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前原 寛子 院長の独自取材記事

ヒロコデンタルクリニック

(横浜市港北区/綱島駅)

最終更新日:2023/04/03

前原寛子院長 ヒロコデンタルクリニック main

2008年の開院以来、地域密着型の歯科医院として、家族ぐるみで通う患者が多い「ヒロコデンタルクリニック」。綱島駅から徒歩約8分の閑静な住宅街にあるクリニックに入ると、鮮やかなブルーの壁が印象的な、明るく清潔感あふれる空間が広がる。子どもから高齢者まで、幅広い患者を温かく迎えるのは院長の前原寛子先生だ。専門の歯周病治療や、良い状態が長持ちするよう丁寧に行う審美歯科などの他、子育て経験豊富なスタッフが子どもの様子を見守るなど、親子ともに通いやすい環境整備にも心を砕く。「患者さんの喜びが自分の喜び」と優しい笑顔で語る前原院長に、地域のかかりつけ医として果たす役割や、導入する先進的な治療について話を聞いた。

(取材日2021年12月15日)

地域に密着し、多くの患者に親しまれるかかりつけ歯科

地域に根差したクリニックとして、長く通われる方も多いそうですね。

前原寛子院長 ヒロコデンタルクリニック1

小さいお子さんから、おじいちゃん・おばあちゃんの世代まで、家族ぐるみで通っていただいていることが当院の一番の特徴だと思います。この地域は歯への意識が高い方が多く、定期的な検診やクリーニングでの来院が中心で、痛みがひどくなってから来るような方はあまり多くありません。特に多いのは30~40代の子育て世代の方々ですね。女性の先生だからと選んでくださり、まずはお子さんが受診されるうちに、親御さんも気に入って通ってくださり、さらに周りにご紹介いただくケースが少なくありません。私が英語を話せるため、外国人の患者さんにも輪が広がっています。2018年に開院10周年を迎えた際には、皆さまに感謝の気持ちをお伝えしたくて、地元のパン屋さんとコラボレーションしたパンを配らせていただきました。患者さんやご近所とのつながりは、今後も私の中で大事にしていきたいことの一つです。

「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」の基準を満たしたクリニックだと伺いました。

「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所(か強診)」とは、予防歯科をより専門的に推進するための施設基準を満たした歯科医療機関のことです。子どもたちのフッ素塗布からご高齢の方の入れ歯治療まで、幅広い患者さんを網羅して医療を提供することが求められます。基準となる項目は、歯周病の治療実績や病診連携の推進など多岐にわたります。地域での医療活動も含まれるのですが、例えば訪問歯科については、もともと開業した理由の一つに訪問診療に携わりたいという想いがあり取り組んできました。加えて、新たに保育園の園医も担うようになるなど、か強診をめざす過程で地域のより多くの方にかかりつけとしての役割を果たせるようになったと思います。

歯科医師を志した理由をお聞かせください。

前原寛子院長 ヒロコデンタルクリニック2

代々、医師や歯科医師の家系で育ち、私で13代目になります。父、祖父、叔父は歯科医師で、母は歯科衛生士という環境だったことから、歯科医師になることは自分の意思というより、「家の方針」でもあったように思います。妹と弟もやはり歯科医師になりました。特に思春期の頃は両親に反発したこともあり、英文科で美術部に所属していたので、そちらの方面に進みたかったのですが、結局は親の望む道に進みました。ただ、実際に歯科医師になってみて思うのは、この仕事を選んで良かったということです。今では導いてくれた両親に感謝しています。

口腔内スキャナーを用いた精密な治療を提供

先生は歯周病がご専門と伺っています。

前原寛子院長 ヒロコデンタルクリニック3

歯周病は大学時代から学問的に興味があり、専門にしたいと思った分野です。卒業後は両親の希望もあり、地元大阪の大阪大学歯学部口腔治療学講座に研修医として入局し、2年ほど歯周病学と歯の根っこなどの病気を診る歯内療法学を学びました。これらの分野は、今も自分のベースとして大事に思っています。一方で、専門分野の難しい症例や外科的な治療だけでなく、患者さんが取り組みやすいこととして、基本的なクリーニングの重要性や、ご自宅でできるセルフケア、歯磨きのコツなどを、歯科衛生士とともにお伝えすることにも努めています。適切なケアが歯周病改善の鍵となりますので、口腔ケアのプロである歯科衛生士たちが、私の考えをもとに患者さんをフォローしてくれています。

得意とされている治療は何でしょう?

