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橋本 英隆 院長の独自取材記事

橋本内科クリニック

(神戸市垂水区/学園都市駅)

最終更新日:2021/10/12

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神戸市営地下鉄西神・山手線の学園都市駅から車で約5分の「橋本内科クリニック」。バス利用の場合は、舞多聞口停留所で降りて徒歩5分ほどだ。外観は青白壁と三角屋根に煙突が北欧の雰囲気を醸し出しており、まるで童話の世界のよう。同クリニックでは日本内科学会総合内科専門医・日本リウマチ学会リウマチ専門医・日本腎臓学会腎臓専門医の資格を持つ橋本英隆院長が、高血圧や糖尿病、腎臓病、膠原病、リウマチ、内分泌、内科一般と、幅広い分野で専門性の高い診療を提供している。一方で、町のホームドクターとして身近な存在でありたいと、親身になって患者の話を聞く橋本院長の人柄に触れながら話を聞いた。

(取材日2019年11月19日)

迅速かつ的確な診断をめざす院内検査設備

複数の分野で専門治療に携わってこられたのですね。

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もともとは心療内科を専門にしたくて医師を志したのですが、当時関西には心療内科を勉強できる大学がなかったので、内科の医師になろうと神戸大学医学部に入りました。私が医学生の時に糖尿病を患っていた父が他界したこともあり、当初は糖尿病を診ていきたいという気持ちが強かったです。大学卒業後は内科全般を広く診ていくことができる京都大学の当時の第二内科に入局し、糖尿病を中心に診療していたのですが、関連病院に出向後は次第に腎臓を主体に診ていくようになりました。そこで膠原病と腎臓疾患の合併症を抱える患者さんの治療は難航するケースが多いという現実と対峙し、次第に臨床研究に力を入れるようになりました。

膠原病について詳しく教えていただけますか?

膠原病は多臓器疾患ともいわれ、腎臓や肺、皮膚、関節など複数部位の障害される可能性が高いのです。いろんな箇所に病疾患が及ぶと、当然核となる原因の特定も難しく、良好な経過が得られないケースも少なくありません。そうした難治性の傾向は10~40代の若い人にも多く見られ、多臓器障害を来しているケースの治療には幅広い内科の知識を要します。私は主に膠原病・リウマチを担当しながら、腎臓疾患・糖尿病の診療にも携わり、直属の教授の専門である高血圧、心臓領域にも関わらせていただくことができました。また、運動療法のグループでお手伝いをさせていただく機会に恵まれたことも今に役立っています。

院内に各種検査設備を導入されていると伺いました。

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すぐに検査が必要と判断した場合、血糖値や炎症反応、腎・肝機能、コレステロールなど血液検査で短時間で調べられます。労力もコストもかかりますが、それでも開業するなら不可欠だと思ったのです。検査結果に表れて初めて、病院への救急搬送が必要だと判明するケースもありますから、病気を診る入り口としてその日のうちに検査結果がわかる環境があってこそ、万が一の事態を防げると考えています。また、幅広い領域を診ている分、見逃しのない診断のためにも検査設備は必須です。実際に、検査をしていないがために診断がつかなかった方、別の病気の薬を処方されていた方が来院され驚いたことも幾度かあります。例えば、発熱があり風邪薬を処方された方が症状が治らず来院され、検査をすると肝臓に異常があったというパターンはよくあります。また、糖尿病や高血圧などの慢性疾患の場合、指導にすぐに入るためにも検査結果がすぐわかることはたいへん重要です。

メンタル面にも配慮した気持ちをくみ取る診療

患者層について教えてください。

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中学生から働き盛り世代、シニア世代までと幅広いです。ただ、診ている分野的に男女比率では女性の占める割合が高いです。特殊な領域の診療に関しては、病院やほかのクリニックからのご紹介が多いですね。淡路島や加古川、宝塚など少し遠い場所から通われている方もいらっしゃいます。また、現在の治療に進展が見られない場合や、ほかの病気ではないかと不安を感じた場合など、以前はクチコミでの受診が中心でしたが、最近ではホームページを見ての来院も増えました。膠原病・リウマチを心配して来られる方の中には、甲状腺の機能低下やウイルス感染の方も多く、そうした検査や、糖尿病などの慢性疾患における定期的な検査でも、当院であればすぐに結果がわかるので、治療が必要な場合はスムーズに取りかかれるというメリットがあります。

診療で心がけておられるのはどんなことでしょう?

