大石 賢嗣 院長の独自取材記事
大石眼科医院
(高槻市/高槻市駅)
最終更新日:2026/04/15
JR京都線・高槻駅、阪急京都本線・高槻市駅から徒歩5分の「大石眼科医院」は、2005年の開業から20年以上にわたり、地域の目の健康を守ってきた。駐車スペース2台分が完備されているエントランスは、明るい色のタイルが敷き詰められ、待合室にかけてとても居心地の良い空間となっている。大石賢嗣(まさひで)院長は、生まれ育った町・高槻に同院を開院。昔から知る近隣の人々が多く来院しているという。点眼麻酔による日帰り白内障手術と小児眼科領域を得意としており、勤務医時代からの症例経験も豊富な先生だ。「眼科の疾患は後回しにされがち。検査で異常が指摘されたらすぐに診察を受けてほしい」と受診の重要性を語る大石院長に話を聞いた。
(取材日2026年3月12日)
生まれ育った地域で開業。小児眼科疾患にも幅広く対応
医師の道へ進まれたきっかけと、眼科を選んだ理由を教えてください。

私は高槻市出身で、実家は、当院のすぐ近くにある商店街で青果店を営んでいました。自営業は重労働で、とても大変だったので、私には違う道を歩んでもらいたかったようです。小さい頃から勉強する環境は与えられていましたし、勉強には厳しかったですね。高校3年の進路決定時に医学部をめざすと決め、愛媛大学に入学しました。眼科を希望したのは、手術に強く興味があり、外科的な処置をしたいと考えたからです。親や親族、周囲に高齢の人も多かったこともあり、高齢化が進むと眼科の需要は高くなるだろうと考えたことも理由の一つです。なるべく早く、体力がある時に開業したいと考えていたこともあり、大阪医科薬科大学に入局後は専門は絞らず経験を積みました。その後は兵庫県立丹波医療センターの前身である柏原赤十字病院、北野病院でも勤務し、白内障手術をはじめとする幅広い症例に対応してきました。
小児眼科に力を入れていると伺いました。
大阪医科薬科大学病院は小児眼科治療でも知られており、多くのものを学ぶことができましたし、勤務医時代もお子さんのさまざまな症例を診てきました。当院でも子どもの斜視や弱視治療を得意としており、視機能のトレーニングも指導しています。クリニックで小児眼科を専門に診ている眼科はあまり多くないのです。お子さんの眼科疾患は3歳児健診や学校健診などで明らかになることが多いのですが、当院は小児眼科の子どもの患者さんは多い傾向にあります。大学病院での手術後のフォローアップにもきっちり対応できる体制を取っていますので、ぜひご相談いただければと思います。
弱視治療において、大切にしていることはありますか?

人間の視力の発達は8歳ぐらいで止まってしまうため、幼少期に見つけて早期に治療を始めることが大切です。特に弱視は早期治療が鉄則。高槻は市の検診で弱視をシビアにチェックしているため、早期に見つけやすい環境だと感じます。視力を発達させるためには、手を動かしながら近い距離の作業をすることが大事とされていて、お家でのトレーニングが重要になってきます。例えばひらがなを書き写したり、手持ちのゲームをやり込んだりといった作業をするのですが、これには保護者の協力が不可欠です。3歳や4歳の子に機械だけ渡して「やりなさい」と言っても、1人では飽きてしまいます。子どもが集中してトレーニングに取り組めるよう、やる気を出してあげるのは親の役目。親御さんがどこまで協力できるかがお子さんの視力の発達に大きく関わりますから、トレーニングの時間だけでもお子さんや治療と向き合って、一緒に取り組んでもらうようお伝えしています。
白内障の日帰り手術をはじめ、幅広い治療に対応
こちらでは、白内障の日帰り手術を行っているのですね。

