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中田 知伸 院長の独自取材記事

中田眼科

(高槻市/摂津富田駅)

最終更新日:2024/09/17

中田知伸院長 中田眼科 main

高槻市栄町にある「中田眼科」。この町で生まれ育った中田知伸院長が2000年に開業した。以来24年にわたって、妹の山田英里先生とともに目の不調に悩む地域住民のために貢献してきた。院内は車いすでも入りやすいバリアフリー設計になっており、青空を模した待合室の天井から明るくやわらかな光が放たれている。「外で太陽の光を浴びて遊ぶことが、お子さんの近視の抑制にもつながるんですよ」と話す中田院長。眼科医療と地域医療に対する真っすぐな思いは、院内レイアウトにも込められている。地域のかかりつけ医として広く診療しながら、専門性を求められる治療も提供する中田院長に同院の特徴について話を聞いた。

(取材日2024年3月28日)

生まれ育った地域に医療で貢献したいと開業

この地域は中田院長の地元だそうですね。開業のきっかけは?

中田知伸院長 中田眼科1

地元に眼科クリニックが少ないと知っており、一般診療から手術まで幅広く対応できるクリニックをつくり、地域に貢献したいと思ったからです。もともと母が薬剤師で薬局を開業していたこともあって、幼い頃から医療の道を志していました。それで地元の芝生小学校、高槻中学校、高槻高等学校を経て現役で大阪医科大学に進学したのです。また妹の山田英里先生も現役で関西医科大学に進みました。私はその後、枚方市の香里ヶ丘有恵会病院で眼科医長を8年間務めるなど、大学病院や基幹病院で数多くの経験を積みました。研鑽を重ねて自信がついたこともあり、同じく眼科医として手術に力を入れて勉強していた英里先生と協力し、開業することにしたのです。

眼科医師が2人いるクリニックが身近にあるのは心強いですね。

一般診療から手術まで広く診療できるのも2人体制だからだといえます。2人の眼科専門の医師が互いに異なる視点で1人の患者さんを診られるので、見逃しが少なくなると思いますし、難しい症例の場合もすぐに相談し合えます。また患者さんにとっては、院内でもう1人の医師にセカンドオピニオンを求めることができるメリットも。先述したとおり、私と妹は違う大学で学んだので、それぞれの出身の大学病院に紹介できる点も強みですね。

白内障をはじめ、日帰り手術に力を入れていると聞きました。

中田知伸院長 中田眼科2

白内障、緑内障、硝子体手術などさまざまな日帰り手術を行っています。近年増えているのは多焦点眼内レンズを使った白内障手術です。白内障の手術自体は長年行われていますが、2020年4月から選定療養の対象になった多焦点眼内レンズを希望される方が増えています。夜間によく運転する人にはまぶしさをできるだけ抑えた多焦点レンズ、眼鏡の煩わしさから解放されたい方には遠距離・中距離・近距離に焦点を合わせる3焦点レンズや、遠方から手元まで連続的に見るための連続焦点型多焦点レンズなど、豊富な種類をそろえ、患者さんの希望や生活スタイルに合った眼内レンズを選ぶよう心がけています。

地域密着型の医院として、専門性に基づいた医療を提供

白内障と緑内障を合併している方の治療として、新しい手術方法にも対応されているとか。

中田知伸院長 中田眼科3

はい。白内障手術と同時にできる低侵襲緑内障手術(水晶体再建術併用眼内ドレーン手術)を導入しています。医療用チタン製の眼内ドレーンを目の中の組織に挿入することで眼圧の低下や安定が期待でき、点眼薬の使用頻度の減少につなげられるでしょう。緑内障の進行を抑えるには眼圧のコントロールが大切ですが、複数の点眼薬を使用することもあるため、患者さんにとって治療の継続が大きな負担となっていました。この手術により、目薬をさし続ける煩わしさを大きく減らせるのではないかと思っています。白内障手術と同時に行うことで保険診療の適用となるので、広く知っていただきたい治療法です。

飛蚊症のレーザー治療も行っているそうですね。

飛蚊症のレーザー治療は、原因となる硝子体の濁りをレーザーで蒸散させるとともに硝子体索を切断する目的の施術です。自由診療ですが、短い時間で終わる上に、低侵襲で治療中の痛みもほとんどないとされています。飛蚊症は小さな影がちらつくため、気に病む方も多くいらっしゃいます。また網膜疾患の予兆であるケースがあり、眼底検査の結果、網膜裂孔が見つかる可能性もあるので注意が必要です。当院では他にも、黄斑上膜、黄斑円孔、硝子体出血、増殖性硝子体網膜症といった疾患に対する硝子体手術も日帰りで実施します。検査だけの方も気軽にお越しいただけます。