免疫に関する病気の診療を通して、メンタル面がいかに健康状態や体に作用するかを見てきた経験から、どういうタイプの方であるのか感じ取ることを大切にしています。例えば、症状も数値もほぼ同じという場合でも、心配性な方と、まったく意に介されないタイプの方とでは伝え方のニュアンスを変える必要があります。前者ですと、悪い箇所を細かく伝えることが不安をあおる結果になってしまうため「心配ないですよ」という言葉にとどめたほうが、ポジティブなメンタルを保っていただけます。一方、後者になると、頭の片隅に置いていただけるように、治療の重要性が伝わる説明が必要になってきます。当院に研修に来る研修医たちにも、患者さんの気持ちをくみ取ることを心がけるようにアドバイスしています。

病院とは必然的に患者さんとの接し方が違ってくるのですね。

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病院には積極的な治療を求める方や、もっと詳しい検査を希望される方の来院が多いですが、当院のような町のクリニックでは心配だからちょっと診てほしいという受診目的の方も多いので、検査一つとってもいかにニーズをくみ取れるかが大事です。悪い病気ではないことを期待して来られますから、専門的な病気の可能性がある場合、なぜ検査が必要なのか、丁寧で納得のいく説明はもちろん、心理的な面での配慮も欠かせません。また、がんや専門性のある病気の疑いで検査を受けた場合に検査結果で問題がなければ、ひとまず役割を終えるのが病院ですが、開業クリニックでは不調の原因を解明するための診療継続が必須です。そうでなければ患者さんはつらい症状や違和感を抱えたままになりますよね。そういう意味では、専門の科だけでは病気の特定が難しいケースを、総合内科の視点からも診療できることが当院の強みと言えるかもしれませんね。

ホームドクターとして気軽に相談できる身近な存在に

開業されて良かったことは何でしょう?

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自分の采配で患者さんに必要な治療や検査を行えることですね。院内検査も含め採算度外視になることも結構ありますが(笑)。それでも開業したからには自分の責任で受け持ち、患者さんが良くなる医療に手を尽くしたくて食事指導や健康相談も行っています。患者さんと気持ちが通じ合うと、内科の外来診療は充実感があるんです。自分なりに工夫しながら少しでも相手の気持ちと通じ合えるように、いつも修行だと感じながら取り組んでいます。いい関係が築いていけると、心を開いてお悩みを打ち明けてくださいます。深く関わり、病気だけではない、ストレスコントロールの重要性をも踏まえた診療に努めることが大事だと感じています。

診療後や休日のオフタイムはどのように過ごしていますか?

帰宅するのは夜中0時を回ることもあるので、ワークライフバランスはちょっと崩れています。診療終了後カルテを見ながら、ここで一人反省会をするのが日課になってしまって(笑)。以前はオフロードバイクで山道を走っていたこともあります。最近一番リフレッシュできたのは、神奈川県への日帰りバイクツーリングで、1日1100kmを超えたのは初めてでしたし、富士山に行けたのも良かったですね。音楽も好きで昔はギターを弾いていましたが、今は音楽鑑賞でくつろいでいます。

今後の展望を聞かせてください。

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当院の特徴は総合内科に加え、特殊分野でも専門的な診療を提供できることにあります。腎臓の場合は透析に至る前段階でのご紹介が多く、それ以上悪化されないように尽力しています。また、整形外科でリウマチの治療を受けている方が体調を崩されたときなども、服用されている特殊な薬との関係を専門家として熟知した上で処方させていただきます。主治医の先生からの紹介で患者さんが来られることもよくありますので、紹介元の先生と連絡を取りながら特殊性のある病気の治療にあたっています。開業後10年以上診てきて感じることは、患者さんがたいしたことないと思っていても、そうでないケースがやはりあるので、豊富な経験をもとに、ホームドクターとして身近なかたちで相談できる存在でありたいと考えています。

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