田中慎二郎院長の独自取材記事

ひばりデンタルクリニック　

(横浜市港北区／高田駅)

最終更新日：2023/12/12

グリーンライン高田駅を降りてすぐの場所にある「ひばりデンタルクリニック」。15年にわたって地域に貢献し続けている田中慎二郎院長のポリシーは、患者に寄り添うこと。常に全力で治療に向き合い、患者がその日の治療を終え、次回はどんな治療をするのか、治療費はどのくらいかかるのかをわかりやすく説明することで、患者に治療目的を理解してもらうことを大事にしている。田中院長の人柄を慕い、幼少期から大人になっても通い続ける患者は少なくないそう。今回は、田中院長に患者や治療に対する思いについて深く話を聞いた。

（取材日2023年10月25日）

患者一人ひとりにオーダーメイドの歯科治療を
歯科に苦手意識やトラウマがある人こそ診させてほしい
患者一人ひとりに合う「ベストな治療」を探求し続ける

患者一人ひとりにオーダーメイドの歯科治療を

開業から15年を迎えたそうですね。

高田駅前に開業して約15年になりますが、あっという間でした。患者層は、親子で受診する方や学生さん、働き盛りの若い方からご高齢の方まで、幅広い世代の方に来ていただいています。ありがたいことに、来院してくださった患者さまが、ご自身のご家族に当院を紹介してくださることもあります。同じ場所で長く診療することで、自分が治療した患者さまのことをずっと診ていけるので、開業医としての喜びを感じています。治療に関しては、世代を問わず、次の治療にしっかりと意味を見出してほしいと思い、お一人お一人と真摯に向き合っています。お口の現状や必要な治療について、わかりやすく丁寧に説明することを心がけ、治療の目的を理解しながら通っていただくということを常に意識しています。

診療の際に心がけていることを教えてください。

患者さまが安心して通えるクリニックであるために、「患者目線」での診療を心がけています。わかりやすい言葉で丁寧な説明をしたり、患者さまそれぞれのニーズに合った治療計画を提案すること、それらにご納得いただいた上で治療を進めるインフォームド・コンセントを心がけています。あとは、患者さま一人ひとりにベストを尽くした治療をするために、「常に全力で診療に向き合う」ということも大事にしています。例えば、予定していた診療時間が余るようなことがあっても、そのまま帰っていただかず、時間いっぱいまで次の処置にかかったり、より詳しく説明して治療の目的について理解していただけるよう心がけています。

常に全力で治療に向き合う姿勢は、学生時代の恩師の影響と聞きました。

その先生は、専門性の高い技術を持っているのはもちろんのこと、人としてたいへん尊敬できる方でした。どんなに忙しくても丁寧に患者さまと向き合い、自分の経験やスキルを惜しむことなく私たちに教えてくださいました。また、私が子どもの頃に母が通っていたクリニックの先生にも影響を受けました。私が歯科医師になってから、当時の母の処置を写したレントゲン写真を見る機会があったのですが、同じ歯科医師の目から見ても、本当に良い仕事をしているのがありありとわかったんです。職人の仕事は色あせないものですね。同時に「私もこういう仕事をしないといけない」と強く感じました。私が治療をしている患者さまが、他の歯科医師の目から見ても「この処置をした先生、良い治療をしているな」と感じてもらえる処置ができるように努めています。

歯科に苦手意識やトラウマがある人こそ診させてほしい

どのようなお悩みを持つ患者さんが多いのでしょうか？

やはり一般歯科の「腫れた」「痛みが出た」という、日常のトラブルでお越しになる方が多いでしょうか。他にも矯正、審美歯科、ホワイトニング、インプラントなど幅広いですね。お口の状態をチェックする際には、歯だけではなく粘膜のかたさや唾液の量、骨格や噛み合わせ、歯周ポケットの中まで総合的にチェックしています。当クリニックをお口の総合デパートと表現したらよいでしょうか。幅広い診療を行っていますので、どんなお悩みを持つ患者さまに対しても、お越しいただけた際には適切な治療をご提案した上で処置をし、治療内容を理解した上で、納得して帰っていただけるよう気を配っています。当院からお帰りになる際には、お口も気持ちもさわやかな状態でお帰りいただけるようクリニック全体で心がけています。

