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橋本 喜輝 院長の独自取材記事

耳鼻咽喉科はしもとクリニック

(大阪市城東区/鴫野駅)

最終更新日:2022/12/06

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鴫野駅から徒歩3分。2022年に開院15周年となる「耳鼻咽喉科はしもとクリニック」。一般的な耳、鼻、喉の症状から、めまい、味覚・嗅覚障害、舌下免疫療法などの専門的な治療まで、幅広く行う院長の橋本喜輝先生。何でも相談しやすい雰囲気を心がけているため「専門外の相談も増えてきた」という。2019年には発熱の外来診療もスタートさせた。祖父や父から受け継いだ「医は仁術」の言葉を胸に、一人ひとりとのコミュニケーションをエネルギーに変えて、日々診療に励んでいる。「常にここにいて、いつでも同じ、安定した医療を提供し続けていくのが開業医としての使命」と話す橋本院長に、診療への思いから将来の展望までをじっくりと聞いた。

(取材日2022年9月14日)

地域の人たちの健康を見守り続けて15年

明るく開放感があって、くつろげる雰囲気のすてきなクリニックですね。

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インテリアもすべて院内は僕がデザインしたのですが、コンセプトはカフェ。カフェ気分で気軽に来て、居心地良く過ごしてもらえたらと思ってつくりました。通りに面していて壁はすべてガラスなので院内が明るいですし、間口が広くて外からも見えるので、入りやすいかなと思います。診療スペースはあえて個室にせずに、仕切りを設置して開放感をもたせました。小さいお子さんの来院も多いので、ベビーカーでも入ってきやすいですし、廊下もすれ違えるゆとりをもたせています。

開業する際にこの場所を選ばれたのはなぜですか?

出会いですよね。もともとは別の地域で、1階に小児科のクリニックが入っている2階のテナントにしようと考えていました。その小児科の先生にあいさつしたところ「ぜひ一緒にやりましょう」と言ってくださって、そこでやろうと考えていた時に、知人からこの物件を紹介されました。小児科の先生に相談したところ、実はこの近所にお住まいで「こっちのほうがいい」と勧めてくださって。こちらの医師会に入る時にもご紹介くださり、そういう後押しもあったので、こちらで開業することにしたんです。城東区は大阪のベッドタウン。下町な雰囲気があり、気のいい方、気さくな方が多いように感じています。

どのような患者さんが多いですか?

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0歳のお子さんからご高齢の方まで、全世代の方がいらっしゃいます。中でも多いのはお仕事をされている世代の方ではないでしょうか。開院当初にお母さんに連れられて来ていた子が結婚して、産まれたお子さんを連れて来院されることも増えて来てうれしいですね。花粉やダニの増える春や秋は、アレルギー症状の患者さんが増えます。一般的な耳鼻科ですので風邪が多いですが、めまいの方もいらっしゃいます。新型コロナウイルス感染症が流行し始めてから、発熱された方の診療もスタートさせたため、慌ただしい日もありますが、患者さんにはなるべく負担をかけないように、早く丁寧に診察をすることを日々、心がけています。

専門領域を超えて、地域住民の思いに真摯に応える

地域のホームドクターとして、最近、注力されていることは?

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15年もやっていますとね、患者さんからいろんな相談を受けるんですよ。時には耳鼻科の領域を超える内容を相談されることもありますし、熱中症や胃腸炎などでも来院されます。2022年の夏は、新型コロナウイルス感染症に振り回された印象でしたね。毎日たくさんのPCR検査を行いました。通常の診療と両立させながらも日々奮闘していますが、休み時間を返上しても、陽性の方への説明が深夜に及ぶこともありました。当院は陰性の方でも、何が原因の発熱なのか診察し、必要なら他の検査も実施しています。発熱された方の診療を行っている以上は、原因を探るまでが役割だと考えているので、どんなに忙しくても最後までやりきる覚悟で、診療にあたっています。

子どもの患者さんには、どのように対応されますか?

