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井澤 智広 院長の独自取材記事

井澤眼科

(名古屋市天白区/植田駅)

最終更新日:2021/10/12

井澤智広院長 井澤眼科 main

天白区焼山にある「井澤眼科」。開業して10年とは思えないほど、モダンな印象の外観で、クリニック内は天井が高くて広々としており、白を基調とした明るく開放感のある雰囲気だ。広いキッズスペースもあり、小児の患者も多い。院長の井澤智広先生は、常に穏やかな表情で、ハキハキとした口調で気さくに話してくれるドクターだ。眼科医師としてのキャリアは長く、患者一人ひとりに対して丁寧な診察・説明をすることを信条として医療を行ってきた。「患者さまへの感謝の気持ち」を忘れずに、常に真摯に向き合う井澤院長に話を聞いた。

(取材日2016年9月26日)

「患者さまが安心して過ごせる」空間づくり

眼科の医師を志したきっかけは何ですか?

井澤智広院長 井澤眼科1

実は、僕は暗いところが苦手なので、暗室で診療を行う眼科医になるつもりはありませんでした(笑)。しかし、研修医1年目、尊敬できるとても良い先生との出会いがあって眼科医になる事を決意しました。実際に勉強していくと、眼科は診察の技術があればその場でその疾患を診断する事ができてそのまま治療につなげられることが分かり、非常に魅力を感じました。自分の目で、その場で診断できるというのが、自分に合っていると思ったのです。

この地での開業を選んだ理由や建物のこだわりを教えてください。特に待合室は天井が高く広々としています。

眼科のクリニックが近くになくて不自由を感じてみえる方が多いというお話を聞き、そのような方たちのお役に立てるといいと思い、この地での開業を決めました。建物は10年前に建てたもので、患者さまに来ていただいた時に安心してお過ごしいただけるように、待合室を広く、また天井を高くいたしました。検査室も落ち着いた気分で検査を受けていただけるようにスペースを十分に取っています。また小児の患者さまにはキッズスペースを用意しました。

子どもの患者さんは多いのでしょうか。

井澤智広院長 井澤眼科2

そうですね。土地柄、若い世代のご家族が多いため、小児の患者さまに来ていただいています。やはり幼稚園や学校が終わった後に受診されますので、午後のある時間帯の待合室は小児科さんと言っても誰も疑わないような光景を目にすることもあります。逆に午前の診察時間は、小児を除く一般の患者さまがほとんどです。

診療時間を長く確保するために、予約システムを導入

子どもの目の成長について、注意しなくてはいけないことを教えてください。

井澤智広院長 井澤眼科3

人間の目の神経の成長は8歳前後まで。視力は神経の成長が遅れていると、一生そのままになってしまうので注意が必要です。最近は3歳児検診や就学時健診があるのでそこで成長の遅れがほぼ見つかりますが、まれに気づかれず、目がかゆくてたまたま受診された子どもさんを検査して成長の遅れがわかることがあります。昔は検診がなかったので不幸な方がたくさんいたんですよ。今は検診があるので少なくなりましたが、それでも気づけないケースはあります。子どもは自分では異常がわからないので、大人がちょっとしたことでも気になることがありましたら、眼科に連れて行ってあげるようにしていただきたいです。

診察で心がけていることは?

患者さまに納得してもらい、一緒に治療に取り組んでいただくことが大事ですね。1人の患者さまを1分で診ようと思えばできないことはないですが、でもそれでは患者さまのお話を聞くことができないし、僕の言いたいこともお伝えできない。僕はそういった診療はしたくありません。患者さまのお話には多くのヒントが含まれています。「かゆい」という訴えだけでも、それがきっかけで診断が変わることもあります。そして医師の説明も大事です。まず患者さまに現在の状態を理解していただき、お薬を処方するのであればこれがどういった所にどのように作用するかをお話しして、理解し納得していただいた上で、ご自身で治療をしていただきます。こう言ったスタイルの診療ではどうしても時間がかかってしまうのですが、患者さまがご自分の病気を理解し、ご自身で「治そう」という気持ちを持っていただけるような診療を、今後も続けていこうと思います。

予約システムを導入されているとか。

井澤智広院長 井澤眼科4

予約システムを導入する前は、9時に来院された患者さまの診察が10時半になってしまうこともありました。いくらしっかり診察をさせていただきたいとは言ってもさすがにそれではいけないと思い、予約システムを導入することに致しました。2016年2月から導入したこの予約システムは、順番を取っていただき、順番が近づくと連絡をさせていただくシステムです。待合室で待っていただくのではなく、連絡が来るまでご自宅で家事をしたり、お買いものなどをしながらお待ちいただけるようになりました。患者さまの大事なお時間を有効にお使いいただけたら幸いです。

小児の診療で心がけていることは?

小児の患者さまの多くが白衣を着た人が嫌いだと思います。白衣を見ただけで泣き出す子もいます。でも僕はとにかく声をかけて自分から近づくようにしています。そしてお子さんの声をきちんと聞くようにしています。実際ご両親でも知りえない訴えをお子さんがすることがあるからです。大人と同様、お子さんともお話をすることが大切だと思います。

不安なことが少しでもあれば、気軽に相談してほしい

よくある疾患について教えてください。

井澤智広院長 井澤眼科5

年齢によってよくある疾患は違ってきます。60才以上は、白内障・緑内障・黄斑変性症など。この中で大事なのは緑内障です。日本人の失明の第一位の疾患で、自覚症状がないため見つかった時には進行していて、視野がほとんど無くなってしまっているというケースがあります。白内障は手術で完治します。全般的には、ドライアイ・アレルギー性結膜炎が多く、小児では近視で受診されることが多いです。ドライアイやアレルギーについてはその人の個性と考えますので、点眼薬にて上手に付き合っていく必要があります。近視に関しては、生活習慣や遺伝が関係あるので一筋縄ではいきませんが、点眼薬や訓練、日常の眼の使い方を気を付けることで少しでも回復できるといいと思いますし、同時に維持していただきたいと思っています。個人差がかなりありますので、ご相談いただけたら幸いです。

眼科診療をする中でやりがいを感じるのはどんな時ですか?

患者さまの不安が安心に変わったことを、僕が感じたときはやりがいを感じますね。例えば、手術前には暗いお顔をされていた白内障の患者さまが、手術後に喜んでいる姿を見たときはうれしいです。「患者さまの笑顔」が医師としてのやりがいだと思います。

スタッフさんへはどのようなことをお伝えになっていますか?

井澤智広院長 井澤眼科6

スタッフには、患者さまに対して「親切にお声をかけるように」と伝えています。また、わざわざ時間をつくって来てくださっている患者さまに「感謝の気持ちを持って接すること」を自覚するようにしてもらっています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

患者さまには、不安なことがあれば遠慮なく何でも相談していただきたいと思っています。セカンドオピニオンだけでも大丈夫です。不安なご表情から、安心された笑顔に戻ってもらえるようにしっかり診療させていただきたいと思います。

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