スタッフについても教えてください。

スタッフは、ありがたいことに皆さん長年勤めてくださっていますね。当院は患者さまごとに固定の担当をつけないというスタイルなのですが、それは、どのスタッフが担当しても同じクオリティーの美意識の高いクリーニングを提供できていると思うからです。例えば、歯周ポケットの中の歯石の除去は、時間と手間がかかる上に技術も必要なため、とても大変なのですが、そうした部分もすみずみまできれいにします。このスタイルが実現したのは、スタッフたちの長年の努力の賜物です。また、患者さまに安心して通っていただけるように、些細な心配りも徹底していますしね。チームワークも洗練されていて、本当によく助けてもらっています。

院内の色合いも温かく良い雰囲気で、リラックスして受診できそうですね。

壁や受付に黄色やピンクなどの暖色を使ったり、院内は間接照明も含めて温かい色味のものを選びました。患者さまが明るい気持ちで通院できるよう、リラックスした状態で過ごせる院内づくりをめざしました。診療面では、治療への不安をなるべく解消できるよう、わかりやすい言葉で丁寧にご説明することを徹底しています。また、当院のホームページでも各治療の流れだったり、リスクや副作用について事前にご確認いただけます。「どのような理由でどういった処置をするのか」が不明瞭だと、やはり患者さまは不安だと思うんです。なので、十分な説明をして治療内容にご理解・ご納得いただけるよう常に心がけていますね。あとは、人の感情は雰囲気で伝わるので、常に自然体でいるようにしています。通いやすく、安心できる雰囲気づくりに努めていますので、歯科医院に苦手意識やトラウマのある方こそ一度いらしていただきたいです。

患者一人ひとりに合う「ベストな治療」を探求し続ける

長い付き合いの患者さんも多いのではないでしょうか。

15年同じ場所で診療していますので、昔小さかった子が大きくなって、大人になってからも通い続けてくださったり、独り立ちして実家に帰った時にたまに来てくれることもあります。成長するにつれて見た目も変化し、以前通っていた方だと気づけないこともあるのですが、「あの子が、今や立派な弁護士さんになっている」なんてこともあったりして、時の流れの早さに驚きます（笑）。この地の歯医者として、皆さまの歯の健康を見守り、より信頼していただけるよう引き続き頑張っていきたいですね。

患者さん一人ひとりに合わせて「ベストな治療」の提供をめざしているとか。

誰もが同じお口の状態ではないので、患者さまお一人お一人に合った治療をするように心がけています。常に全力で治療に向き合い、毎治療ベストを尽くすようにしていますし、その上で、治療後に起こる可能性のある症状もすべてお伝えしています。もし症状が出た際には、すぐご相談いただきたいです。また私自身、探究者気質なところがあるので、例えば詰め物が取れてしまった場合は「何が原因だろう？」と考えられる要因をすべて洗い出して、お口の状態と併せて総合的に判断します。再度ご来院いただくことで適切な処置ができますし、日々の診療の中で得た情報をもとに、よりベストな治療を多くの患者さまに提供できるよう尽力しています。欠けたり取れたり痛みのない場合は、長らく来院しないという方もいらっしゃると思いますが、治療の効果を長く保つため、そして自覚症状のない虫歯の発見のためにも定期的にお口の状態を見せに来ていただきたいです。

最後に読者へメッセージをお願いします。

最近は、テレビなどのメディアや、インターネットコンテンツなどから、実に多くの情報を取得できますよね。ちまたにあふれる情報から、歯科治療に対して、ポジティブなイメージをお持ちになる方もいれば、ネガティブイメージにとらわれてしまうケースもあります。でも、歯科治療で一番大事な情報は、実際にクリニックに行って、歯科医師から得る情報なのではないかと私は思うんです。ぜひ歯科医師からの情報を大事にしてほしいですね。それと、どのクリニックに行くかお迷いの方は、クチコミを探してみてください。クチコミといってもネット掲示板などにあるものではなく、人からの紹介など実際の生の声です。そういう情報が、長く通える歯科医師との出会いにつながるはずですから。