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小土井 淳則 院長の独自取材記事

こどい内科クリニック

(広島市佐伯区/五日市駅)

最終更新日:2022/10/20

小土井淳則院長 こどい内科クリニック main

2006年、佐伯区で待望の消化管専門の内科クリニックとして開業した「こどい内科クリニック」。院長の小土井淳則先生は、消化器を専門にしながらも、“いろんな症状に対応してくれる内科”として、近隣住民からの信頼を集める。そんな「こどい内科クリニック」の中に入ると、院内はとても清潔で、中庭を中心に診察室や検査室が回廊状に設置してあり、落ち着ける空間づくりが印象的だ。所々に花やアートが飾られているのも、訪れる患者が和む雰囲気を醸し出している。「どこにも負けないくらいの良いスタッフぞろいだと自負しています。自分が学ばせてもらっていることのほうが多い」とほほ笑む小土井院長に、診療に対する思いを語ってもらった。

(取材日2022年6月6日)

消化器を専門に“なんでも診る内科”として診療

まずは医師を志したきっかけをお聞かせください。

小土井淳則院長 こどい内科クリニック1

もともと学校の教員をめざしていましたが、希望していた生物教員は採用枠が少なく、別の道を考えるようになりました。医師の道を志したのは、「人と関わって貢献する」という点で、教員と共通点があったからです。大学時代は勉強だけでなく登山のクラブ活動にも注力し、学生生活を謳歌しました。在籍していた広島大学旧第1内科消化管研究室(第4研究室)でお世話になった指導医が消化管専門だったため、自身も消化管、内視鏡での診断と治療を専門にするようになりました。子どもの頃に見た映画で、小さくなった人間が人体に入って体を治す、といった話が記憶に残っていて、同じように消化管内の様子を小さな内視鏡で見ることが興味深かったのを覚えています。体の外から見て診断・治療するのではなく、内視鏡で実際に体の内部を見て診断・治療できることが、私にとっての消化器内科の魅力ですね。

勤務医時代はどのような経験をされましたか?

消化器を専門にしていますが、勤務医時代は内科の医師としてなんでも診ていて、その経験が今でも生きています。特に中山間地域の加計町立病院では近隣にほかの病院がない地域ということもあり、子どもから高齢者までを幅広く担当しました。おかげで「世代を問わずどんな症状も診ることができる」という、現在の治療の礎を築けたと感じています。また勤務医時代には、先輩医師の患者さんへのコミュニケーションの仕方や考え方を多く見聞きすることで、自分が理想とする患者さんとの向き合い方がイメージできるようになりました。そこで、「当たり前のことを当たり前にできる医師になろう。そういう診察ができる医院にしよう」と、自身でクリニックを開業することを決めました。患者さん一人ひとりの訴えにきちんと耳を傾ける姿勢を大切にしています。これは、患者さんだけでなくスタッフに対しても、いつも心がけていることですね。

印象に残っているエピソードはありますか?

小土井淳則院長 こどい内科クリニック2

「元気だし、きっと大した病状じゃないだろう」と来院した患者さんに重篤な病気が発覚した時ですね。このような悲しいケースに遭遇することは医療の現場では決して珍しくありません。研修医時代に、救急部での研修がありました。そこで海水浴での飛び込みによる頭部強打、野球中のスライディングでの頸椎骨折など、いわゆる不慮の事故で亡くなる方々を大勢目の当たりにした経験から、患者さんだけでなく私自身も明日元気でいられるとは限らないのだと実感し、今自分にできることを精一杯しようと考えるようになりました。医師として患者さんを診療することは、きっと私のためにもなっています。

個人クリニックの強みを生かし日帰り検査や手術を実現

予約制をとっていないのは理由があるのでしょうか?

