河村 光輝 院長の独自取材記事
河村矯正歯科
(名古屋市中区/矢場町駅)
最終更新日:2021/10/12

名古屋市営地下鉄矢場町駅から徒歩3分ほどの繁華街の一角にある「河村矯正歯科」。院内は2019年7月にリニューアルしたばかりのため、きれいで清潔感が漂う。河村光輝院長は愛知学院大学歯学部を卒業後、東京歯科大学歯科矯正学講座を経て、複数の矯正歯科クリニックで研鑽を積んだ。同院ではその豊富な経験を生かし、矯正治療に特化して診療にあたる。「最初のカウンセリングでは、時間をかけて患者さんのご希望をお聞きするようにしています」と語る河村院長。患者の希望によく耳を傾け、実際の症例画像なども見せながら、丁寧かつ率直に治療計画を説明するよう心がけているという。患者の立場に立ち、負担の少ない治療を施すよう努める河村院長に、クリニックの特徴や得意な治療、診療方針など、幅広く聞いた。
(取材日2019年8月2日)
経験を生かし、専門性の高い矯正治療を届ける
ホテルのようなすてきな内装ですね。

明るく落ち着いた雰囲気にすることを意識しました。実は、2006年に同じビルの7階で開業し、今年7月に6階に移転したばかりなんです。移転によって、院内は2倍ぐらい広くなりましたね。診療ユニットを4台から5台に増やすとともに、ゆとりをもって設置しています。全体的に広いスペースを確保するよう心がけましたので、患者さんのスペース、スタッフのスペースをしっかりと確保でき、動線も改善できました。私たち医療スタッフにとって非常に働きやすい空間になり、このことがより質の高い医療サービスの提供につながると確信しています。
クリニックの特徴をお聞かせください。
矯正治療に特化した診療を提供しています。矯正を専門にしている以上、どんな症例にも対応できるようにしていますね。開業以来、「当院では対応できません」とお断りしたことは一度もないんです。「開業するなら、どんな患者さんにも対応できるようになろう」という思いで研鑽してきましたし、開業後も常に新たな技術や知識を取り入れるよう努めています。矯正を専門にしようと思ったのは、私自身子どもの頃に矯正治療を受けたことに加え、歯が動く仕組みや矯正装置の開発などにも興味を持っていたからです。また大学時代、矯正治療を受けた患者さんが喜ぶ姿を見て、「患者さんの人生にプラスになる治療なんだ」と実感したことも矯正を専攻するきっかけになりましたね。
どんな年齢層の患者さんが来院されていますか?

5歳ぐらいのお子さんから60代ぐらいの方まで、幅広い年齢層の患者さんが県外からも来院されています。実際、歯と歯を支える骨があれば何歳であっても矯正は可能です。ご高齢の方でよくあるのは、インプラント治療を施す前に矯正治療が必要になるケース。他院の先生から、そうした患者さんを紹介してもらうことも多いですね。お子さんの場合、矯正を始めるタイミングとして小学校に上がるぐらいを目安にされるといいのではないでしょうか。親御さんが気にされて、「矯正してください」と来られても、本人がまだ治療を受け入れられないようなら、治療を継続することが難しくなります。ですから、お子さん自身が治療を受け入れられるぐらいの年齢になってから、矯正を始めることをお勧めしています。
患者の希望を踏まえた、負担の少ない治療を心がける
診療方針について教えていただけますか?

