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亀井 浩司 院長の独自取材記事

亀井歯科医院

(横浜市港北区/白楽駅)

最終更新日:2025/01/09

亀井浩司院長 亀井歯科医院 main

白楽駅から徒歩2分の「亀井歯科医院」。院長の亀井浩司先生は、先代院長から引き継いで丸18年、勤務医時代を含めると30年以上もの間、この場所で地域に住む人たちの歯の健康を見守り続けてきたベテラン歯科医師だ。診察室は日の光がたっぷり降り注いで明るく、建物が高台に立っているため、大きな窓からは横浜の街並みが一望できる。先代の時代からどこも変えていないという院内は、どこか懐かしい雰囲気が漂い、「歯科医院に苦手意識を持っていたけれど、ここなら通える」と、同院をかかりつけにしている人も少なくない。それは、院内のほっとする雰囲気や亀井院長のソフトな物腰だけでなく、「無理をしない」という同院の診療方針による効果もあるようだ。歯科医院らしからぬ癒やし空間を演出している亀井院長に、さまざまな話を聞いた。

(再取材日2017年1月12日/更新日2024年12月5日)

先代から受け継ぎ、四半世紀以上もこの地で診療

こちらに開業されたのはどういうご縁ですか?

亀井浩司院長 亀井歯科医院1

実は、僕はここの2代目院長なんです。前は「川又歯科医院」という名前で、僕が勤務し始めたのが34年前。先代の引退に伴って院長に就任したのが18年前になります。ここに勤務したのは、先代院長も参加していた勉強会で学びたかったことと、オールマイティーな診療でいろいろな技術を持っていた先代のもとに勤めれば、歯科医師として勉強になると思ったからです。それで、大学の同級生に先代院長を紹介してもらい、初対面でいきなり「こちらで働きたいんですが」と切り出した僕に「いいよ」とあっさり承諾。その日に話が決まり、勤め始めることになりました。

勤務医時代が長かったようですが、その間ご自身で開業しようとは思わなかったのですか?

僕は次男坊ということもあってか、基本的に“のんびり屋”で、何か分岐点になるようなことが起きたりしない限り、あまり自分から動かないタイプなんです。それに、先代院長は一緒にいてすごく仕事がやりやすく、居心地が良かったというのもあります。ちょうど、親子くらい年齢が離れていたのでぶつかることもなく、僕のことをかわいがってくださって、好きなようにやらせてくれました。担当制にせず、いろいろな患者さんの症例を診られたこと、ほかの歯科医師の仕事を見られたことも刺激になって良かったなと思います。

どのような患者さんが来られていますか?

亀井浩司院長 亀井歯科医院2

地元の方が中心ですね。当院は小児矯正も行っているのでお子さんもいらっしゃいますが、先代院長の頃から続けて長く通っていただいている患者さんが多いものですから、ご高齢の方の割合が高めです。患者さんの平均年齢は年を追うごとに上がっている印象で、日々の診療では人生の先輩方にいろいろなことを教えていただいています。症状としては、歯の痛みや歯茎の腫れ、かぶせ物が取れたなど、ごく一般的なものが多いと思います。治療は保険診療が中心。これは患者さんの希望もありますが、昔からの僕の方針でもあるんです。なぜかというと、僕が国立大学の出身だからです。多額の税金で成り立つ大学で学んだからこそ、それを社会の皆さんにお返ししなければならないと思っています。

「無理をしない」が患者の納得感につながる

診療方針を教えてください。

亀井浩司院長 亀井歯科医院3

無理をしないということです。例えば、初診でいらした患者さんの歯を、いきなり麻酔をかけて抜いたり、ガンガン削ったりはしません。よっぽど痛くて我慢できないという場合は別ですが、ちょっと力をかければ簡単に抜ける歯でも、だいたいは次回に持ち越します。理由の一つは、お互いに相手のことがわからないうちから本格的な治療に入りたくないということ。治療では信頼関係が大切です。もう一つの理由は、初診の日、ほとんどの患者さんは緊張していてこちらの説明を半分も聞けていない可能性が高いからです。1回待ってあらためて説明したほうがしっかり伝わりますし、こちらもその間に患者さんの疑問点をもう一度整理できます。治療前の説明を丁寧に行うことは、患者さんの治療に対する理解をより深くし、スムーズな診療につながると考えています。

日々の診療で心がけていることは何ですか?

