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川崎 慎二 院長の独自取材記事

富貴ノ台整形外科

(東海市/新日鉄前駅)

最終更新日:2019/08/28

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名鉄常滑線の新日鉄前駅から徒歩約10分。新しい家々が建ち並ぶ町の一角に、開業11年目を迎える「富貴ノ台整形外科」はある。院長の川崎慎二先生は、日本整形外科学会整形外科専門医と日本リウマチ学会リウマチ専門医の資格を持つベテランドクター。「予防に勝る治療なし」をモットーに、受け身ではなく患者自身が積極的に治療や予防に取り組むことができる診療スタイルを大切にしてきた。ケガや病気を一時的に治すのではなく、患者の健康を維持するための方法を常に模索する川崎院長。穏やかで、患者思いの温かな人柄が魅力の川崎院長に、診療に対する思いを詳しく聞いた。
(取材日2019年04月18日)

地域住民に寄り添いながらその健康を見守っていく

まず、先生が医師を志したきっかけを教えていただけますか?

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医学部へ行こうと決めたのは高校2年生の頃でした。僕はもともと理系の高校に通っていたのですが、機械系が好きではなかったので大学へ行くなら農学部か医学部だろうなと思っていました。ちょうどその頃いろいろな本を読む中で、「人間の脳って一体どうなっているのだろう」ということに疑問を持っていて、それを知るためにはやっぱり医学部しかないということになったんです。あとは同級生のアドバイスも大きかったですね。友達に根拠もなく「お前、医学部が似合ってるよ」と言われて、その気になってめざしてしまいました(笑)。ところが、いざ受験となったら、1年目は残念ながら合格することができませんでした。それで1年だけ親に浪人を許してもらって、次の年に何とか合格することができました。

最終的に整形外科を選んだのはどうしてですか?

どこの科に進むのかというのは卒業の年に決めるんですが、当初は脳神経外科か神経内科のどちらかに進みたいと思っていました。ところが、実際に脳神経外科の実習を経験してみると、脳神経外科では動脈瘤の破裂したところを止める手術や脳腫瘍を摘出する手術がほとんどで、脳神経外科といいながら脳の神経を治療することはあまりなかったんです。イメージしていたのとはあまりに違うなと感じました。その点、整形外科では例えば骨折をしたとしても、骨や筋肉というのは、治療によって再生や機能の回復をめざせます。再建や機能の改善が期待できるという部分に大きな魅力を感じました。治療の結果が見えて、患者さんが喜ぶ姿を見ることができるのが良いなと思ったんです。

なぜこの地域で開業しようと思ったのですか?

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実は、もともとの出身が名古屋市ですので、この地に特別な縁があるというわけではないんです。ただ、今でこそたくさん家が建ちましたが、開業を決めた頃はまだまだ家も少なくて、広々とした土地を確保することができました。ゆったりしたクリニックを建てたいと思っていた僕にとっては、ぴったりの場所でした。それと、この地域に住んでいる高齢者の方々がとてもお元気だったというのも魅力的でしたね。その方々に寄り添いながら健康を見守っていけるということに、大きなやりがいを感じました。

自分の体に興味をもってもらえるよう、啓発にも注力

先生が診療時に心がけていることはなんですか?

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患者さんの話に丁寧に耳を傾けるということです。うちは町のクリニックですので、大規模な医療機器があるわけではありません。そのかわり、聞かれたことに対してしっかりと答えられるように、患者さんと話をする時間をできるだけ多く持つように心がけています。それから、肩こりや膝の痛みのような整形疾患というのは、生活習慣病的な要素もあるんです。もちろん、リウマチなどのように自分ではどうすることもできない疾患もありますが、スマートフォンの使いすぎで首が痛くなったり、運動不足で腰痛になってしまったり、普段の生活習慣に問題がある場合は、クリニックに通わなくても自分で改善することができる場合もあります。「痛くなったから何か治療をしてください」という受け身の姿勢ではなく、運動習慣や生活習慣を見直すことでコントロールしていくのが理想的なんです。そういう部分をもっとうまく指導して、啓発できたら良いなと思っています。

リウマチの治療について教えていただけますか?

リウマチというのはお年寄りの病気だと思われがちですが、実際には40代、50代から発症することも珍しくありません。残念ながら現段階では根本治療というものはなく、薬を飲みながら付き合っていく必要がある病気です。以前はリウマチというと、動けなくなり手が変形していくというケースも多かったのですが、現在は治療薬の選択肢も格段に増えて、治療法そのものも進歩してきているので、薬をきちんと飲んでいればうまくコントロールすることもめざせます。そのためには、早期発見・早期治療が大切というわけです。

そのほかにはどのような患者さんがいらっしゃいますか?

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骨粗しょう症の患者さんも増えています。骨粗しょう症というのは、骨の中のカルシウム量が減ってしまう疾患ですが、糖尿病と同じで初期の自覚症状はないことが多いのです。重たい物を持って痛いと思ったら腰の骨が潰れていたり、ちょっと手をついただけで骨が折れてしまったり、骨折をきっかけに骨粗しょう症だということに気づくパターンが多いですね。リウマチと同じく早期発見ができれば、コントロールしていくことをめざせるのですから、定期的に骨密度などを計測するスクリーニング検査を受けるのが理想的です。がんや脳血管障害の心配はするけれど、骨粗しょう症の心配はあまりしないという方も多いのではないでしょうか。骨折なんて治るだろうと思っている方は多いんです。でも実際は、高齢者の骨折というのはかなり危険で、骨折が原因で動けなくなり認知症が進んでしまう場合もあります。そこをどうやって啓発していくのかが僕たちの課題でしょうね。

寝たきりにならず寿命を全うするサポートを使命に

運動が苦手な方にとっては、リハビリテーションに取り組むのはやはり難しいのでしょうか?

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そう感じる方もいらっしゃると思います。世の中には運動が大好きな人と嫌いな人がいて、運動が大好きな人というのは、こちらが何も言わなくても自主的にリハビリテーションを頑張ってくれます。でも運動が嫌いな人は「やらないといけないのは、わかってはいるんですけどね」と言いながら、なかなかやってくれないんです。うちのクリニックでは、非常勤でリハビリ専門の先生に来てもらって指導をお願いしていますが、運動嫌いの方にリハビリを頑張ってもらうということは、こちらにとっても大きなチャレンジだと思います。

スタッフについてもお話を聞かせてください。

スタッフの皆には、日頃から患者さんには親切に接することを大切にしてもらっています。診察では常時5人の看護師がいるので、人手は十分足りていますから、気になる患者さんがいたときにはしっかり寄り添って相談に乗るようにお願いしています。患者さんとの信頼関係を築くためなら、時間をたっぷり使っても良いというのが僕の基本的な考えです。それから、うちでは7人いる看護師のうち3人にリウマチを専門的に学んできた経験があります。リウマチに関するさまざまな知識を身につけているので、患者さんにとっても心強い存在なのではと思います。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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骨折などで動けなくなってしまう人を減らすということが一番の目的ですので、治療やリハビリをしっかりと行い、運動介入はもちろん栄養指導のようなものも今後は少しずつできるようにしていきたいですね。健康寿命と本来の寿命とのギャップを縮めていくことが、整形外科の専門家の役割だと思っています。整形外科系疾患は生活習慣が影響していることも多いので、日頃の生活などの様子を丁寧に教えていただいた上で、信頼関係を築いて治療をしていきたいですね。心配なことがある場合には、ぜひ気軽にご相談いただけたらと思います。

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