾患の方だけでなく、悪性腫瘍や生活習慣病の患者さんも対応しています。外来に来られている方でも、通院が難しくなってきた方や、在宅酸素療法が必要な方は往診にスムーズに移行できます。呼吸器という専門性に加え、総合的に診療することができないと、ホームドクターとして診療をすることは難しいと思います。内科全般はもちろん、他の専門領域についても、適切にアドバイスを行い、必要であれば他院を紹介し、連携して治療を行うことが必要です。

在宅診療を行うにあたり、大切にしていることはありますか。

患者さんに対して親身になって診るというのは当然です。患者さんと同じくらい、患者さんを支え、介護や看護をされているご家族の負担や苦労をちゃんと共有し、きっちり理解してあげないと、在宅診療は成り立ちません。そのため、ご家族ともじっくりお話しして、フォローは欠かしません。患者さんの容体や状態も逐一説明し、今後起こりうる状況や、どんなリスクがあり、どのような症状が出てくるか、そして在宅で最期の看取りまでできるのか、話し合っていきます。

患者さんを支えるご家族のフォローも重要なんですね。

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特に呼吸器疾患は、呼吸が苦しくなる様子を見ることで、ご家族もつらくなってしまうんです。どういう症状が出るか、話は聞いていて、頭で理解していても、いざ患者さんが苦しまれていると、どうしても救急車を呼んでしまい、病院に搬送されてしまう。患者さんご本人がご自宅で最期を迎えることを望まれていても、病院でお亡くなりになるケースも少なくないんですね。そのために、何かあれば、先にまずお電話をくださいと、「24時間365日」いつでも連絡していただけるようにしています。

患者目線に立ち、対等の立場で接する

患者さんと接する際に心がけていることはありますか。

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患者さんはクリニックに来るだけで緊張している方も少なくありません。病院に行かなければいけない、という精神的な負担を持たなくて済むよう、病院らしい雰囲気をできるだけ排除し、リラックスできるような空間をつくることは重要視しています。また、「人対人」。つまり、その患者さんを大切に思い、患者さん目線に立ち、患者さんの立場になって考える。われわれ医療従事者は、患者さんとは対等の立場です。患者さんを何より尊重することを、医師である僕をはじめ、看護師、受付スタッフの全員が、常々考え、モットーとしています。

スタッフの方々もとても和やかな雰囲気ですね。

開業してからスタッフがほとんど変わっていないのも当院の特徴です。開業12年目になりますが、受付担当は最も短い方で勤務8年。看護師は1人は2年目ですが、他の看護師は皆開業当時から勤めてくれているんですよ。当クリニックのスタッフは本当によくやってくれています。どれだけ医師がしっかり診療を行っても、看護師や受付の態度が悪かったり、患者さんに対する姿勢が良くないと、患者さんは通院をやめてしまいかねません。それは患者さんのためにもなりません。そのため、「接遇」は非常に大切にしています。患者さんのスタンス、患者さんにとって何が一番良いのか、何が一番重要なのかをいつも考えています。限られた診療時間の中で、できるだけ患者さんが納得していただける診療を行う。そして、患者さんに「来て良かった」と思ってもらえることが一番大事です。今の診療体制を継続してきたいですね。

先生は、行き場所がなくなったがん患者のことも気にかけていらっしゃるそうですね。

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悪性腫瘍、がんを患われて、治療方法がなくなり、もう来院しなくていい、ご自宅で好きなことをして過ごしてください、ホスピスへ行きなさいなど、行き場所をなくしたような状態になり、患者さんご本人もどうすればいいか、わからなくなってしまうケースも少なくありません。このような方は「がん難民」と称されています。大きな病院ではなく、地域のクリニックだからこそできることもあると思います。がんを患われた方、もう治療できないと病院で言われた方も、ご相談をお受けしています。当院では、往診や在宅診療も随時行っていますので、ぜひ一度、ご相談していただければと思います。

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