一人ひとりの患者さんのペースに合わせた治療を行うことです。「無理をしない」に通じることですが、治療中、患者さんに「もう少し頑張って治療しますか? 疲れているならキリのいいところでやめることもできますよ」などとお尋ねして、どうするか選んでもらっていますね。逆に「急いでほしい」と言われればできる限り努力します。もう一つは、トラブルにならないよう、患者さんのお話をよく聞くということ。患者さんは、いろいろな言葉、微妙なニュアンスで要望や本音を話すんですよね。それは何を意味しているのかな? とよく考えていくと、やがて、こうすればいいのかなという答えが見えてくるんです。ちょっとした言葉の中に解決のヒントはたくさん入っているので、忙しい時でもそこは逃さないようにしています。

スタッフ体制について教えてください。

亀井浩司院長 亀井歯科医院4

現在、歯科医師は僕一人です。以前は代診の歯科医師や専属の歯科技工士も在籍していましたが、僕は性格的に、患者さんのお口の状態や治療内容、経過をすべて把握し、患者さんに何を聞かれても答えられるようにしておきたいんですね。ほかの人に任せると細かいところまで目が行き届かなくなってしまうため、今の体制に行き着きました。あとは歯科衛生士が4人、受付兼助手が1人いて、診療をサポートしてくれています。歯科衛生士は、担当制とそうでないパターンが半々くらい。担当制には「経過がわかる、患者さんが安心」というメリットがありますが、いつも同じ目線だと、例えばブラッシング指導がマンネリ化して磨き残しがなかなか改善しないといった弊害も。そんなとき別の歯科衛生士が違う視点、やり方で指導するとレベルアップのきっかけになったりするんです。担当制はメリット・デメリットがあるので、両方のパターンを使い分けています。

患者との信頼関係を大切に

技工スペースが広いのも、歯科技工士さんがいた頃の名残なのですね。

亀井浩司院長 亀井歯科医院5

そうです。現在は高齢になられて退職しましたが、長年にわたってベテラン歯科技工士の仕事を間近で見られたことは、歯科医師としてプラスの経験だったと思います。今はその時に教えてもらった技工のノウハウを生かして、例えば、入れ歯が壊れてしまった場合でも、シンプルな構造のものであれば僕が院内で修理しています。外部の技工所に依頼すると、完成まで少々日にちをもらわなければいけませんが、当院で修理する場合は、午前にお持ちいただいたら午後にお返しすることも可能です。義歯がないために思うように食事ができない、そんな不便な時間を少しでも短くできるので、患者さんにも喜んでいただけるのではないかと思います。

プライベートはどのように過ごしていらっしゃいますか?

クリニックで仕事している以外は、家で家族とのだんらんを楽しんでいます。この仕事をしていると、事務的な作業がたくさん出てきて、その処理に時間を取られることが多いですね。銀行にも行かないといけないし、インターネットなどで調べ物をすることも多いです。そのため、毎晩9時半頃には寝て、朝6時にはクリニックに来ています。以前は2人の子どもたちの家庭教師役も任されていましたが、今は手がかからなくなり、その分妻の買い物に付き合ったりしてゆったりと過ごしています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

亀井浩司院長 亀井歯科医院6

健康な歯を保つためには、歯科医院での定期的なチェックが第一です。当院では、あまり状態の良くない方で3ヵ月ごと、通常は半年に1回のペースをお勧めしています。中には、「半年に1回も来なきゃいけないの?」とおっしゃる方もいますが、例えば、美容院や理髪店にはもっと高い頻度で行っていますよね。そういう感覚で、歯科医院を利用していただければと思います。それから、クリニック選びのコツですが、一番大事なのは相性です。どんな名医でも、合わない人は合わないもの。クチコミでもご自身で調べて飛び込みで行ってもいいのですが、信頼関係が重要なので、話してみて信頼できるなと思える歯科医師を見つけてください。話してみて、合わないなと思ったら探し直すのも手です。

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