矯正は時間がかかる治療で、私自身もつらさを感じました。ですから、できる限り患者さんの負担を軽くして差し上げたいと思っています。痛みや煩わしさに加え、時間、費用なども含めて、患者さんの払う犠牲を少なくする。そのためにどう治療を進めるべきかという見極めも不可欠で、歯科医師側が治療の最初から終了までの治療過程をしっかりイメージできていることがとても大切になります。実際の治療に入る前に、治療後の予測、フェイスラインの変化などをシミュレーション画像で患者さんに確認していただき治療のゴールのイメージを共有しています。こうした説明をよく理解してくださり、矯正期間中も高いモチベーションを保てる患者さんは仕上がりが良くなりやすいようにも感じますね。私たち歯科医師、スタッフと患者さんがともに治療のゴールへ向かうことでより良い治療結果につながります。もちろん、安全面にも細心の注意を払うようにも努めています。
患者さんの立場に立った治療を心がけているのですね。
たいていの方は「こうなりたい」という自分なりのイメージを持って来院されます。ですので、最初のカウンセリングでは時間をかけて患者さんのご希望をお聞きするようにしています。そしてその希望を実現するために提供できる治療方法を明確に示します。また、「治すためには抜歯の必要があります」「これぐらいの期間がかかります」など、払わなければならない犠牲についても率直にお話しし、希望と現実をすり合わせていきます。その際、実際の症例画像などもお見せして、「矯正したらこうなることが期待できます」「途中でこんな治療をします」など、わかりやすく説明するようにも心がけていますね。説明にご納得いただいてから、詳しい検査を実施しています。
診療を支えるスタッフの皆さんについてお聞かせください。

一人ひとりのスキルがたいへん高いのはもちろん、患者さんの心情をつぶさにくみ取り、長期に及ぶ治療期間に寄り添う姿勢を徹底してくれています。特に患者さんのメンタルケアは、私の目から見ても非常にこまやか。患者さんとの距離が近い分、私には聞きづらくても、スタッフには相談できるといったケースもあり、大いに診療を支えてくれてます。このようなサポートが徹底できているのも、私だけでなくスタッフ全員が矯正治療の経験者だからだと考えています。不安や疑問を抱える患者さんに対して「私はこうでしたよ」と、実感を込めてアドバイスができますし、「矯正治療の先輩」であるスタッフの口元を見れば、治療に対する意欲も高められますからね。
悩みを抱え込まず、勇気を出して一歩踏み出してほしい
矯正治療の魅力についてお聞かせください。

矯正治療は、ともすれば「歯並びを良くするための治療」といったように、審美的な側面ばかりが取り上げられがちですが、それは矯正治療の恩恵の一つに過ぎません。注目すべきは、歯の機能の回復も見込める点です。歯並びの乱れがあると、一部の歯のみが強く当たってしまいバランスの乱れにつながります。結果として無理な力がかかって歯が壊れやすくなります。また、歯並びがでこぼことしていれば、歯が磨きづらく清掃性が落ちてしまい虫歯や歯周病の原因となります。歯並びを整えることは、見た目だけでなく歯の健康、ひいては全身の健康の向上をめざす上で重要だということを、多くの方に知っていただきたいですね。
勉強会などにも積極的に参加していらっしゃいますね。
矯正専門の歯科医師からなるスタディーグループに所属していて、定期的に勉強会に参加しています。この熱血矯正歯科医師集団での活動は15年以上になりますが、毎回多くの刺激を受けています。5年前にはこのグループのメンバーで矯正歯科の教科書も出版しました。また、アメリカにも毎年勉強に行き、新しい知識や技術を取り入れるようにしています。その他、講習会の開催や大学での講義など最近では教える側になることも増えてきました。こうした活動が知識の整理や補充、発展的な治療へのチャレンジなどにつながっています。自院で月に一回行っている症例相談会では、他院の先生方への治療計画の立案、解説や関連事項のレクチャーなども行っています。教えることは教わることであり、自分自身の勉強にもなっています。
今後の展望や読者に向けたメッセージをお願いします。

今後も質重視の矯正治療を提供し続けていきたいですね。また、常に患者さんにとってベストな治療を提供できるようでありたいとも思っています。実際のところ、歯並びが気になり、「治したい」と思っている方は多いのではないでしょうか。しかし、日本ではまだまだ矯正が一般的ではないため、周りの目を気にしてためらう方もいらっしゃいます。そうした皆さんには、悩みを抱え込まず、勇気を出して一歩踏み出すことをお勧めします。実際、勇気を出して矯正治療を受け、その結果にとても満足している患者さんをこれまでたくさん見てきました。「矯正を受けるかどうか迷っている」という状況でも構いません。「歯並びを良くしたい」という気持ちがおありでしたら、ぜひ一度ご相談ください。皆さんがすてきな笑顔になれるようスタッフの温かいハートでお待ちしております。
自由診療費用の目安
自由診療とはワイヤー矯正/77万円~、小児矯正/33万円~