高齢の患者さんが多く来られますので、白内障の手術件数は年々増えています。当院では、目の中にある水晶体部分を超音波で破壊して、濁っている部分を吸引する方法で白内障治療を行います。手術時間は基本的に10分ほどで、日帰りで受けていただくことが可能です。吸引した水晶体部分の代わりとなる眼内レンズは、単焦点眼内レンズをはじめいくつか種類がありますが、一度入れるとほとんどの場合は一生使えることが見込めます。白内障手術は急いでする必要はないという見方もありますが、安全性に配慮し、時間をかけずに手術できる期間は決まっています。症状の放置期間が長くなると、濁った部分がガチガチに固まって吸引できなくなり、その部分を大きく切り取らなければいけなくなります。手術の難易度が上がり、手術時間も長くなって患者さんの負担が増えてしまいますから、なるべく早いうちに手術することをお勧めしています。
その他に対応している手術はありますか?
白内障だけでなく、外眼部や麦粒腫・霰粒腫の手術にも対応しています。毎週火曜日に手術を行っていて、その翌日から白内障手術のみ4日間連続で通院していただきます。術後の管理が必要な場合は、大阪医科薬科大学などと連携し、紹介しています。
飛蚊症のレーザー治療にも対応しているそうですね。

飛蚊症のレーザー治療が始まってまだ数年しかたっていなかった頃から対応しています。そもそも飛蚊症は生理的変化で起こることがほとんどです。そのため、過去に眼科を受診した際に「これは病気じゃないから放っておくしかないのですよ」と言われ、治療できる施設をご自身で調べて相談に来られるパターンが多いのです。ほとんどの人は半年ほどで気にならなくなるのですが、中にはそうならない人もいらっしゃいます。性格的に気になってしまい、困っている方も少なくないため、役に立てればと思っていますね。ただ、レーザー治療は飛蚊症に悩む方全員に行えるわけではありません。適応があるかどうかは診察しないとわからないため、気になったら一度相談してください。
地域とのつながりを大切に、今後も変わらずこの地で
患者さんと接する際に心がけていることを教えてください。

大事なことを聞き逃さない、見逃さないことですね。患者さんは不安を抱えて来院されますので、長めに話される方も多いのですが、症状から原因や疾患を見極めることに注力して問診を進めています。お子さんについても、勤務医時代から新生児や小・中学生までたくさん診てきましたので、もしお子さんが診療中に泣き叫んでしまっても平気ですよ(笑)。安心して来院していただければと思います。当院のスタッフは現在6人と、クリニックの規模にしては比較的少ない人数なのですが、少数精鋭で、私の意思や志を理解してくれている優秀なスタッフとともに、些細な症状や気になる部分も見逃さないよう尽力しています。
開院から20年以上たって、感じることはありますか?
小さい頃に来ていた子が久しぶりに来院してくれた時に、想像以上に大きくなっていて驚くことは多いですね。20年も診療してきたという実感はあまりないのですが、そういう時代の流れを如実に感じることはありますし、何かあった時にまた戻ってきてくれるのは医師としてうれしい限りです。逆に、開業当初から変わらないことは、すぐそこにある実家の青果店から患者さんが来てくれること。ご高齢の方は高槻に長く住んでいる人が多い印象で、患者さんが私のことを青果店の孫や息子として認識してくれているのです。患者さんから「お父さん元気?」と聞かれることもあるのですよ。そういう地域とのつながりを感じられるのも、地元で開業した良さかもしれませんね。今後も患者さんや地域との関係性を大切にしながら、この場所で診療を続けていきたいと思っています。
最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

「見えない・見えにくい」状態に我慢されている方や、少しずつ症状が進むため、ご自身で気づかない方がとても多いのです。視力が落ちて運転免許が更新できなくなって初めて眼科に来るという例もあります。気づいていても後回しにされやすいのが眼科疾患です。白内障も、目の手術ということで恐怖や不安から敬遠されがちですが、現在は非常に短時間で、体の負担も少なくなっていますので、早めに診療を受けていただきたいです。また、お子さんの視力について、新生児から2歳頃までは親御さんが気づくのは難しいのですが、3歳児健診で弱視・斜視などが見つかっても、治療の開始時期として遅くはありません。一方で、3歳児健診時に再検査となっても放置してしまい、小学校検診時に再度指摘され来院すると、すでに症状が進行しており、治療が間に合わないケースも少なくありません。何か指摘されたら、必ず診察・検査を受けることは徹底していただきたいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とは飛蚊症のレーザー治療/5万5000円~