小土井淳則院長 こどい内科クリニック3

大きな病院だと、ちょっと調子が悪くて医師に診てほしいと思っても、検査や予約が取れるのは1週間後といったことはありがちですよね。しかし、痛くて苦しんでいる患者さんや緊急性のある患者さんは早く正確に診断できたほうが良いので、その日のうちに検査を実施できる体制にこだわりました。大規模病院にはない小回りの良さを大切にしていますね。例えば胃の内視鏡検査では、食事を抜いてきていただければ即日対応が可能です。大腸内視鏡検査では、あらかじめ予約いただき早朝に下剤を飲んで検査が実施できれば、10~11時くらいにお帰りいただくことも可能ですので、仕事で忙しい人でも半日で検査を受けていただけます。また、抗不安薬などのお薬を使い、痛みに配慮した方法で検査を行うことも可能です。ただし、県の胃がん健診のクーポンをご使用される場合は、これらの薬の使用は対象外となりますのでご了承ください。

どのような患者さんが多く来られていますか?

患者層は40~70代まで幅広く、その中でも若い層が比較的多く来院されています。「胃が痛い」と訪れる患者さんが大半ですが、実は原因は胃ではないケースが非常に多く、便秘が原因ということもよくあります。便秘について楽観視している方は結構多いのですが、放置するとある日突然、激しい腹痛によって救急車で運ばれるといった事態も起こり得ます。「いつものことだから」「体質だから」と楽観視せず、きちんと病院で診察し体に合った薬を処方してもらい、食事改善を取り入れるなどして根本から変えていくことをめざしましょう。大腸がんが原因の便秘もあるため、心あたりがある方はお気軽に相談にいらしてください。

検査も充実していますよね。

小土井淳則院長 こどい内科クリニック4

中には「自己判断で胃薬を飲んだけど治らない」と悩んで来院される方もいらっしゃるので、原因をきちんと特定し、消化器のお悩みから内科全体のお悩みに応えています。特に内視鏡検査は30年以上経験を重ねてきたので、そのぶん技量を磨いてきたと自負していますし、少しでも楽に検査できるように配慮しています。このほかにも当院では、ピロリ菌検査および除菌治療、糖尿病の血糖コントロール状況を見るHbA1c検査などを行っていますので、糖尿病の患者さんも多くいらっしゃいますね。これらの検査についても、その日のうちに結果をお伝えできるのは患者さんにもメリットが大きいと考えています。

予防や重症化する前の早期発見に力を注ぐ

クリニックを立ち上げるにあたり、こだわった点は?

小土井淳則院長 こどい内科クリニック5

一般的に内視鏡の検査は怖がられることが多いので、少しでもリラックスできるクリニックにしようと考えました。一番の特徴は中庭を造ったことです。お待ちいただく患者さんの視線の先に、緑があると少しでも気持ちが和らぐのではと考えました。ホッとできる空間でリラックスしながら診療に向き合っていただけたらうれしいです。

多忙な日々を支えているのはスタッフさんの力が大きいですか?

そのとおりです。当院のスタッフは本当に優しくて、患者さんからの評判も素晴らしいです。開業以来、ずっと働き続けているスタッフも複数在籍していますし、全体的に勤続年数が長いスタッフが多いこともあって、いつも頼りにしています。どこにも負けないくらい良いスタッフがそろっていると自負しています。院長である私自身がスタッフから学ぶことのほうが多いくらいです。

今後のビジョンについてお聞きします。

小土井淳則院長 こどい内科クリニック6

これまで医師として全力投球してきましたが、年齢を重ね、心身ともに無理のない体制を整えなければいけないと考えています。自分自身が疲れてしまうと、患者さんにもきちんと向き合えないですから。昔から登山・キャンプ・釣りなどのアウトドアが趣味だったのですが、開業以来あまり行けていないので、家族との時間やリフレッシュの時間も取れたらいいなと思います。また、2人に1人ががんになるといわれるこの時代に、「自分は大丈夫だろう」と楽観視している方が多いという実態を踏まえ、検診も含めて定期的にチェックする重要性を発信することも必要ですね。

読者へのメッセージをお願いします。

どこか調子が悪い時には自己判断をせず、気軽に相談してもらえるクリニックでありたいと考えています。何らかの症状がある場合、迅速に検査を実施し、結果を知ることが非常に重要です。むやみに怖がる必要はありません。大きな病気につながる前に、心と体の負担をできるだけ少なく治療していくことが大切です。クリニックは病気になってから行くというより、病気になる前に予防のために行く場所。その際に当院を選んでいただけるとうれしいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

胃内視鏡検査/1万2000円~、大腸内視鏡検査/2万円~、ピロリ菌検査/2000円~

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