クリニックという空間に来る恐怖感から泣き始めてしまって診察できなかったり、椅子に座ってくれない子であっても、じっくり気長に待ちながら診ていくようにしています。わが子、と思うようにすれば腹も立ちません。小さいお子さんの泣き声を嫌がる方もいらっしゃいます。でも小さい子どもがたくさんいると、クリニックに活気が出るように感じますし、子どもの泣き声ってやっぱり明るいんです。晴れ間のような感覚ですね。僕自身も子どもを持つ父親ですから、子どもの診察は好きですし、つらそうにしていると何かしてあげたくなります。例えば新型コロナウイルスでも、陽性結果にすごく落ち込んでしまう子もいるので、そんな時は全力で励まして、気持ちを元気にしてもらえるようにしますよ。

診察の際に心がけていらっしゃることは?

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最近は感染症の流行で、オンライン診療も増えましたが、私は古い人間なのか対面で患者さんの様子を自分の目で確かめることにこだわっています。そして「1週間分薬は出させていただいたので、様子を見て、良くなっていないようでしたらまた来てください」「こうなっていたら、もう来なくて大丈夫ですよ」というように、なるべくわかりやすく説明した上で、見通しを伝えるようにしています。そのほうが患者さんも服薬をちゃんとしてくださいます。一番困るのは、良くなったと思って、来院せず様子を見ていて、結局病気が長引いてしまうこと。特に子どもの場合は、1回行って薬をもらったら、それで治ると思っている方が多いですが、「ましになった」と「治っている」は違います。慢性化して治りづらくなれば子どももかわいそうですから、そうならないように「こういう状態だったら、もう1回連れて来てください」ときちんと伝えないといけないと思っています。

モチベーションを保ち、常に初心を忘れず診療を続ける

先生が耳鼻咽喉科の医師を志したきっかけは?

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初めは父が歯科医師なので歯学部をめざしていたのですが、せっかくなら医学部でもいいんじゃないかという話になって両方受けたところ、医大にだけ受かりました。耳鼻咽喉科を選んだのは、いわゆる外科的な治療も内科的な治療も両方できることに魅力を感じたからです。耳鼻科は、耳鼻咽喉科・頭頸部外科という看板が多く、大学にいればほとんど外科なんです。あとは耳鼻科って処置が多かったり、なんとなく歯科と似ていて、なじみやすかったのかなと思います。そんな中、耳鼻科の先輩とのご縁があり、耳鼻咽喉科に決めました。先輩は手術がうまくてさまざまなことを知っていらっしゃって、今でも僕の憧れです。それも出会いで、出会いの中で生きているなと思います。

患者さんととても素敵な関係を築いていらっしゃいますね。

新型コロナウイルスで大変な毎日ですが、大きく成長したお子さんとPCR検査で久しぶりに再会、といううれしいハプニングもありました。子どもの頃は来るたびいつも泣いていて、ワクチンさえ打たせてくれない気弱だった子が「南極探査を目標に、自衛官になります」とか、高校生になった子が私と同じ高校に進学していて深夜の屋外診療でしたが会話がはずむようなこともありました。すっかり大人になって、成長された姿を見せていただけると感慨深いです。

今後の展望をお願いします。

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常に初心を忘れずに続ける、ということが一番の展望だと思います。開業医というのは、患者さんが求められたら常にそこにいないといけない、と私は思います。いつでも、どんな状況でも、安定的に医療を提供できる体制を維持していることが大事。「いつも、ここにいますよ」と言えるからこそ、患者さんの心の寄り所になれるのだと思います。何かあった時に「頼りにできる」こと。そして来院する方が毎日いらっしゃるから、成り立つ仕事なのだということを忘れず、日々向き合っていきたいです。時には時間外の診療などで体力的、精神的にもつらいこともありますが「遅くまで、先生ありがとう」という患者さんの言葉が、私の明日への活力です。

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