他にも、専門性の求められる治療に取り組まれているそうですね。

中田知伸院長 中田眼科4

そうですね。例えば、白内障手術は丁寧な処置が求められる治療です。レンズを入れる後嚢という部分が破けたり、水晶体を支えているチン小帯という部分が弱かったりして、手術中に水晶体が奥の硝子体の中に落下してしまうケースもあります。一般の眼科では手術を中断し、大学病院に送って処置をしてもらうことが多いかもしれません。しかし当院は、落下した水晶体を硝子体の中で破砕し吸引を図ることが可能です。難症例でも院内で対応を完結させるために、白内障・硝子体手術装置や手術用顕微鏡などの機器のアップデートを心がけています。また、当院で対応できない入院を伴う大きな手術の場合は近隣病院と連携し、そこで私たちが患者さんの手術を担当するシステムを取っています。眼科の医師だけでなく、当院の麻酔科の医師や複数人の看護師も参加しますから、チーム力でも安心してお任せいただきたいですね。

患者の気持ちに寄り添った診療をめざす

診療では、どのようなことを大切にしていますか?

中田知伸院長 中田眼科5

一人ひとりの患者さんの話をよく聞き、患者さんにとって適切な治療を選択できるよう心がけています。例えば、白内障手術を嫌がる患者さんに無理に治療をお勧めすることはありません。もちろん、失明するような大きな病気が見つかった場合には強く手術を勧めますが、どんな治療方針が適切かは一人ひとり異なりますので、その方の気持ちを尊重することが大切だと思っています。また主訴だけでなく他の病気も隠れていないか、検査・診断は注意深く行います。見えづらさを訴えて医療機関を受診した患者さんに、脳の疾患が見つかることもありますからね。あらゆるケースを想定して、全身を視野に入れた診療を心がけ、新しい治療や情報を得るための勉強会にも積極的に出席しています。

クリニックの雰囲気や診療方針を教えてください。

当院は専門性にこだわった治療を提供する一方で、あくまでも町の眼科クリニックとして、気軽に相談できるクリニックをめざしています。看護師、視能訓練士、受付などスタッフは総勢20人以上いますが、みんなが和気あいあいとしていて院内の雰囲気はとても明るくアットホームです。スタッフも地元に住んでいる人ばかりで、多くの患者さんとコミュニティーが同じですから会話も弾んでいます。緊張せず受診できるクリニックを目標に「目のことなら中田眼科さん」と言ってもらえる眼科にしていきたいですね。

訪問診療にも対応されているそうですね。

中田知伸院長 中田眼科6

少しでもお役に立てるならと、ご自宅や施設へ訪問診療に行っています。検査機器を使うことが多い眼科は、訪問診療を行う医師が少ないんですよ。そんな中でも足腰が不自由で通院困難な方に対して、コンパクトな細隙灯顕微鏡や眼圧計などをそろえて診療に伺っています。高齢者の治療に力を入れる一方で、小さな子どもの斜視、弱視、近視治療にも注力しています。斜視・弱視の訓練やオルソケラトロジー治療で長い期間通院されているお子さんも多いですね。目の病気は一度かかると進行を抑制する目的で治療を行うことが多いので、できるだけ早く発見して治療を開始することが重要です。どのような目の不調も、早めにクリニックにかかってほしいと思います。

最後に読者の方へメッセージをお願いします。

いつでも皆さんに安全性に配慮した治療を提供することが私たちのモットーです。例えば、手術室の横には待合室を用意して、患者さんのご家族がモニターを通して手術中の様子を見られるようにしているのもその一つです。患者さんはもちろん、ご家族にも安心感を提供したいと思っています。年齢を重ねて目が悪くなるのは当たり前だと思うかもしれませんが、見えづらさはQOL(生活の質)の低下に大きく影響します。何もなくても毎年欠かさず検診を受けていただくとともに、目に違和感を感じたり、使い慣れた眼鏡が合わなくなってきたりした時も受診のタイミングです。当院には全国から患者さんが来てくださっています。皆さんのかけがえのない目を守るため、これからもスタッフ一同万全の努力を重ねたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

・多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術(多焦点眼内レンズ代)/17万円~
※上記レンズ代は片目分の費用です
※白内障の手術は保険適用となります
※レンズの種類により価格が異なりますので、詳しくはクリニックでご相談ください
・オルソケラトロジー/12万円
・飛蚊症のレーザー治療/約5万5000円、追加1回約1万1000円

上記すべて税込み価格となります

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