専門的な勉強をしてきた歯周病治療には自信を持っていますし、審美歯科にも力を入れています。例えば、セラミックのかぶせ物を入れる場合は、周囲の歯との色合わせを丁寧に行い、歯並びが悪ければきれいにするような見た目のケアも得意です。以前は白さが不自然だったジルコニアの色味が自然な歯の色に近づくなど、歯科材料や医療機器の進化はめざましく、当院でも口腔内スキャナーを導入し、より精密な治療を行える環境を整えています。また、小児歯科にも注力しており、この分野を専門とする妹に相談に乗ってもらうこともありますね。カプセルトイを置くなどお子さんに楽しんで来てもらえるような工夫もしています。

口腔内スキャナーを用いた治療について教えてください。

前原寛子院長 ヒロコデンタルクリニック4

口腔内スキャナーとは、お口の中全体をスキャンして、立体的な3Dデータが得られる小型カメラです。データを専用のクラウドサーバーを介して技工所に送ると、歯並びを再現した精密な歯型模型や、その歯型模型をもとにした精巧なかぶせ物や入れ歯を3Dプリンターを使って作れるようになりました。自費診療となりますが、今までの印象材による型採りと比べ、非常に精度の高い技工物ができあがります。例えばセラミックやジルコニアのかぶせ物の場合、周囲の歯が当たる外側部分はもちろん、自分の歯と接する内側も、調整をする心配がないといえるほど精密なのです。その方にしっかり合うように作られた技工物だと、長持ちする度合いも全然違うと思います。歯型採取時に嘔吐反射が出る心配もほぼなく、まさに先端の歯科医療ですね。

患者の喜びを自らの喜びとして、二人三脚で進める治療

診療の際、心がけていることは何ですか?

前原寛子院長 ヒロコデンタルクリニック5

自分自身や家族を診るつもりで治療に取り組んでいます。また納得の上で治療を受けていただきたいので、保険診療と自費診療の選択肢に関してもきちんと丁寧にご説明し、ご本人に選択していただくように心がけています。保険診療は費用負担が少ない反面、使用できる素材や治療法に制限があり、症状によっては数年後に同じ場所を治療しなければならなくなる可能性もあります。歯は治療を重ねる度にどうしても少しずつ削ることになるので、ご自分の歯が小さくなってしまい、近くの健康な歯にも影響を及ぼしかねません。自費診療は高額にはなりますが、例えばセラミックのような素材を使用して適切なメンテナンスを続ければ、長い歳月を経ても快適な口腔環境を維持しやすいものです。患者さん一人ひとりに合った治療法を提案していきたいですね。

今後の展望をお聞かせください。

口腔内スキャナーを用いた治療に力を入れていきたいと思っています。この辺りの方は歯に対する意識が非常に高く、光学印象を導入したことをお伝えすると、あらかじめメリットを知ってか希望される方が少なくありません。また、開院から10年以上がたち、患者さんのご年齢も上がってきていますので、訪問歯科も変わらず推進していきたいですね。訪問歯科にはクリニックで得られる喜びとはまた違った種類の喜びがあります。今、通ってこられる患者さんが将来、少しでも長く健康な口腔機能を保てるよう、先進的な治療や予防歯科に注力していきたいと思っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

前原寛子院長 ヒロコデンタルクリニック6

私は患者さんが喜ぶことをしたいですし、一緒に自分も喜びたいという気持ちで診療に臨んでいます。実は数年前に乳がんを患い、患者さんやスタッフに支えられていることを実感しました。当時を振り返ると今でも感謝の気持ちでいっぱいになります。これからも、「きれいな歯になって良かったね」「噛めるようになって良かったね」という喜びを患者さんと共有していきたいです。そのために口腔内スキャナーなど先進技術の中で良いものは積極的に活用して、治療に伴う苦痛を少しでも減らし、より快適に治療を受けていただけたらと思っています。患者さんが心地良く過ごせるよう、診察台のチェアも新しいものに入れ替えました。今後も、その方にぴったり合うような技工物の提供をめざすとともに、メンテナンスの継続を通じて、長く噛める歯のために尽力していきます。

自由診療費用の目安

自由診療とは

以下税込表記。オフィスホワイトニング/1歯5500円、インプラント治療/40万~(1本)、ノンクラスプデンチャー/14万円~、ファイバーコア/6600円、★セラミッククラウン/7万4800円~、★ジルコニアセラミック/13万7500円~、★ゴールドクラウン/7万7000円~
※自費診療の技工物作製には光学印象を用いています。
※★はクラウン単体の値段です。

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